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星野源『Cube』楽曲制作を語る

星野源『Cube』楽曲制作を語る 星野源のオールナイトニッポン
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星野源さんが2021年10月19日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で新曲『Cube』についてトーク。楽曲制作の進め方や歌詞に込めた思いなどを話していました。

(星野源)はい、それでは改めて月曜日。昨日ですね。星野源の最新曲『Cube』が配信スタートしました。いや、そう。めでたいんですよ。新曲が出まして。本当にありがとうございます。皆さん、聞いてくれましたでしょうか? 菅田くん主演の映画『CUBE』。こちらの主題歌となっております。で、歌詞をTwitterとかInstagramにも載っけているので。あと星野源のホームページ。こちらにもしっかりクレジット……誰が何の楽器をやってるかとか、スタッフリストも載ってますので。ぜひ、そちらも見ながら今日聞いていただければと思っております。

(星野源)1曲目に『Cube』を流したんですけど。またいろいろとこの『Cube』の話をした後に、最後に流して聞いていただこうかなと思っております。質問、感想などなど届いております。愛知県の方。「爆音で聞きました。音が狂気的。こんなリズムにメロディーが乗っている1曲になっているのは不思議です。冒頭も途中もハンドクラップに高揚感をあおられます。ハンドクラップは音録りしたものでしょうか? ビートの打ち込みも源さんがしたのでしょうか? とにかくリズムがビートが気になり過ぎて、どんな音が源さんの頭の中で生まれて鳴って今の音になってるのか、気になります」という。ありがとうございます。

そうですね。さっきも聞いていただいたとは思うんですけれども。もちろん、ドラムの音が鳴ってはいるのですが。ハンドクラップとか、よく聞くとリズムボックスというか、あの808的な音もちょっと微妙に鳴っているところはあるんですけれども。そうですね。ハンドクラップはね、打ち込みと生、両方が入ってます。なので入り混じっているんですよね。で、ビートの打ち込みに関してはそもそも、あれなんです。この編成……なんて言えばいいんだ? 楽器を弾いてる人。ボーカル、コーラス、オルガン、ハンドクラップ、そしてプログラミングを星野源。エレクトリックべース、オルガン、プログラミングがmabanuaくん。で、オルガンが櫻田泰啓。いつもお世話になっているサクちゃん。で、エレクトリックギター、コーラス、ハンドクラップが長岡亮介。亮ちゃんでございます。

さあ、そんなそんなメンバーで、4人だけでこの音源は作りました。で、どういう風に作ったかというと、曲の一番最初の生まれた瞬間はですね、イントロのドラムでした。ドラムから僕は作りました。で、打ち込みで。一番最初はドラムを誰かに叩いてもらうという気持ちからなんとなく……でも、それももう、そういうことも何も考えないぐらい、まず本当に一番最初の、とりあえずロジックという音楽ソフトを立ち上げて。「何かやってみよう」っていきなり生まれたリズムがあのイントロのリズムだったんですよ。で、「なんかすごいのできた」と思って。「面白いな」と思って。

最初に生まれたのはイントロのドラム

(星野源)で、普通だったらいわゆる、両手でやってるんですけど。ドラマーの方がスティック1本でやるにはあまりにも手数が多いので、不可能なんですよね。だから「人が演奏できるレベルに減らそうかな」と思ったんだけど、なんかそこにすごく僕はイラっとして。「俺はなんで人間に合わせなきゃいけないんだ?」って。で、それがなんかすごく消極的な判断のような気がして。「ちょっと待って? じゃあ、とりあえずこのままやりたいことをやってみよう」ということで、リズムパターンをいろいろ作っていくうちに……なんだろうな? 生音にどう聞いても聞こえるんだけど、実は打ち込みであるっていうのは面白いんじゃないかなって思うようになって。

