渡辺志保 Disney+『カーダシアン家のセレブな日常』を語る

渡辺志保 Disney+『カーダシアン家のセレブな日常』を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんが2022年5月30日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でDisney+で配信中のリアリティーショー『カーダシアン家のセレブな日常』についてトーク。そこから垣間見えるキム・カーダシアンの本音や、『DONDA 2』楽曲の歌詞の裏側について話していました。

(渡辺志保)そうそう。だからちょっと夏に向けて……秋ぐらいまでですかね? ちょっと週末が忙しくなりそうだわと思っております。で、週末以外ももちろん忙しいんですけど。毎週金曜日は私、忙しくて。みんなそうだと思うけど。新譜を聞くのに忙しいのと、あと今、AppleTV+とかHuluとかNetflixとかアマプラとか、世界同時に配信される映像作品なんかも結構金曜日を狙ってくることが多いんですよね。だからそういうのも追いかけていると本当に金曜日が忙しくて、あっという間に週末が終わっちゃうんだけど。

それで今、何がウヒヒなのかと言いますと、カーダシアン家の新しいリアリティショーがDisney+で世界同時配信されてるんだよね。アメリカではHuluなんだけど、日本ではそれをDisney+で配信していて。だから世界と同じタイミングでカーダシアン家のリアリティーショーを見て、ハッシュタグとか追いかけながら「ああ今、こんな風になっているんだ」っていうのを体感できるっていうのは私としてはすごく、何物にも代えがたいなって思うことなんですよ。

とはいえ、ちょっと私も最新回まで全部はまだ追えてないんだけど。でも、それを見てるとやっぱり、まずコートニー・カーダシアンとトラヴィス・バーカー、結婚おめでとうっていう気持ちになるのと、あとはそのカニエとキムの離婚劇の裏側っていうのがやっぱり、垣間見えるというか。で、当たり前だけど、カーダシアン家にスポットライトを当てている番組だから、そのキムの言い分しか流れないんだけど。だからカニエはどう思っているのかはわかんないんだけど。でも少なからず「ああ、キムはこの時にこう思ってたんだ」っていうのがわかるっていう。その答え合わせ感があるんだよね。

で、第6話か第7話で言っていたんだけど。キムが「もうあの感情的なカニエさんに振り回されるのは嫌だ」みたいなことをおっしゃっていて。「カニエは何かあると歌で攻撃してくるから。それが嫌だ」みたいなことを言っていて。「ああ……だよね!」みたいなね。で、それがやっぱりブワーッてニュースになっちゃって。やっぱりヒップホップファンとかの、アーティストとしてのカニエファンはやっぱりそこに……私もそうだけど。ガーッて食いついて。「うわっ、こんなことラップしてるよ! キム、大丈夫か?」みたいな。それははっきりと……。

(DJ YANATAKE)たしかにね。「こんな○○は嫌だ」みたいな感じだよね。旦那が自分への文句を歌にしてヒットさせちゃうっていうね。

(渡辺志保)そう(笑)。それをはっきり言ってて。あと、ちょっと面白かったのがやっぱりカニエとキムが付き合いだしてから、カニエ・ウェストってキムカーダシアンの家に行って。もうクローゼットの中のものを全部、バーッと捨てて。総入れ替えしたんですよね。それは結構有名なエピソードで。キムのみならず、カーダシアン家全員のアウトフィットをカニエが変えたんですよ。「お前ら、ダサいからこれを着ろ」っていう。それでキム、そこに関してはすごいカニエ・ウェストさんに全幅の信頼を置いていたみたいで。「カニエがいなかったら今、マジで何を着ていいかわからん」っていうのを何度かにわたって吐露してて。

(DJ YANATAKE)ああ、そうなんだ。そこは「私はもう大丈夫よ」じゃないんだ?

