東野幸治『ホンモノラジオ』放送開始までの道のりを語る

東野幸治 有吉弘行と夏目三久の結婚を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2021年4月2日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で放送開始までの長い道のりを話していました。

(東野幸治)で、1人でこうやってしゃべるんですけど。聞いてくれる佐藤くん、佐藤さん。これ、何者や?って言ったら、そもそもこの佐藤くんが僕に一昨年の12月ぐらいに「ラジオしませんか?」って楽屋にやってきたんですよ。っていうのもそもそも、この佐藤くんは関西、土曜日の朝にやってる『正義のミカタ』のディレクターというか、担当の方で。それで、いろいろ良くしてくれるんですよ。

まあJリーグでイニエスタがヴィッセル神戸に来るって言ったら、「イニエスタ、見たくありませんか?」って言うから。こっちもそら、ニワカやし。なんかどっかでしゃべれるから「見たいよ」って言ったら「今度、ガンバ大阪とヴィッセル神戸の試合がガンバスタジアム。万博にある新しいすごいスタジアムがあるんで、そこでやるんです」っていうので、行ったですよ。ほんだらあれ、4万5000人ぐらい入るところですよね。ものすごい……俺、初めて見たけど。それまでは柏レイソルの草サッカーみたいなスタジアムしか知らないんですよ。

柏スタジアムには行ったことがあって。でっかいビジョンがどっちか片方しかないんですよ。聞いたら日立が金を出してくれないんでって。というのしか知らん僕からすると、その万博のガンバスタジアムってものすごいかっこいいし。そこの……まあ、いやらしい話、有名人とか関係者とか芸能人しか入れないところ。中でご飯を食べて見てもよし。ちょっと窓を開けて、ベランダ的な感じでサッカーを見てもよしみたいなところで見させてもらったそれがめちゃくちゃええ試合で。あれ、4対3かなんかでヴィッセル神戸が勝ったんですね。

で、そのイニエスタとかいろんな有名な外国人のサッカー選手……僕、詳しく知らないですけど。それが点をバンバン取るし。で、ガンバもなんかシュートもあって。4対3でヴィッセルが勝って。4万何千人の超満員の人が盛り上がって。「うわっ、めちゃくちゃ楽しいな!」と思って。「佐藤くん、優しいな」と思って。で、次はあれよ。「やりたい番組、ないですか?」って。「なんでもええの?」って聞いたら「なんでもいいです。なんでも言ってください」って佐藤くんが言ってくれて。

「俺、実は『超ひも理論』の番組をやりたいねん」「えっ、なんですか?」「いや、実は……今から25年ぐらい前。ヤングサンデーで『度胸星』っていう漫画があって……」って。

(東野幸治)で、この『度胸星』っていうのがなにかというと、地球から火星に向けてロケットで有人飛行で。火星移住計画みたいなのがある。それを読んでいくと最初、ある外国人のチーム、4人ぐらいかな? 火星に着いて「やった!」って。で、NASAと繋がって「人類の火星有人着陸成功! ワーッ!」ってなったら画面がバシャッと消えて。それで、箱みたいな謎の物体、テセラックっていうやつがポンと浮かんでいて。そのテセラックがファーッと浮かんでいて、そのロケットを潰したり、逆さまにしたり。人を潰したりするっていう。で、結局、それが失敗する。

それでまた何年後か、改めて原因わからへんから火星に行く。そしたらまた謎の物体テセラックがある。それでまた中継が繋がらなくなる。おかしい。次にまた、ロケットで行く。ほんだら、前に飛んだロケットが全くひっくり返っていたり。その前のパイロットが中側から全くひっくり返ってたりするし。それをおかしいと思って。そのテセラックがずっと後をつけてきたりとか、形を変えたりとか。それで謎だらけで。その宇宙飛行士がずっと……ごめんなさいね。この説明が長くて(笑)。それをなんか、パソコンにいろいろその生態を書いたりとかしていて。なんとか人類の役に立つと思って。自分はもしのかしたら死ぬかもわからんみたいなのがあって。

