カルロス矢吹 北海道日本ハム・新球場と新庄監督を語る

カルロス矢吹 北海道日本ハム・新球場と新庄監督を語る ニッポン放送

カルロス矢吹さんが2021年11月26日放送のニッポン放送『八木亜希子 LOVE&MELODY』に出演。北海道日本ハムファイターズが建設中の新球場のボールパーク構想と新庄剛志新監督について話していました。

(八木亜希子)さあ、それでは本題に行きましょう。そんな中、新庄監督の誕生でプロ野球界だけでなく世間の話題をさらった北海道日本ハムファイターズ。これ、正直だってこの日本シリーズが始まってここまでの接戦になる前は新庄一色でしたよね?

(カルロス矢吹)新庄監督ばっかりでしたね。ニュース(笑)。

(八木亜希子)でしたよね? 「えっ、これからまだ日本シリーズが始まるのに……」って思っていたぐらいですけども。再来年には総工費600億円をかけて北海道北広島市に建設中の新球場に移転が決まっています。そこでその北海道の新球場で日本のプロ野球がどう変わるのか、カルロス矢吹さんに3分間で解説していただきます。それでは、スタート!

日本初のゼロから作るボールパーク

(カルロス矢吹)まずこの北海道の新球場の一番のポイントっていうのが日本初のゼロから作ったボールパークっていうことだと思うんですね。ボールパークっていうのは近年、よく使われる言葉なんですけども。野球の試合内容にかかわらず、ちゃんとエンターテイメントの施設を作って。で、来た人みんなに野球の試合内容いかんにかかわらず、ちゃんと楽しんでもらう。これを一番ちゃんとやっていたのが楽天なんですよ。というか、逆に言うと楽天ぐらいしかやっていないんですけども。楽天がなにをしているかっていうと、仙台の球場にホテルや遊園地を作って。もし、試合がつまらなかったとしても、そういうところでちゃんとエンターテイメントを楽しんでもらって、いい思い出を持って帰ってもらおうっていう。

(八木亜希子)ファミリーで楽しめるように。

(カルロス矢吹)ただ、楽天の球場っていうのが元々は県営の球場をリフォームして作ったのものなので、ゼロから作ったわけじゃないんですね。元々あったものにいろいろと継ぎ接ぎをして作っているもの。だから初めてゼロからボールパーク球場を作るということで、それで600億円もかかっているんだと思うんですけども。どういう風な球場になるのか? 僕は新千歳空港みたいな球場になると思っているんですね。新千歳空港ってよく、北海道に旅行なり出張なりで行かれる方、多いと思うんですけども。今、もうすごいじゃないですか。あそこを楽しむために1日、必要なぐらい。別に飛行機に乗らなくてもあそこに遊びに行けばいいっていうぐらい、もう温泉もあるし、ホテルもあるし、レストランもあるし……あそこって映画館まであるんですよ。

(八木亜希子)だから地元の人がそのまま、出かけないのに空港に行くみたいなことにも。

(カルロス矢吹)そう。そういうところにこの新球場はなると思うんですよね。で、新庄監督は1年契約と言われているんですけども、まず間違いなく再来年までやるとは思うんですよ。その象徴として、新庄さんが監督として選ばれたっていうのは僕はすごく意味があると思っていて。北海道に日本ハムが移転した時、その象徴が新庄選手だったんですね。で、選手として北海道移転の1年目を支えてくれた新庄選手が今度は監督として、新球場の象徴になるっていうのはストーリーとしてとてもきれいだと僕はまず、思います。

(八木亜希子)こんなにきれいなストーリーができるんですねっていう感じですね。

(カルロス矢吹)でですね、僕は新庄さんおよびこの北海道の新球場が日本のプロ野球を変えてくれるんじゃないかっていう期待を持っていまして。新庄さんが選手の時、日本ハムの選手として一体何を言っていたか? 「北海道日本ハムファイターズを変えたい」ではなくて「パ・リーグを見てください。これからは、パ・リーグです」って言ったんですよ。それでパ・リーグ全体に注目が集まって。当時はセ・リーグの方が上だったのに、気がついたらパ・リーグの方が一気に上に行った。なので、パ・リーグを変えたのは新庄さんなんですよね。

