オードリー若林 M-1・マヂカルラブリー漫才論争を語る

高田文夫 M-1グランプリ2020決勝を語る オードリーのオールナイトニッポン

オードリーの若林さんが2020年12月26日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中でM-1グランプリ2020決勝で優勝したマヂカルラブリーに対する「あれは漫才か? 漫才でないのか?」という論争について話していました。

(若林正恭)でもなんか今日……全然関係ない話なんだけども。武道館でイタコのネタ、やったじゃん?

(春日俊彰)はいはい。

(若林正恭)今日、たまたま歩いていて、なんで思ったのかな? ふと、「今、イタコのネタでオンエアバトルに出ても、落ちそうだな」って思ったんだよね(笑)。別になんかただ歩いてる時に……あのネタ、オンエアバトルで落ちそうじゃない?

(春日俊彰)そうだね。なんか、そう(笑)。

(若林正恭)「ふざけている」みたいに言われてさ。うん。

(春日俊彰)たしかにね。「中身がない」みたいなジャッジペーパーを渡されそうだな。束のさ。1行だけを切り取って束にしたさ。

(若林正恭)フハハハハハハハハッ! そうだよな(笑)。

(春日俊彰)「ちゃんとした漫才をやってください」みたいな。「お客に対して失礼だ」とか(笑)。

(若林正恭)そういえばさ、M-1のあれでさ、なんだっけ? 「あれは漫才じゃない」みたいに言われてる論争みたいなのがあるじゃん?

(春日俊彰)あるね。

(若林正恭)あれってさ、俺と春日がさ、お笑いを始めたさ20年前からさ、賞レースの後とかにそういうの、言うじゃん。ずーっと。

(春日俊彰)ああ、言うね。

20年前から同じことが言われている

(若林正恭)でさ、俺さ、江の島とかに行く時に海沿いで暴走族とかを見かけると、なんかバイクも乗っている人のビジュアルも、俺が15歳の時に江の島で見た画と全く一緒なのよ。暴走族が。

(春日俊彰)ああ、なるほど。たしかにそうか。

(若林正恭)だからなんかタイムスリップしたみたいな。「あ、まだいるんだ」って思うけど。画は全く一緒なんだけど、乗っている人自体は変わってるわけじゃない? 世代交代して。

(春日俊彰)そうだね。そうよ。

(若林正恭)だから、そういうことなんだろうなと思って。20年前からずっとあるじゃん。「あれは漫才じゃない」みたいな賞レース後の論争。でも、乗っている人は変わってるだろうな。だから、「言っている人は変わっているんだろうな。新人の『あれは漫才じゃない』っていう人が現われてるのかな」とか思っていたの。「でも一番怖いのは、世代交代してなかったら怖いな」と思って(笑)。

(春日俊彰)ずっと言っているってこと? 20年前に「おい! あれは漫才じゃないぞ!」って言っていた人が、ちょっと老けて?(笑)。 「あれは漫才じゃないぞ!」って?(笑)。

(若林正恭)「それが一番の暴走族だな」と思って(笑)。

(春日俊彰)うん。40ぐらいの暴走族がいたら、ちょっと怖いもんね。全く同じ格好で。

(若林正恭)ちょっと落ち着いて走りになるじゃない? ハーレーとかで。ゆっくり走って。法定速度を守りながらになるじゃない? ツーリングが楽しいとか。でも、同じ人が蛇行運転してたら怖いなって思ってさ。それが一番怖いなって思ったんだよね(笑)。

(春日俊彰)たしかに怖いね。なんかどうにもできないエネルギーみたいな……若者が自分で処理できないものを発散するような。それを40とかになってまだどうにもできない……なんか発散するもの、あるだろ!っていう。

(若林正恭)でも、そうだとしたら、怖いでしょう?

(春日俊彰)いや、怖いね。どうなんだろうね、それは。

(若林正恭)ずっとああいうの、あるもんな。「○○と設定が被っている」とかジメジメジメジメさ、言うじゃん? ずっとあるよな。

(春日俊彰)あるな。しょうがないんだろうね。

(若林正恭)まあ、そういうもんなんだろうな。まあ、それだけ盛り上がっているってことでもあるよね?

(春日俊彰)まあ、そうだね。そんだけ新しいものというかね。

(若林正恭)だから、やっぱりかっこいいじゃん。優勝してさ、そういう論争が巻き起こるって。俺も2008年、そうありたかったよ。人生やり直せたら。あれ、優勝したら言われている可能性、あるよね。「あんなキャラ漫才は正統派じゃない」とか。「あれはコントだ」とか。

(春日俊彰)「邪道だ」「私は認めない」っていうさ(笑)。

優勝して論争が巻き起こるのがかっこいい

(若林正恭)そんなの、かっこよくない? それで優勝したら! 優勝して、それを言われるの、めっちゃかっこいいじゃん?

(春日俊彰)あの場で一番ウケてるんだからね。

(若林正恭)自分たちのネタにできるしな。かっこいいな、それ。優勝して「あれは漫才じゃない」って言われる人生がよかったな! 2本目のチョイス、間違えたからな!(笑)。

(春日俊彰)うん。ズレ漫才、やれよ! バカタレが!

(若林正恭)やれよ! 2本目はデートネタでいいんだよ! プレーンで。バカタレが!

(春日俊彰)調子こいて。「これはもうネタバレしちゃってるから……」。

(若林正恭)「こういうのも持っています」みたいな。

(春日俊彰)「違う球、投げられますよ」って。

(若林正恭)でも本当にあれ、2人審査員の方さ、師匠。カウス師匠と、その後に大竹まことさんは「オードリー」だったじゃない? あれ、優勝すると思った? あの時。

(春日俊彰)フフフ(笑)。いや、それは思っていたよ。

(若林正恭)俺は思わなかった。俺はノンスタのネタ見て、自分でわかるから。「あ、負けてる」っていうのは。だからね、俺はね、開票の前にわかっていた。「俺たちは勝たない」ってことは。ノンスタの方が強かったから。でもお前は、わからなかったんだろう?

(春日俊彰)なんだ、その言い方は!

(若林正恭)フハハハハハハハハッ!

(春日俊彰)同じなんだよ。立場的に。わかろうが、わかるまいが! 負けてるんだから!

(若林正恭)「負けてるんじゃないよ!」っていうのはあるけどね。それでもう1枚ね、DVDを10年ぶりにね、買って親父の棺桶の中に入れようって思ったらね、「DVDは入れられません」って向こうの係の人に怒られたからね(笑)。俺、白い手袋で手首を掴まれて。2008年のDVDを親父の横に入れようとしたら。「あの、ちょっとDVDは入れられません」って。

(春日俊彰)それはもうしょうがないよね。ルールなんでね。

(若林正恭)そう。いや、まいったよね。本当にね。

<書き起こしおわり>

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