プチ鹿島さんが2020年12月1日放送のYBS『キックス』の見出し王のコーナーで中日・大野雄大投手の沢村賞受賞について話していました。
中日・大野雄大投手が沢村賞を受賞しました㊗️
おめでとうございます??#dragons#中日#沢村賞 pic.twitter.com/2WOgrdtWNM
— 東スポ 中日ドラゴンズ取材班 (@tospo_dragons) November 23, 2020
(プチ鹿島)じゃあ、私の方から行きましょう。ラジオネーム「無回転観覧車」のうそ見出し。「沢村賞はYOUだい」。これね、ちょっとジャニーさんともかけたということです。プロ野球の今年の沢村賞を中日ドラゴンズの大野雄大投手が受賞したという。すごかったですよね。沢村賞っていうのはやっぱりその年の一番すごい活躍をしたっていうのをレジェンドたちが認めてくれるっていう。巨人の菅野投手もすごかったんですけども、それを上回る成績だったということで。
それでこれ、ぜひご紹介したいんですけども。プロ野球選手もね、人間というか、組織人というか、サラリーマンなんです。だって普通に海野さんから見て、こんなに賞を取る大野雄大投手、ずっと毎年活躍してるように見えるでしょう?
(海野紀恵)ええ、そう思います。
(プチ鹿島)上司が変わったら、すごくまた頑張ってるんですよ。これ、僕は恒例で。いつもプロ野球開幕前に選手名鑑って本屋さんで売るじゃないですか。だけど、スポーツ新聞を取ってるとスポーツ新聞が紙面の中を抜き取って、ホチキスで止めると選手名鑑になるような、そういうのをつけてくれるんですよ。僕はそれを読むのが好きでね。だいたい担当記者の寸評とかも入れてるんですよ。
(海野紀恵)面白そう。
(プチ鹿島)それでスポーツ報知の選手名鑑がちょっとおかしくてですね。寸評がなんか全然違う方向の、そんなこと書くんだ!っていうので。これでこの『キックス』でも2年ぐらい前かな? 中日の監督が今の与田さんに変わった時のスポーツ報知の選手名鑑で僕が気になったところをご紹介したです。それがまさに大野雄大さんだったんです。そこにその年の寸評として担当記者がなんて書いたか? 「30歳のシーズンは0勝に終わる」っていう。0勝ですよ? ところが……「何かとソリが合わなかった旧首脳陣が去った今季、宴会部長の復権なくしてチームの浮上はない」っていう。
何かとソリが合わなかった旧首脳陣が去る
本日のスポーツ報知、選手名鑑『中日』。担当者の偏愛が伝わってくる。 pic.twitter.com/ZO8jRzcxRl
— プチ鹿島 (@pkashima) February 27, 2019
(プチ鹿島)だから、もうこれでわかりましたよね? 大野選手がどんな選手かって。「宴会部長の復権なくしてチームの浮上はない」っていうことは、それまでも活躍してた投手なんですよ。だけど30歳のシーズンは0勝。ひとつも勝てなかった。で、チームの宴会部長をやるぐらい陽気で人望もあった。だけど、首脳陣とソリが合わなかったから。キャラクターが……ねえ。そういうのって、ない?
(海野紀恵)そうなんですよね。
(プチ鹿島)で、これは誰が悪いっていう話じゃないんです。「その時の首脳陣と折り合いが悪かった」っていうことで、それは「その時の指導陣が悪い」っていう話じゃなくて。人間だから、上司が変わって……相性もあるじゃないですか。それで、与田監督になって2年目で沢村賞を取るんですよ。あの宴会部長、おとなしくなっちゃって、1勝もできなかったっていうシーズンがついこの間だったのに。すごいですね。だからYBSさんでも、そういう風に力を秘めている方、いると思いますよ。育て方ひとつで。
(海野紀恵)そうですよね。プロ野球から学ぶところは……。
(プチ鹿島)上司を変えてみるとかね。誰のことを言っているのか知らないですけども(笑)。僕、そういう意味で大野投手って2年ぐらい前からずっと見ていたんですよ。そうしたら、やっぱり去年もよかったし。そういうの、あるよね。
(海野紀恵)出るんですね。そういうところに。
(プチ鹿島)うん。それで、たとえばさ、これはプロ野球でもそうですし、プロレスでもそうなんですけど。じゃあエース級の選手がそのチームや団体からいなくなっちゃって。「うわっ、このチーム(団体)、どうするんだろう?」みたいに思うんだけど……やっぱり若手は上が詰まってたから。あとはもしくは「自分たちがやるしかない!」という使命感があるのか、むしろ若手が伸びてくることっていうのがあるんだよね。
(海野紀恵)日本テレビの桝太一さんみたいな感じですかね。羽鳥さんがいなくなって、桝さんが今……。
(プチ鹿島)羽鳥さんは桝さんになにあ圧力をかけてたの? 芽が出ないようにしていたの?(笑)。
(海野紀恵)いやいや、先輩に仕事が集中するっていうことも……アナウンサーってそうですよ。
(プチ鹿島)やっぱり人って、与えられてその場で育つっていうのもあるじゃないですか。だから、別に羽鳥さんがどうとかじゃなくて、羽鳥さんがいなくなったから自分が頑張ろうとか、この大役を頑張ろうっていうので結果を出してきたっていう。それで周りも「ああ、なんだ。こいつ、やれるじゃん!」みたいな。そういうのってあるんですよ。スポーツの世界もそうだし。アナウンサーの世界でもある。
(海野紀恵)ありますよね。
(プチ鹿島)まあ、芸人の世界でもありますよね。うん。そういうのってあるんですよ。
(海野紀恵)場を与えられると、その器になるみたいなね。
場を与えられると、その器になる
(プチ鹿島)だからジャンボ鶴田さんが絶頂だった時の全日本プロレスって、ライバルで天龍源一郎さんがいたんですけども。その天龍源一郎さんが別の団体に行っちゃって。「もう全日、終わりじゃん! 鶴田しかいないじゃん!」ってなったら、若手の三沢光晴さんとかが出てきて。すごい鶴田さんとかと名勝負をするようにな力をつけたんですよ。面白いですね。組織ってね。
(海野紀恵)面白いですね。
<書き起こしおわり>