「カニエがいなかったら、何を着ていいのかわからなかった」

(渡辺志保)じゃないのよ。「いや、もうホンマ、カニエがおらんとどうにもならんわ」みたいな。で、その新しいリアリティーショーの最初の方でも「カニエは自分の仕事を辞めて私の専属スタイリストになってもいいって言ってた」みたいなこと言ってて。「本当に月曜から日曜まで毎日、カニエが『これ、これ、これ』って決めた服だけを着る。それだけでいい」みたいなことをおっしゃってて。で、この間、見たやつも「なにを着たらいいのかわからない。カニエさん、ちょっとこれだけは堪忍や」みたいなことをおっしゃってて。「でも、ファッションだけでは夫婦ではいられない」って言ってて。そこも「たしかに。真理だな」って思ってたの。

で、カニエといえば『DONDA 2』で『Sci Fi』っていう曲があるんですけど。そこでキム・カーダシアンがSNL(サタデー・ナイト・ライブ)っていう有名な番組で司会を務めた時。最初、SNLってみんな、長いモノローグを言うんですよ。1人芝居みたいなのをやるんだけども。そこでキムがした「私はもう世界最高のラッパーと結婚しました。そしてアメリカで一番稼げている黒人男性と結婚しました」っていうスピーチをそのままサンプリングしてたのね。それで私はそこだけを切り取って「ああ、いい話だな。カニちゃん、キムがこういう風に言ってくれて嬉しかったんだろうな。だからサンプリングしたんだろうな」って思っていたんだけども。そうじゃなくて。

そのリアリティーショーでのキムの告白を聞くと、キムがそのモノローグを生放送中に言ってる間、カニエは客席にいたんだけど、それを聞いた瞬間に立ち上がってスタジオを出ちゃったんだって。だから、自分が怒って、自分が気に入っていないキム・カーダシアンのスピーチをあえて自分の曲にサンプリングしてっていう、なんかちょっとパラドキシカルっていうか、皮肉というか、こじれというか。

(DJ YANATAKE)むしろ称えてくれたことを喜んでるんじゃないんじゃないんだね?

SNLモノローグをサンプリングした意味

(渡辺志保)そうじゃないみたい。あてつけみたい。で、そのスピードの何をカニエが気に入らなかったかというと、「世界最高のラッパー」っていう、その「ラッパー」っていう言葉が嫌だったらしいんですね。なぜかというと、カニエは自分のことをラッパー以上の存在だと思っているから。なんでそこでラッパーなん? みたいな。

(DJ YANATAKE)気難しい!

(渡辺志保)そう(笑)。こじらせみたいな感じなんですけど。そういうこともキムが告白していて。ちょっと『DONDA 2』の答え合わせみたいなのがそこでできててね。で、ちょっと私、興奮しちゃってるわけなんですね。

(DJ YANATAKE)またそこで屈折した感情が混じって(笑)。

(渡辺志保)そう(笑)。屈折したファン心理がね。「こういうことだったんだ!」みたいな。

(DJ YANATAKE)喜んでるじゃないですか(笑)。

(渡辺志保)喜んでる。「うわっ、知らなかった!」みたいな。だから、もうすごいことですよね。で、カニエさんは……キム・カーダシアンは今、法律上、ペーパー上、書類上では晴れて独身になったわけなんですけれども。まだその親権とかを巡っているのか、まだ2人の離婚裁判っていうのは完璧には終わってないらしいんですよ。で、HipHopDXのニュースを見るとカニエがこの離婚問題でどんどんどんどん弁護士とそりが合わなくなっていって。今、5人目? とかの弁護士を雇っているっていうことで。ちょっとこのへんもね、いつ決着するんだろう?っていう風に思っております。

(渡辺志保)というわけで、そろそろ今日のオープニングチューンをお届けしたいと思うんですが。今日、今からかけますのは皆さん、もうご存知だと思いますけれども。カニエ・ウェストがXXXテンタシオンの残されたバースというかフックというかコーラスを使って完成させた『True Love』っていう曲がありまして。これは『DONDA 2』に入っていた曲ではあるんですけれども。この度、晴れてストリーミングがこの曲だけ解禁されたということで。

ここもまたね、なんか「俺たちの子供が俺の家までエル・チャポのようにトンネルを掘って、俺のところに会いに来てくれればいいのに」という、また屈折した『True Love』を歌っているようなところもありますし。やっぱり離婚ネタっていうのはずっとカニエさん、ここのところのテーマにしているところでもありますので。ちょっとそのへんを噛み締めながら聞いていただきたいなと思います。というわけで今日オープニングチューンでお届けするのはカニエ・ウェスト&XXXテンタシオンで『True Love』です。

XXXTENTACION & YE『True Love』

<書き起こしおわり>

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