爆笑問題の太田さんが2021年5月11日放送のTBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』の中で宇多田ヒカルさんの『One Last Kiss』についてトーク。冒頭の歌詞が三島由紀夫『金閣寺』を思わせるという話をしていました。
（田中裕二）どうも、皆さん、こんばんは。爆笑問題、田中裕二です。
（太田光）ビートたけしです。（モノマネで）「こんなエヴァンゲリオンは嫌だ。はじめてのルーブルがなんてことはない」。
（田中裕二）フフフ（笑）。絶対に言わねえだろ、たけしさん（笑）。
（太田光）（モノマネで）「はじめてのルーブルはなんてことはなかった。私だけのモナリザ もうとっくに出会ってたから」（笑）。
（田中裕二）フフフ（笑）。
（太田光）あれ、いい歌だね。宇多田の。
宇多田ヒカル『One Last Kiss』
（田中裕二）ねえ。今日もラジオでかかっていたかな？ あ、違うわ。それをやった人の曲をかけていたんだ。
（太田光）やった人の曲？
（田中裕二）その曲を一緒に作った人。
（太田光）そんなやつ、興味ねえよ！
（田中裕二）知らないけど……ごめんね。名前も出てこないけども。そう。夕方、TBSラジオでかかっていたよ。
（太田光）あれ、でもやっぱりあれ、宇多田はさ、「はじめてのルーブル」って……ルーブルとか、すごいよね。いきなり出てくるんだから、すごいなって思うんだけども。でも、なんてことはなかったんだって。宇多田にとっては。
（田中裕二）ああ、とってはね。
（太田光）だけど、あれは俺さ、どうかはわからないけども。だけど、三島由紀夫の『金閣寺』だなって思ったね。『金閣寺』はそういう話なんだよね。金閣寺に放火をしちゃうくまぇりが……（笑）。
（田中裕二）くまぇりじゃないよ！ お前、いつまで言っているんだよ！ 本当にさ……別に芸能人でもないわけだし。
（太田光）それでね、金閣寺に憧れて、憧れて。すごいあるんだよね。自分の中に金閣寺の美しさが。で、出家して、入るんだけども。はじめて……金閣寺ってあれ、どこにあるんだっけ？ 奈良？ 京都か。京都に行って、金閣寺に修行に入るんだけども。やっぱりそれをはじめて目の当たりにしたら、なんてことがないんだよね。で、そこからが始まりなんだけどね。まあ、これ以上はさ、ネタバレになっちゃうから。俺もネタバレになっちゃいけねえからさ。本当にもう。
三島由紀夫『金閣寺』
（田中裕二）フフフ、そんな昔の名作じゃないですか（笑）。
（太田光）ネタバレ禁止だから。
（田中裕二）ネタバレとかないでしょ？
（太田光）ネタバレ禁止だからさ。
（田中裕二）エヴァンゲリオンとかだったらネタバレとか言われちゃうだろうけど……。
（太田光）宇多田はそういうの、ちょっとインスパイア的なところがあるんじゃないかなって思ってね。
菊地成孔 宇多田ヒカルと大西順子の復帰を語る https://t.co/sQVz39dNXY
（菊地）宇多田ヒカルさん、日本の国文学が好きだっていうことをR&Bのミュージシャンでありながら比較的早くに発言して、『国文学とR&B』っていう一見結びつきそうにない2つのファクターを結びつけたことでしょうね。— みやーんZZ (@miyearnzz) May 13, 2021
（田中裕二）インスパイア的な。
（太田光）インスパイア的なこと。インスパイア。
（田中裕二）いいよ。そんな……「これでもか」っていう顔をして言わなくていいでしょう？ インスパイアって。
＜書き起こしおわり＞