でも、ちゃんと血の通った演奏にしたいって思って。で、機械的な演奏っていうよりかは、もう人を生み出したいっていうような感じ。なので設定としては千手観音みたいな、腕が6本ぐらいあって、足が4本ぐらいあるドラマー。そういう人がいたっていいじゃない?って思って。で、その人が叩いている。オルガンに関してもおそらく腕がたぶん4本から6本ぐらいある人が弾いている。そういう、なんだろうな? 60年代後半ぐらいのソウルバンドだったり、あとはたとえばゴスペルを演奏する教会のゴスペルバンドのメンバーの人がものすごくプログレッシブな音をやっているっていうような、なんかそんなイメージで曲がどんどんできてきたの。

なので楽器の数自体は、あとはちょっとギターが、亮ちゃんのギターは1ヶ所ギターソロが入っていたり、後半でリズムギターがちょっと入ってくるんですけど。それ以外は楽器の音的には3つしか鳴っていない。ドラムス、エレクトリックべース、オルガン。で、いろいろ他にもたとえば、管楽器とか、ストリングスとか。あともしくは、また違う鍵盤のピアノとかシンセとか。そういうのを入れようかなと思ってたんですけど、もう3つの楽器ですごく十分だったので。「もう、これで行こう」という感じになりました。

なので音としてはソウル、ソウルバンドなんだけども、やることは僕が今、いつもやっている、なんだろう? 音楽のセオリーっていうものとか、だいたいこういう進行になるよねっていうのから自由になっているような状態……今、僕はそういう状態なので。それをやるような音楽っていうのを作りたいなと思いながらどんどん作っていったらこうなったという感じでございます。

なので僕が打ち込んでるところがかなり多いですね。あとは、いわゆるオルガンもやっていて。それを打ち込んだりとかしながら、あとはmabanuaくんに送って。で、ちょっと工夫してもらって更にそれを僕がもらって、またそれを工夫して……っていうのを繰り返して。そして生演奏も含めて作っていたという感じです。

横浜の方。「歌詞からは、やるせなさや怒りがとても伝わってくる。それがとても丁寧な言葉でつづられているので下品な感じがないのが好きです。曲に関して質問です。今回、作曲はピアノでされたでしょうか? また『不思議』の『まだ やだ 遠く もろい』の歌詞のように自然にカチッと降りてきた言葉は今回の歌詞にもありますでしょうか?」。はい。ええと、「ピアノでしたのでしょうか?」っていうと、あれですね。だからもう最初から、ドラムからだったんですけど。

なので、オルガンの音でもう作り始めましたね。だから今の鳴っている音の感じで鍵盤に関しては作り始めたという。で、べースに関しては今回、mabanuaくんが生で弾いてるんですけど。mabanuaくん、マバちゃんのベースは僕、大好きなので。今回はマバちゃんにベースを弾いてほしいなっていう感じで。もう本当に日本人離れでしたべースプレーだなって思いながら聞いておりました。で、歌詞ですけど。歌詞ねえ。どこから……なんか、あったかな?

あ、そうそう。さっき菅田くんとの話で言ってたのが、僕がちょっとあんまり説明がちゃんとできてなかったなって思ったのが……あの『Cube』という曲は映画の主題歌なんですけど。それが菅田くんから「主題歌っていうところと自分の歌っていうところをどうやって両立させるんですか?」みたいな質問があった時に、まあ今回の『Cube』の話もしたんですけど。今回は『CUBE』の主題歌であると同時に僕にとってのキューブっていうものだったり。で、それを解釈して。そして、なぜそれを今、歌にするのか?っていう、そういうものになっていると思うんですけども。

で、僕はさっき「ドラムから始まった」って言ったじゃないですか。それの前に、なんか歌詞の世界が久しぶりになんか先に、ほぼこの感じが全部頭の中に思い浮かんでですね。「曲、作るのが楽しみだな!」みたいな(笑)。いつもは曲作って「歌詞、どうしよう?」みたいな感じがあるんですけど、今回は詞で描くことが割と決まっていたので、なんかより楽しさが多かったようなイメージがあります。で、「昔観た カナダの映画であった いかれた箱で殺されていくだけ」っていうのはまあやっぱり、『CUBE』の話ですよね。『CUBE』はオリジナルはカナダ映画なので。で、今回は日本版リメイクの主題歌なんで、もちろんその『Cube』の世界観をぱっと聞きは歌っているし、そもそもはちゃんと歌っているんですけど。

