安住紳一郎 アパレル関係にやたらと詳しい理由を語る

安住紳一郎 アパレル関係にやたらと詳しい理由を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2020年10月18日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でアパレルについてトーク。アパレル関係の情報にやたらと詳しい理由を話していました。

(安住紳一郎)伊勢原市の55歳男性の方。ありがとうございます。「服、ファッションの話。小学校6年生の時、僕らのクラスでは傘のマークのアーノルドパーマーの刺繍を数多く身に着けている人ほどお洒落だと言われる時期がありました」。いいですねー! アーノルドパーマー。「まず、ポロシャツで1パーマー。Vネックセーターで2パーマー。そしてなんと言っても靴下ですね。靴下は大変にお得で内と外についているため左右で4となり、合計すると6パーマーとなり……だいたい6パーマーから7パーマーあればクラス一番のおしゃれさんとなり、羨望の眼差しを向けられたものでした。今、思い返すとクラス中に傘マークがあふれ、異様な光景であっただろう昭和52年当時の神奈川の真ん中らへんにある小学校のファッション事情をお知らせいたしました。リクエスト曲は井上陽水さんの『傘がない』」。最高だね!(笑)。

(中澤有美子)フフフ、すごい。おしゃれー!(笑)。

(安住紳一郎)フフフ、アーノルドパーマー、若い方は……そうね。ちょっとね、10年ぐらい前にリバイバルしたのでね。

(中澤有美子)そうでしたね。親子で着ていたりしていましたよね。

(安住紳一郎)アーノルドパーマー、ありましたね。傘のマークでね、黄色、赤、緑、黒かな? うん。レナウンのファミリーブランドですもんね。

(中澤有美子)ああ、そうなんですね。へー! そうやって数えるんだ(笑)。

(安住紳一郎)1パーマー、2パーマーって(笑)。そうそう。靴下ね。内側と外側、両方ついてる靴下、ありましたよね。外にしかない場合はちゃんとね、考えて履かないと。内・内になっちゃったりしてね(笑)。くるぶしとくるぶしで「こんにちは」みたいになっちゃってね。ありましたね! ワンポイントブランド、あったですね! アーノルドパーマーは……誤解されてる方、多いと思いますが。私はおしゃれではないんですが、アパレルには大変に詳しい方なので。これ、何度もお話ししてますよね?

(中澤有美子)そうでしたね(笑)。

(安住紳一郎)私、お話ししてますよね? 私はアパレルに対してはかなり造詣が深いんですね。何回も言ってると思いますけど、お付き合いしてきた女性はほとんどアパレルの方なんですね。

(中澤有美子)そうなんですね! ああ、そこは初めてですよ? そういうことだったんですねー。

(安住紳一郎)ちょっとづつ情報開示してますけども。アパレルにお勤めの女性と付き合っていたことがあるという情報まではお伝えしていましたけども。実はほとんど、私がお付き合いしてきた女性はアパレル関係の方なんですね。とにかく詳しい。うん。テレビの『ファッション通信』とかね、かならず見てましたからね。

(中澤有美子)ねえ。あれ、楽しい。はい。

(安住紳一郎)(モノマネで)「新しいファッションブランドはジョン・ガリアーノのデザインの……」っていう、あれね。

(中澤有美子)そうそうそう!

(安住紳一郎)アーノルドパーマー、レナウンですよね。ちょっとレナウン、残念なことになりましたけども。アーノルド・パーマーっていうプロゴルファーが作ったブランドだという風に思っていらっしゃる方が多いかもしれませんけれども、日本にあるアパレルメーカーのレナウンがアーノルド・パーマーを起用したブランドを作って。子供、男性、女性。それから家に使う雑貨。全てに今で言うところのね、ギャップみたいな感じでファミリーブランドというものを作りまして。大変なブームになったということですね。おしゃれでしたしね。

(中澤有美子)そうでしたね。

(安住紳一郎)あとはペンギンのマークのマンシングウェアですね。

(中澤有美子)そうですね。ゴルフとか。

(安住紳一郎)たしかデサントですけどもね。マンシングウェアとか。あとはワンポイントですとラコステですね。うん。

(中澤有美子)はい。ワニさんの。

(安住紳一郎)ワニさん。右に口が開いているとラコステ。左に口が開いてるとクロコダイルっていうね。

(中澤有美子)ええっ?

(安住紳一郎)知らないですか、クロコダイル?

(中澤有美子)はい。お願いします。

口が右ならラコステ、左がクロコダイル

(安住紳一郎)ああ、クロコダイル、知らない? あらららら、そうですか。右に口が開いてるとラコステ。左に口が開いてるワニだとクロコダイルっていうブランドなんですよね。今もあるはずですよ。

(中澤有美子)へー! 違うものなんだ。

(安住紳一郎)全く違うものですね。で、ラコステとクロコダイルで裁判があったりしたんですけどもね。結局、それぞれのブランドとしてOKということになったみたいですよ。ええ。ラコステの方が歴史が古いのかな? クロコダイルは昔、阪神タイガースの選手を使ったりとかして。中畑清さんとかのコマーシャルとかありましたよ。「中畑清、クロコダイルを着る」みたいなコマーシャル、ありました。

(中澤有美子)そうでしたか。

(安住紳一郎)ラコステはマークっていうものを本来はジャケットの内側とかに示していたものを服の外側にマークとして初めて付けた。それがラコステですからね。ルネ・ラコステっていう昔のテニスプレーヤーかな? その愛称がワニだったのでラコステになったんですよね。ワニのマークなったんですけどね。ワンポイント、ありましたね。皆さん、他にワンポイントは何ですか?

