東野幸治 大阪時代のダウンタウンの「後説」を語る

東野幸治 大阪時代のダウンタウンの「後説」を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2023年12月2日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で大阪時代の人気絶頂だったダウンタウンのもとで行っていた独特のシステム「後説」についてトーク。そこで配布していたダウンタウンのサイン入りグッズの正体などを話していました。

(東野幸治)それでは次、行きましょう。秋田県の方。「ダディ、あつむさん、こんばんは。先日、今田耕司さんとダディがとある番組で話題に挙げていた若手時代に行っていたダウンタウン独特システム・後説についてですが、リアルタイムで放送を見て、とてもすごい時代だなと感じていました。他に後説以外にもダディが若手の頃にやっていた独特なシステムってありますか?」。いや、別に独特なシステムはないですけど。ワイドナショーで言ってたんです。だから、後説。ダウンタウンさんがたぶんあれ、厚生年金会館の中ホールかなんでファンクラブを作って、コンサートで歌を歌うみたいなところで。

で、大人気ですし。一応、ゲームコーナーみたいなのに我々、参加しますけど。ファンもね、言うたら厚生年金の周りにもたくさんいてて。ファンレターを渡すとか、プレゼントを渡したりとか、写真を撮りたいとか、いろいろいてる中、終わって無事に帰さなきゃいけないっていうところで。当時のマネージャー、吉本の社員から後説っていう命を受けまして。で、ダウンタウンさんの歌が終わって、大盛り上がりで。「ワーッ!」ってなって。で、「またな、みんな!」とか、なんかそういうのをたぶんダウンタウンさんが言ったんでしょうね。で、去っていって、客電がついて。

その後、ファンのみんなの気持ちはひとつ。とにかく1秒でも……コンマ1秒でも早く、その会場を出て。で、裏口、関係者入口に張って。松ちゃん、浜ちゃんが来たら握手してもらう。ファンレターを渡す。プレゼントを渡すっていうのでみんな、活気づいてる時に、今田さんと僕が吉本から言われたからマイクを持って。「どうもー、みなさーん! いかがでしたかー?」って行って後説をする。で、その間にダウンタウンさんを逃がすっていう仕事をやってたっていう。

(渡辺あつむ)はい。

(東野幸治)で、あれもあんまり時間がなかったから言いませんでしたけれども。要は「ダウンタウンさんに皆さん、会いたいと思うけども。ちょっとね、パニックになったらダメだから。その代わりダウンタウンさんのサイン入りグッズ……カラーボールにダウンタウンさんのサインが入ってるものを」って。おかしいでしょう? 女子高生向かって緑のカラーボールとか、ピンクのカラーボールに黒マジックでサインを書いているんですけども。それは岡崎っていう人が書いてますから(笑)。

(渡辺あつむ)やめてください(笑)。

作家見習いの岡崎さんがサインを書く

(東野幸治)「僕ね、松本くんと浜田くんのサイン、書けるねん」って言われたことある(笑)。で、それを言うたら投げてワーッとなったりとか。クイズを出すとか。あと、色紙とかTシャツとかにサインをしたやつを渡すっていうんですけども。それもだから後説を何回もやってるから、ファンも慣れたもんで。「こんなん、ニセモンや」ってわかっているし。そんな、カラーボールよりも直の松ちゃん・浜ちゃんに会いたいのが強いから。あんだけコンサート中、前におった女の子たちが後ろにバーッていくんよ。なぜかっていうたら後ろに扉があるから。で、後説は聞かずに出ていこうとするんですよ。でもね、吉本もえらいもんで、外側からね、錠をしてるんですよ。出れないように。

(渡辺あつむ)うん? なんかタランティーノ映画で見たことあるな?