それと同時にダブルラインで自分の歌にしていくっていう方のラインで読んでいくと、「未来 閉ざした もう終わりさ すべてに希望が見えない 振られた賽の中 閉じ込められた」っていう。この賽はやっぱり「サイコロステーキ先輩」にかかってますよね。

「賽」=サイコロステーキ先輩

(星野源)で、「わーきゃーと叫べど 待つだけじゃ助けは来ないさ 考えろ ここでは誰も彼も出られない」っていう。で、これはあの主題歌として読むとキューブの中に閉じ込められた人の気持ちだと思うんですよね。なんだけど、「昔観た カナダの映画であった いかれた箱で殺されていくだけ」っていうのが出てきた時に、『CUBE』の中の登場人物は『CUBE』の映画を知らないんですよ。で、『CUBE』の映画がない世界線にいるんですね。っていうことは、これまでいろいろと「未来 閉ざした もう終わりさ」って言っていたのは『CUBE』の登場人物じゃないとしたら……「これは何のことを歌っているの?」っていう歌に変わるんですよ。この歌詞が入ることによって。

で、その中で大サビっていうのかな? Dメロ? いわゆるAメロ、Bメロの感じがね、よくわからないんですよ、俺は(笑)。何がAメロで何がBメロなのか、もう自分でもどうでもいいっていう(笑)。なんかもうBメロとかサビとか、どうでもいいみたいな感じなんですけど。あと、もう転調とか転調してないとか、本当にどうでもいいみたいな(笑)。もう、「転調すごいっすね」とか言われたけど、「転調してるつもりないですけど。好きやってるだけなんですけど」っていう。

で、それで、「箱がただ 球になっただけだ」っていう歌詞はかなり最初の方にこれが思いついて。それでもう、曲のこうしようというのがすごくできました。「これだ」っていう。で、まあちょっと説明をするのも野暮だなとは思いつつ。でも、「ほら見ろ 扉が開くようだ 光に包まれて 出るとどうだ 箱がただ 球になっただけだ」っていうのは僕は……これはね、まあストーリーとは全然関係ないっていうか。僕はそのオリジナルとリメイクの『CUBE』を両方見てすごく感じたことが「キューブの中の人たちってま今の現代と全然変わんないじゃん」って思ったんですよ。

だからそれをそのまま歌うっていうか。で、その箱っていうもの。そしてそれが出ているんだけど「球になっただけだ」ったいう。「球」っていうのは『Nomad』っていうね、この間の『シャン・チー』のインスパイアドトラックの中でも歌詞で僕、書きましたけど。「平和のふりする地獄の球だ」っていう書き方をしましたけど。まあ、何のことかはわかると思います。

(星野源)で、やっぱり「すげえ! いや、最高!」と思ったのが今回、ジャケットをね、いつもの石塚俊くんにやってもらったんですけど。僕はその60年代後半のサウンドイメージなんで、ちょっと古いLP盤のジャケットっぽいんですよ。で、古い盤のジャケットって経年劣化でそのレコード盤の跡が丸くジャケットにつくんですよ。で、手の中にキューブがあって、その周りにレコード盤のこすれというか、かすれがつくっていうところで丸、球体を表現するっていう。「かぁーっ、天才だね! さすがです!」っていう(笑)。

はい。そんな感じですかね? なので今、この歌を出すという意味合いになったのではないかと思います。今のいろんな、今への思い。そして映画『CUBE』への思い。自分にとってのキューブとは? 自分にとっての今、思っていることは? とか。なんか、そんな曲です。それを何か感じながら。ぜひ歌詞を読みながら聞いていただけたらと思います。星野源で『Cube』。

星野源『Cube』

(星野源)ミュージックビデオは明日の夜9時、解禁でございます。ぜひ皆さん、一緒に見ましょうね。よろしくお願いします。お送りしたのは星野源で新曲『Cube』でした。

<書き起こしおわり>

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