(中澤有美子)うーん……。

(安住紳一郎)トロイとか、どうでしょうね? パイプから煙が3つ、ぴょんぴょんぴょんって出ているトロイ。ああー、ちょっと古かったかな?

(中澤有美子)ああ、ありましたね! はいはいはい。おじさまが着用されていた。

(安住紳一郎)はい。あとは黄色いクマが4本足で立っていて右を向いているのはどうですか? ゴールデンベアーっていうジャック・ニクラウスが作ったメーカーですけどね。

(中澤有美子)ふーん!

(安住紳一郎)ああ、知らない? スポーツタオルとかでよく出てましたけどね。

(安住紳一郎)あとは少し時代が下がってきますとフレッドペリーとか。

(中澤有美子)ああ、そうですね。ポロシャツの。

(安住紳一郎)あとはポロ・ラルフローレンとかね。

(中澤有美子)ああ、ラルフローレン。

(安住紳一郎)あとはモンクレールなんかも最近は人気ですけどね。あと、忘れちゃならないマクレガーとね。

(中澤有美子)うちの中学生の娘たちは「いくつイーストボーイがあるか?」っていうので。

(安住紳一郎)ああ、出た、出た。イーストボーイね。

(中澤有美子)自由の女神のね。

(安住紳一郎)自由の女神の。そうですよね。全く関係ないんだけども、イーストボーイの制服みたいのを着てる方、多いですもんね。高校生ね。

(中澤有美子)そうですね。うん。

(安住紳一郎)懐かしいわ。アーノルドパーマーね。1パーマー、2パーマー。あとはポロ・ラルフローレン。ポロクラブっていうのがあったりしてね。

(中澤有美子)似ているのがね。

(安住紳一郎)似てるよね。「う、うん……」みたいな。

(中澤有美子)あれは違うんですよね。

(安住紳一郎)違いますよね。で、ポロクラブってやたらと馬がデカかったんだけども。本家のポロ・ラルフローレンもどんどんどんどん馬が大きくなってきちゃったからね。どっちかっていうとポロ・ラルフローレンのポロクラブ化っていうか。なんていうんだろうね?

(中澤有美子)抜いたり抜かされたり(笑)。

ポロ・ラルフローレンのポロクラブ化

(安住紳一郎)抜いたり抜かされたりしているのかな? わかんないけども(笑)。すいません。ちょっと素人がアパレルのことを語っちゃって。ただの思い出が軸ですけども(笑)。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)懐かしいわー。ワンポイント。ゆるい感じで。いや、懐かしいわー。ええーっ、クロコダイル、知らないんだ? 標語のように覚えていたけども。「右に口が開くとラコステ。左に口が開くとクロコダイル」っていうね。同じワニのマークなんですよ。完全にラコステを反対にしたような感じですけどね。お互いのメーカーでね、ありました。たしかね、中国かなんかでラコステが裁判で勝って。クロコダイルが緑じゃなくて茶色のワニにしなくちゃならないっていう判例まで出てるはず。

(中澤有美子)あらららら!

(安住紳一郎)どうです? どうです、私のアパレル話? でもファッションというよりも、ほぼアパレル企業史だよね?

(中澤有美子)そうですよね(笑)。

アパレル興亡
岩波書店

(安住紳一郎)ファッションの話をするんだけども、全然ファッショナブルではないよね? 「なんだ、それ?」って感じですけどね。あら、今日は天気がいいわー。皆さんからのメッセージをお待ちしています。

(中略)

(安住紳一郎)なんと、ラルフローレンの元広報のお仕事をされていた方からメッセージが来ています。ありがとうございます。「先ほどの話に仕事の手が止まり、すぐにメールをと立ち上げました。馬の刺繍のところ、せっかくなので補足情報をお伝えしたいと思います」ということですね。私がね、最近はポロ・ラルフローレンの馬のマークがどんどん大きくなっていて、どこまで大きくなんだ?って話をしてましたけれども。

「ラルフローレンの刺繍は『ポニー』と呼んでいるそうです。今月は乳がん予防の啓発キャンペーンが行われていますが、ピンク色に刺繍したポニーは『ピンクポニー』の愛称で親しまれています。『1ポニー、2ポニー』とは言いづらいですね」。そうなんだ。あれは馬だけど、そのラルフローレンのポロプレイヤーの馬と人……スティックを持った人をまとめて「ポニー」って呼ぶわけね。

(中澤有美子)愛称なんですね。

(安住紳一郎)「また、大きな刺繍を『ビッグボニー』と言いますが、その由来はテニスの全米オープンなんです。元々は大会にスポンサーをしていたラルフローレンがボールボーイなどのスタッフに向けて制作した、いわゆるスタッフシャツとしてのデザインだったのです。そのデザインがファンの間で評判となり、商品化される運びとなりました。肩に大きな数字が刺繍されているものもありますが、あれはスポーツのポロの際のゼッケンをイメージしたものです。

『3』が多いのはポロのエースナンバーが3番だからなのです。さらにラルフローレンのポロシャツは特に夏場に店舗へ行くと、カラーバリエーションが豊富であることに気づくと思いますが、実はこの色、チョコレートのエムアンドエムズに着想を得たと言われています。ラルフローレンのオフィスで来客があると、かならずと言っていいほどエムアンドエムズのチョコレートがコーヒーと一緒に提供され、その世界観を実感してもらうようなはからいがあったのが懐かしいです。長文、失礼いたしました」ということですね。やっぱりいろいろ、ブランドのロゴなどの話を聞きますと、いろいろな企業理念などが分かって面白いですね。

(中澤有美子)そうですね。

<書き起こしおわり>

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