それで一方、地球では「これを何とかせなアカン」ってなって。それでパイロットを世界から募集するってなって。度胸くんっていう主人公がいて。それが同時並行で進むっていうその漫画がめちゃくちゃ面白くて。で、その漫画を読んでいくうちに、どうやらそのテセラックっていうのは四次元の……今、我々が住んでいるのは三次元。で、テセラックは四次元の物体なんだっていう話になって。読みながら「これ、なんのこっちゃ?」って思っていたら、その中で出てきた夫婦のパイロットであり物理学者の人が「ああ、これは簡単だよ。超ひも理論を理解すれば、その謎の物体の正体が分かるよ」みたいのがあって。

「ああ、そうなんや。これ、超ひも理論という最新の理論になったらわかるんだ。すごい漫画やな!」と思って読んでたら、その次の次の週ぐらいかな? その主人公の子が合格して火星に出発するところで「完」って終わっていくんですよ。それで「どういうこっちゃ?」ってなって。調べたら、どうやらヤングサンデーの売り上げがもう激烈に下がっていって。編集長が変わってわけわからん漫画の連載を全部終わらすってなって。それに『度胸星』という漫画が当たって急遽、何の前触れもなく終わっちゃったんですよ。

で、話が戻るけど、「なんかしたい番組、ないですか?」って聞かれて「超ひも理論を教えてほしい」「はあ?」ってなって。それでその説明をしたんですよ。そしたら普通、「いや、さすがにちょっと……」って。関西の土曜の夕方ってだいたい、福島のグルメとか。大阪のちょっと変わったおっちゃんとかおばちゃんを紹介するっていう、だいたいありがちな番組しかやってないから。「さすがに無理だな」と思ったら、なんとその佐藤くんがどこでどう恫喝をしたのか、お願いしたのか。朝日放送のお偉いさんにお願いしたのか知りませんけども、『東野幸治の宇宙科学特捜隊』という番組をやってくれたんですよ!

『東野幸治の宇宙科学特捜隊』

(東野幸治)それでやってくれて、超ひも理論っていうのを土曜の夕方、テレビを見てるおっちゃん、おばちゃんなんかまあ分からない話を1時間半ぐらいの特番でやってくれて。個人的には理解できたですよ。個人的に言うと、覚えてる。今、僕が現段階で超ひも理論は何か?っていので覚えてるの、二大発明。相対性理論と量子力学っていう20世紀のすごい二大発明があるんですよ。相対性理論というのは宇宙のことのなんかそういう方程式という。で、量子力学っていうのはすごいミクロのちっちゃいちっちゃいちっちゃい話なんですよ。

で、これが二大発明と言われてて、その2つをだから同じテーブルに持ってきて。それで問題を定義する時にどうにもこうにも、量子力学と相対性理論の話が合わんっていう。そういうことよね。イコールじゃないと。これおかしいなって。1個1個はすごい発明だけど、この2つを繋げることがどうにもこれ、おかしいなって。科学者もずっと何十年、何百年と悩んでいたけども。その相対性理論と量子力学を結ぶのが、超ひも理論ですっていう風な結論だったんですよ。

で、「ああ、なるほど。超ひも理論ってそういうことか!」って分かったけれども、テセラックの意味は全く分からなかったけど。まあ、それだけ分かったから、ありがたいじゃないですか。で、それをオンエアーして。それで終わってから何日後かにスタッフがその番組を見た朝日放送の偉いさんに呼び出されたんでしょう? で、呼び出されて。「怒られるのかな?」って。「なんで福島のグルメ、せえへんねん! なんで空堀商店街でアホみたいなおっちゃんとかおばちゃんをインタビューしたりせえへんねん!」って怒られるのかなと思ってたら、めちゃくちゃ褒められたっていう。「これだ! テレビはこれだ! こういうのをやらなきゃいけない!」みたいに褒められたということもやってくれて。