(東野幸治)タランティーノが厚生年金のところにおったんでしょうね(笑)。「これ、使えるな」いうて(笑)。ほんで「うわーっ! 開けろー!」みたいなんがある中、後説をしたっていう話をしていたんですけども。あとはそんな独特なシステムなんて、別にないんですけどね。あと、それとはちょっとだけ関係ないけど。この間、メッセンジャーのパラちゃん。この話、言ったっけ? たこしげの話。

(渡辺あつむ)ああ、聞いてますよ。本家さんも聞いてます。

(東野幸治)聞いてますよね? で、パラちゃんから「あれは違います」みたいな。

(渡辺あつむ)ああ、そのパラ情報はまだですね。

(東野幸治)まだですか? 急にパラちゃんが怖い声で僕に「僕、出入り禁止違いますよ」ってボソッと言ったんですよ。「ええっ?」って。ドキッとして。「誰かこれ、チクったな?」って思って。『旅猿』でオンエアーしてなかったけども。居酒屋たこしげはメッセンジャー、2人とも出入り禁止やって話、したじゃないですか。で、たこしげのマスターはそう言っていたでしょう? でも、パラちゃんの言い分としては「いやいや、違いますよ。俺はもう、行かないんですよ」って。だからすごい……「こんな喧嘩、あるねや?」みたいな。パラちゃんの言い分としては「いやいや、そっちの方が……」って(笑)。

(渡辺あつむ)目にしみるな……。

(東野幸治)だから、あなたが一番大変やと思うけど。両方にいてるから。パラちゃん曰く、パラちゃんは「俺はそんなこと、してない。俺が『行かない』ってしているんだから。それは兄さん、違いますよ」って。スタッフもいる中、割ってどうしてもってそのことを言ってきたから。かかり気味で。「ええっ? そうなん? 俺もようわからんかったけどな?」みたいな(笑)。

(渡辺あつむ)まあまあ……ほんまにそうなんですよ。

(東野幸治)そうでしょう? そうでしょう? だからパラちゃんが意外とガチでそれを言ってきたから。「ああ、これ以上はたこしげとメッセンジャーの話はできんな」って思って。みんな、いろんなのがあるんよ。踏んだらあかんところがあるなって思って。でも、昔はだからその後説もそうですけど。『4時ですよ〜だ』っていうね、月・金の帯をダウンタウンさんがやっていて。で、そこから2丁目劇場っていう、だからグリコの戎橋の、ひっかけ橋のところにあったんすけど。そこで生放送終わって。

そこの2階に劇場があって。それが裏口から出るけど、ファンがいてる。ファンとかが集まってきて危ないから、その岡崎さんっていう作家見習いの人が「どけどけ!」って言うて、女の子をバンバンバンバン、飛ばしてた。気で飛ばしたんかな? 肉体的接触かな? なんか「トーン! トーン! トーン!」って。遠くから見たら女子高生が飛んでいくから。「ああ、松ちゃんか浜ちゃん、どっちかが行ってるねんな」みたいなんがわかるっていうのはあって(笑)。もう今やったら考えられないですよね?

(渡辺あつむ)『キングダム』でそんなシーン、ありましたよね(笑)。

(東野幸治)ああ、そうか。王騎さんみたいなもんか(笑)。作家見習いの岡崎さん。飛ばすだけ飛ばして、この世界から去っていった(笑)。自分が飛んでいった(笑)。っていう時代。だから今からほんまにもう40年弱かな? 35年、6年、7年ぐらい前の話でございますけど。そんなこともあったなっていう。

王騎将軍のように女子高生を飛ばしていた岡崎さん

(東野幸治)で、その2丁目劇場も、ダウンタウンさんがだから東京に行って。次がだから千原兄弟とかジャリズムとかメッセンジャーとか水玉れっぷう隊とか、みんなその世代がやって。あ、その前に天素か。ダウンタウンさん、天素さん、で、千原、ジャリズムとかになって。で、その後は千鳥とか?

(渡辺あつむ)いや、もうビル自体を壊すってなって。

(東野幸治)ああ、そこでもう壊れるねや。

(渡辺あつむ)で、baseよしもとっていう、NGKの前のところに行って。そこから漫才劇場に変わるっていう。

(東野幸治)ああ、そうか。ほんで千鳥とか麒麟とか笑い飯がいてて。そこから漫才劇場になって。NMBのアイドルグループの劇場になって。で、「芸人は近づくな」って言われて(笑)。

(渡辺あつむ)いや、それは賢明やと思います(笑)。

(東野幸治)賢明(笑)。でもね、言うたら卵子と精子やないけども。芸人って精子みたいなもんやから。なんとか這い上がって……3000人の若手芸人がなんとかNMBに到着するんじゃないか?っていう。だいたい、ほぼ全員撃沈しますけど、1匹ぐらいはそこへ到達したやつ、おんのかな? いてないんかな?

<書き起こしおわり>

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