田中康夫さんが2021年2月27日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』の中で東北新社に勤務する菅首相の長男の総務省官僚接待問題についてトーク。山田真貴子の処分などについて話していました。
(土屋伸之)田中康夫さん、気になったニュースはどれでしょう?
(田中康夫)なんか今週もどうしてこんなにいっぱい……例の見取り図の盛山晋太郎さんが言った「あたおか」っていうのがね……。
(塙宣之)もう田中さんの方が見取り図よりも使っていますからね(笑)。
(土屋伸之)「あたおか」って一番使っていますよね?(笑)。
#あたおかニッポン
(田中康夫)もう最近はTwitter上で「#あたおかニッポン」っていうのが流行っていて。本当に頭がおかしいことが起きていますよね。最後、出水さんが読み上げてくれたところで菅首相の首相会見が急遽、中止になったっていう。これ、マスコミには「首相会見をやります」って言っていたのに「いや、やっぱりやりません」っていう話になって。ぶらさがりをやったっていうことなんだけども。これ、たぶんまともな古い自民党の保守政治家だったら「権力者は逃げちゃいかんな」って言うと思うんだよね。
(土屋伸之)やっぱり「逃げた」という感じに見えるでしょうか。
「重大な決定をしたにもかかわらず、なぜ会見を行わないのか」
政府は6府県で緊急事態宣言を前倒し解除することを決定。しかし菅総理は、内閣記者会からの要請も拒否し会見を行いませんでした。山田内閣広報官が高額な接待を受けていた問題が影響しているのか。”ぶら下がり”で菅総理はー。 pic.twitter.com/K6qAjBukiQ
— Choose Life Project (@ChooselifePj) February 27, 2021
(田中康夫)あともうひとつ、「国民の信頼を失い残念だ」っていう言葉。なんかこれって傍観者的発言じゃないですか? つまり「当事者としてはどうなのかな?」っていう。それともうひとつは、一生懸命されているんだろうけど。「私の長男が関係して、結果的に違反行為をさせてしまった」っていう。これは今後、我々やビジネスで一生懸命やっていらっしゃる方も「結果的にできませんでした。結果的に成果が上がりませんでした」って言えば許されちゃうっていう話になりますよね。
あとはこの内閣広報官の山田真貴子さん。この方、ご主人の吉田博史さんが今度、この間更迭された秋本芳徳さんの後任の情報流通行政局長になるっていうことで。だから「余人をもって代えがたい人」っていうのがこんなにたくさん総務省にはいるのかっていうか。なんか「自助、共助、公助」って言われていたけども、その「自助」って「身内に優しい自助」なのかな?って。それで山田さんも「心のゆるみがあった」って言っているけども。なんかその「別人格の自分」っていう話になってきちゃうとさ。「別人格」ってずっと首相が長男に対しておっしゃっていたじゃないですか。
で、今日読んでいただいたニュースの中でも例の愛知県の大村知事へのリコール署名の問題。この署名で死者の名前が8000人も書かれていたっていうことなんでしょう? これもすごい「別人格」だよね。で、同一人物が印鑑じゃなくて拇印を押したっていう。これが10万8000人いるわけでしょう? しかも、その作業をやったっていうのが愛知県内ではなくて、広告代理店が入って塙さんの地元の佐賀の人たちに丸投げして署名を捏造していたっていう。
(塙宣之)それがよくわからないんですよね。
(田中康夫)なのに高須克弥さんは……これ、この今回の署名の請求代表者っていう人がいて。署名を集めるのは憲法85条で認められていて。地方自治法の261条と262条にも基づいて、それで愛知県の選挙管理委員会に高須さんが請求代表者ということで請求したんですよ。ただ、その中にこれだけ……死者の名前が8000人入っているとか。いくら医者とはいえ、死者が署名だなんて。それで高須さん、「これは私は知りません」って言うなんてこれ、いろんな問題を起こした会社が「汚職した部下は私とは別人格です」とか「契約を逃した部下は上司の私とは別人格です」って言うのと同じ話になっちゃうから。
しかも、それを一緒にやっていた名古屋市長の河村たかしさんは「警察に徹底調査を期待する」って言っていて……いやいや、あなた、だって公職者でしょう? しかも「4月の市長選にはかならず私は出ます」って河村さん、言ってるんでしょう? これもすごい不思議。だからその東北新社の問題も昨日のぶらさがりで菅首相に記者の人が(二宮清隆社長が引責辞任し、長男の正剛氏は懲戒処分で、メディア事業部趣味・エンタメコミュニティ統括部長を解任され、人事部付になった)感想を求めたら「私は知りません。私は承知していません。会社としてのけじめじゃないでしょうか?」って言っていて。
申し訳ない。別人格かもしれないけど、ご自身の息子さんが関係してると言われてることに「会社としてのけじめだ」って言うのであれば、じゃあ総務省出身の内閣広報官の山田真貴子さんのけじめはどうするの? 「山田さんはこれからも仕事を続けます」っていう話で果たしていいの?っていう話になっちゃうよね。
(塙宣之)これ、「国家公務員法に基づく倫理規定に違反する」っていうのがよくわかんないんですけど。これってどういうことなんですか?
(田中康夫)だから、法律上ではこの山田真貴子さんは特別公務員なので。特別職だから……っていうことで。でもね、我々はさ、法律を守るのは大事。でも法律を守らない人がこれだけいる中で、もっと言えば法律も我々人間が作ったものなわけじゃないですか? そうすると、人間が作るものは……いや、AIが作ったって、ロボットが作ったって万全じゃなくて。法律の前にやっぱり人の道ってのがあるっていうのは誰もが古今東西、言ってることなのに。
「法律上問題がない」って……それで、加藤勝信官房長官も「山田氏は総務省の処分内容のうち、最も重い減給処分を踏まえ、給与を(月額117万円を超える給与の10分の6を)自主返納しているから引き続き……」って言っていて。菅さんも「山田さんに関しでは真摯に反省しているし、女性の広報官として期待している」って言っていて。でも俺、この言葉って逆に言えば「女性の広報官だから重用している」っていう風になってしまって。これ、言葉がすぎるかもしれないけど、これって逆差別じゃない? 男ならこれ、問題なの?
「女性の広報官として期待している」
菅首相、山田氏続投の考え 「女性広報官として期待」:朝日新聞デジタル https://t.co/KHWV4aSVbm
— 万松寺商店街が大好きな人 (@p3zuj7SAmndFhpk) February 25, 2021
山田広報官かばう姿勢の菅首相に与党内からも懸念 https://t.co/xdLv2m9OKh
— awazu21 (@awazu21) February 27, 2021
(出水麻衣)ここでは性別は関係ないですからね。
(塙宣之)総理も助けられてきたんじゃないですか?
<書き起こしおわり>