で、「ああ、ありがたい」って。佐藤くんってホンマにもう、体型もそうやけども。僕の中ではもうドラえもんやと思ってるんですよ。いや、本当に。で、それ、結局第2弾もあるんですよ。で、第2弾の時は佐藤くんはいなかったんですよ。なぜなら、テレビ局からラジオに異動されたんですよ。おそらく『宇宙科学特捜隊』の責任を背負ってラジオに飛んだんだと思うんですけど。いなくなって。でも、その『宇宙科学特捜隊』はまたちょっとタイトルをちょっと若干変えて第2弾もやったんですよ。で、これは量子学コンピューターみたいな、そういう次世代のコンピューターの話を勉強するっていう。結局、僕のだから無茶振りっていうか、「こんなん、どうなんですか?」というお話も一応、佐藤くんは叶えてくれたし。

で、そんな佐藤くんがラジオに飛ばされた……まあ「飛ばされた」っていうか、「ラジオをもう1回、盛り上げてくれ」っていう。そういうことでしょう? 「ラジオを盛り上げてくれ」みたいなことを言われて。で、話がやっと戻ってきた。一昨年の12月に「来年の4月(2020年4月)からABCでラジオやりませんか?」って言われたんですよ。で、「おお、やる、やる!」って言って。で、こっちもやる気モードになって1月になり、2月になり。「うんともすんとも言って来えへんな」と思ったら……3月頭かな? あれ? 1月かな? 「無理です。スポンサーが見つかりません」っていう。

それはラジオが右肩下がりなんか、東野幸治が右肩下がりなんか、分からんけど。「出来ません」って言われて。それでこっちは頭に来て『幻ラジオ』をやったのよ。ほんだら結果的に1年と1月か2月……『幻ラジオ』をやって。結局、だからYouTubeで音声の番組をやろうってなって、家族を巻き込んでやるみじめみじめ大作戦が功を奏して。みんなが応援してくれたおかげで「我こそは!」って。だから「スポンサーにいただくお金だけでやりくりします」っていうニセラジオ局、ラジオ番組みたいのを。「無理かな? できるかな? どうかな?」と思って実験的にやったら、まあ見事に大成功! グッズも第3弾まで作らせていただいて。

なんとか……第1弾、第2弾はTシャツ即完でしたけど。やっぱりね、世の中バレますね(笑)。みじめみじめ作戦、バレるな(笑)。Tシャツがびっくりするぐらい売れ行きが出だしで悪いから。「これ、ヤバいな!」って思ったけども。なんとか……なんとか後半、巻いて巻いて。SNSで媚びへつらって。なんとか完売して第3弾まで売りさばき。スポンサーもいろいろとお金をいただいて、ついこの間、『幻ラジオ』は一旦お休みとなって。それで今日から、いよいよ念願の『東野幸治のホンモノラジオ』っていうのが始まったということなんですよ。

念願の『ホンモノラジオ』スタート

(東野幸治)長かった! 15分かかった(笑)。いや、だからせっかくやからこのホンモノラジオでオープニングに大きい名前を出したという。こっちができることって言ったら「東野幸治」っていう微弱なタレントじゃあちょっと引きが弱いから。だって俺、考えて調べたんですよ。ラジオのレギュラーが1999年の9月までやってたんですよ。だからもう22年ぶりですよ。文化放送で今田耕司さんと2人で『Come on FUNKY Lips!』っていうのを深夜1時から3時までやっていて。当時、だからテレビが忙しくて。このラジオを聞いているラジオのリスナーにしたら本当に申し訳ないけど。後半、ラスト30分交感神経よりも何とか副交感神経が上回るように小声でしゃべってたんですよ。で、家に帰ってすぐに布団に入って寝れるように。

やっぱりあの時、ちょっと天狗やったな。やっぱり夜中3時まで一生懸命俺、しゃべらなアカンかったんですけども。あの頃はちょっと調子に乗っていて。副交感神経が上回るような感じでしゃべっていて、それが終了して。それ以来のレギュラーでございまして。で、ビッグなつかみ、ビッグな名前がないかなと思ったら……そのオープニングで有吉のことも「おめでとう」って言ったけども。

東野幸治 有吉弘行と夏目三久の結婚を語る
東野幸治さんが2021年4月2日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で有吉弘行さんと夏目三久さんの結婚について話していました。

(東野幸治)実は今週、2回目かな? 俺、明石家さんまさんとゴルフに行ってきたんですよ。

<書き起こしおわり>

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