(八木亜希子)テレビとかラジオとかもそうでしたけども。なんでセ・リーグばっかりやるの? みたいな時期ってありましたよね。

(カルロス矢吹)そうなんです。それを変えてくれたのは新庄さんだと思うんですよ。今度は僕、新庄監督がプロ野球全体を変えてくれるんじゃないかっていう期待を持っていまして。今、僕はプロ野球選手の取材をいろいろとしていて思うのは、みんなすごく怯えながらしゃべっているんですね。それはなぜかというと、やっぱり炎上が恐いんですよ。髪を伸ばしていたら「そんな髪をしているから打たれるんだ」とか。「○○にご飯に行きました」って言ったら「そんなものを食っているから、打てないんだ」とか。いろいろと言われる時代になっちゃったんですよ。この数年で。

ただ、新庄さんが監督になって何を言ったのか? 「もっと自分を出していいんだよ。髪を伸ばしたかったら伸ばしなさい。切りたかったら切りなさい。もっと自分の特徴が何か。自分がどういう人間かっていうのをちゃんとアピールして、自分を出していいんだよ」っていう風に新庄さんはみんなに言っているんですよ。それで北海道日本ハムファイターズの選手たちはすでに変わり始めているんですけども。これがね、今度は日本のプロ野球全体に僕は波及をしてくんじゃないかなって思っているんですよね。それで選手たちがもっと、自分を出すようなプレーや主張というものをしていくようになるんじゃないかな?っていう風に期待をしています。

新庄監督が日本のプロ野球全体を変える

(八木亜希子)楽しそう! 日本ハムファイターズの選手たちが既に変わっているっていうのは、たとえばどんな風に変わっているんですか?

(カルロス矢吹)まず身だしなみも変わっていますし。

(八木亜希子)乱れてきているの?(笑)。

(カルロス矢吹)いやいや、そんなことないです(笑)。

(八木亜希子)昔の人だったら「乱れている」って言うけど、個性豊かになっているというか。カラフルなものを着たりとか、そういうこと?

(カルロス矢吹)とかもそうですし。やっぱり身だしなみに気をつけるようになっていますね。

(八木亜希子)ああ、逆に見られることを意識した?

(カルロス矢吹)まあ、髪をちゃんと整えたりとか。伸ばすだけじゃなくて、ちゃんと切っている選手もいますし。あとはやっぱり自分がどういう特徴の選手なのか?っていうのをみんな、見直している気がしますね。自分の個性が何なのか?っていうのをみんな、自問自答して新たに見つけている最中なんだと思います。

(八木亜希子)そういう意味では本当に新球場ができる時にその、あれもよかったですね。首脳陣もね、ここで新庄投入みたいなところがよかったと思うんですけども。ちなみに、もうそれだけで十分、新庄さんありがたいってみんな、思うと思うんですけども。監督として、試合の方はどんな感じで期待ができそうですか?

(カルロス矢吹)こればかりは始まらないとわからないって言ってしまえばそれまでなんですけども。僕、意外とオーソドックスな野球をするんじゃないかと思いますね。選手に任せるところは任せて。「ここは監督が出なきゃいけないな」っていうところはしっかりと監督がサインを出す。でも、そんなに奇抜なことはしないと思います。

(八木亜希子)そうですか。今ね、パ・リーグの監督もいろいろと魅力のある監督が多い中で、新庄さんがどれだけ……中嶋さんとどれだけやり合うのかも、見どころになりますね。来年はね。ありがとうございます。いやー、なんかいろんな意味で、野球に関係ない人も楽しめそうな球場だなということも伝わりました。はじめてでちょっと、もっとなんかカルロスさんの個性も知っていきたいなと思いましたんで。今後もよろしくお願いします。

(カルロス矢吹)はい。こちらこそ、よろしくお願いします。

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました