星野源 西武池袋本店・屋上庭園の思い出を語る

星野源 西武池袋本店・屋上庭園の思い出を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんと寺坂直毅さんが2022年2月8日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』内のコーナー「寺坂直毅のデパートに愛を誓って!」の中で西武池袋本店についてトーク。星野さんが屋上庭園の思い出を話していました。

(寺坂直毅)この時間は北海道から沖縄までおそらく200以上のデパートを訪れた寺坂直毅が毎週ひとつの都道府県をピックアップし、その街にあるデパートについて星野源さんと語ります。19回目はこの都道府県のこの街にフォーカス。ドゥルルルルルッ、ドン! 東京都豊島区池袋! SADS『忘却の空』。これはドラマ『池袋ウエストゲートパーク』の主題歌でございます。

(星野源)はい。

(寺坂直毅)池袋のデパートなんですが。星野さんは池袋の思い出は?

(星野源)もう中高と通っていた学校が池袋経由だったもので。非常に思い出深いですね。パルコとかもそうですし。西武、東武、両方よく行ってましたね。

(寺坂直毅)なるほど。池袋のタワーレコードもよく行かれてましたか?

(星野源)タワレコも行っていたし、あとリブロとかもよく行っていましたね。リブロの演劇本コーナーにほぼずっといたり。あとはタワレコですね。

(寺坂直毅)そんな今夜、キスをするのはこちらのデパートです。西武池袋本店!

(星野源)今日はすごいはっきりとしゃべってますね。

(寺坂直毅)電話の回線なものですから、はっきり言わないと伝わらないと思いまして。

(星野源)今、このZOOMの画面で見ているともうパペットみたいですよ。口がパカパカしているから。オーバーにやっていて素晴らしいです。えらい!

(寺坂直毅)西武池袋本店は1940年創業でして。元々は武蔵野デパートという名前だったんですね。それが西武デパートになったんですけども。まあ、時代の先端を行くデパートという風に知られていまして。たとえばCMのキャッチコピーとかも普通のデパートだったら「お買い物を楽しく」とか、そういうわかりやすいキャッチコピーが多いんですけども。西武のキャッチコピーは「自分新発見」とか「おいしい生活」とか「不思議大好き」とか。そういう感性を訴えるキャッチコピーがすごく多かったんですね。

(星野源)うんうん。糸井さんとかがやったりしていた時ですかね。

(寺坂直毅)で、レコードショップもありまして。WAVEというお店がありました。

(星野源)WAVEね! あ、声がでかくなっちゃった。ありましたね。

(寺坂直毅)百貨店がレコードショップ、CDショップをやるのは珍しくて。このWAVEからJ-WAVEになったという風にも言われております。

(星野源)えっ、マジ!? そうなの?

(寺坂直毅)はい。西武グループがそういう風に携わったと言われております。これは本当の話です。

(星野源)ええっ? 知らなかった!

(寺坂直毅)そのWAVEなんですね。

(星野源)そうなんだ! おもしろい!

レコードショップWAVEとJ-WAVE

(寺坂直毅)で、包装紙、紙袋がありますよね? あれ、覚えていますか? 西武の紙袋は水玉模様なんですね。丸い玉のようなものが何個も並んでいるんですが、それはなんでかと言いますと、当時のデパートの包装紙というのはストライプだったり線だったり花だったりするものが多かったので。そことは違う、目立つものを……線とか模様とか花じゃない、違うものをということで水玉が採用されたと言われております。

(星野源)なるほど。たしかに西武ってめちゃめちゃモダンっていうか、おしゃれっていうイメージがありましたね。

(寺坂直毅)で、実は私が星野さんにぜひ行っていただきたいところがありまして。9階に屋上があるんですね。

(星野源)ああ、はいはい。行ったことあります。

(寺坂直毅)ありますか? で、いろんな食べ物があるんですよ。太陽の下でいろいろと食事ができるところがありまして。そこでおすすめしたいのが、かるかやといううどん屋さん。讃岐うどんの老舗で、もう50年ぐらい前にできたお店で今も営業をしているんですけども。そこはなんと、デパ地下の食料品売場でうどんを打って、それを9階の屋上で茹でてお客さんに食べさせるという。全部ワンコイン、500円ぐらいでうどんを食べることができるんです。

かるかやのうどん

(星野源)へー! なんかさ、俺が中高で行っていた時は本当にお金がなかったから。なんか、そういうのを全然食べられなかったし。なんか……すごいつらい思い出なんだ、西武の屋上は。なんか、することもなくて。で、学校でも割と時間を持て余して。でも、なんかやることもなくて「帰るか……」っつって。家に帰ってもなにもすることがないからCDとかを見たり、西武で本を立ち読みしたりとかして。その挙げ句に屋上に行って「なにもない……」ってずっと思うっていう。当時のそんなつらい思い出があるので、ちょっと行ってその景色を更新してうどんを食べたいと思います。

(寺坂直毅)星野さんっていろんな景色をリカバリーするっておっしゃいますよね?

(星野源)そうね。更新ね。うんうん。やっぱり、どうしてもしんどい思い出があると行かなくなっちゃうんだけども。意外とこう、時間が経ってから行くと新しい記憶に塗り替えられたりするんで。それはちょっとしてみたくなりましたね。

(寺坂直毅)今、モネの睡蓮の庭みたいにきれいに整備されているので。ぜひ星野さん、近々行っていただいて、更新していただければと思います。

(星野源)わかりました。ありがとうございます。

<書き起こしおわり>

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