町山智浩 カリフォルニア州の最低時給を語る

町山智浩 カリフォルニア州の最低時給を語る たまむすび

町山智浩さんが2021年10月12日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中でカリフォルニア州の農園で移民労働者とともに農作物の収穫の仕事体験をしたことについてトーク。合わせてカリフォルニア州の最低時給を紹介していました。

(赤江珠緒)先週のトマトの収穫は無事に行えましたか?

(町山智浩)ああ、大変でした。ものすごいコツがいる作業なんですよ。

(赤江珠緒)そうですか。

(町山智浩)ただコツを知るとできるようになるんですね。うん。ローマっていうトマトで、なんというか長いやつなんですけど。丸くないんですよ。楕円形のやつで今、すごく味が濃いんで人気があるやつなんですけど。それをね、バケツにいっぱい詰め込んで、1時間に25個を取らないと最低自給にならないんですよ。すっごい大変なんです。で、他の人たちに全然追いつかなかったですね。

(山里亮太)その苦労を体験しに行くということで先週、おっしゃってましたけども。

(町山智浩)そうなんですよ。やっぱり実際にやってみないとわからない。あとサクランボの剪定にも行ったんですよ。桜の木の。どっちもそうなんですが、アメリカは今、ものすごい干ばつで水がなくて。やっぱり作物がすごく弱っていて。さらに山火事でね、灰をかぶって光合成ができないんですよ。

(赤江珠緒)本当に環境問題はもう厳しいな……。

(町山智浩)かなり大変な状態でね。ただね、それでも……僕、メキシコから来た移民労働者の人たちと一緒にやったんですね。その人たち、時給いくらだと思います?

(赤江珠緒)時給ってどれぐらい? だからわざわざ安くするためにメキシコの人を呼んでるんですもんね。

(町山智浩)もちろんそうですよ。

(赤江珠緒)どれくらいなんだろう? 重労働でしょう? やっぱり1000円は行ってほしいけどね。

(町山智浩)1600円(14ドル)ですよ。

(赤江珠緒)1600円!? おおっ!

(町山智浩)最低時給なんで。カリフォルニア州の。カリフォルニアはね、最低時給が1600円ですから、ホームレスの人がいっぱいいるんですけど。そのホームレスの人の4割ぐらいは仕事があるんですけど、家賃が高くて払えなくてホームレスになっちゃったっていう人なんですね。でも彼ら、働いてますから。時給1600円もらっています。

(赤江珠緒)ああ、そうですか!

カリフォルニア州の最低時給:14ドル(1600円)

(町山智浩)アメリカの映画とかテレビを見て、メキシコの労働者が一生懸命働いてるところとか、ホームレスの人がいるのを見て、馬鹿にしちゃいけませんよ。その人たち、日本の人より時給を取ってます。

(赤江珠緒)それはある意味、「うん?」ってか省みるとショックになることが日本はあるかもしれないですね。

(町山智浩)はい。日本は今、大変な状態になってるんで。そのうちに外国人の労働者、日本には来なくなると思いますね。このままだとね。

(山里亮太)そうか。そういう現場を見るためにね、わざわざ収穫の現場に働きに行ったということで。

(町山智浩)はい。ちゃんと自分もやるということですね。

<書き起こしおわり>

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