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町山智浩 2020年アメリカ大統領選・投票3週間前の状況を語る

町山智浩 2020年アメリカ大統領選・投票3週間前の状況を語る ABCラジオ
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町山智浩さんが2020年10月15日放送のABCラジオ『おはようパーソナリティ道上洋三です』に出演。投票まで残り3週間となったアメリカ大統領選挙について話していました。

(道上洋三)11月3日、アメリカ大統領選挙まであと3週間。本来ですと今日、10月15日は2回目のテレビ討論会だったんですが、トランプ大統領の新型コロナウイルス感染によって中止。トランプさんが劣勢だと伝えられています。再びトランプ逆転はあるのか? アメリカにお住まいのコラムニスト・町山智浩さんにお話を伺います。町山さん、おはようございます。

(町山智浩)おはようございます。ご無沙汰しております。

(道上洋三)お願いします。アメリカは新型コロナウイルスの感染者が780万人。亡くなった方が21万5000人という。大統領も新型コロナウイルスに感染して、コロナ患者数は今も世界1位なんですけども。新型コロナにトランプ大統領が感染して、ホワイトハウスでもクラスターが発生して。アメリカ社会はいつもの大統領選挙の雰囲気ですか? それとも異常事態ですか?

(町山智浩)もう異常としか言いようがないですね。うちの近所もまだレストランも映画館も学校も開いてないですから。基本的にシャットダウンが続いている状態なので。選挙の投票も主に郵便で行われる状態です。

(道上洋三)町山さんは今、アメリカのどちらにいらっしゃるんですか?

(町山智浩)カリフォルニアのサンフランシスコの近くです。

(道上洋三)そうですか。その地域はトランプさんの強いところですか?

(町山智浩)トランプさんは強くないです。特にこの間……昨日、一昨日ぐらいにトランプ大統領がTwitterで「カリフォルニアは地獄に行け」っていう風にツイートしたので、もうみんな怒っています。

(道上洋三)やっぱりそうなんだ(笑)。

(道上洋三)随分と思い切った行動とか新型コロナウイルスに対しても挑戦的にずっとやってきたのが裏目に出て。まあ、マスクをする、しないっていうのもしないできたのがクラスターが発生してしまうっていうことで。各紙が報じてるんですけども、アメリカの世論調査では支持率が民主党のバイデンさんが51.8パーセント。トランプさんが41.6パーセントで10パーセント以上の差がついているように思うんですけれども。どうなんでしょう? 激戦州6つでもバイデンさんがトランプさんを上回ってるっていうことなんですが。4年前に比べてどうですか?

(町山智浩)4年前もヒラリーさんが世論調査のデータでは全部上回っていたんですけれども。でも実際には投票日になったら違ってましたので、今回も分からない。それでヒラリーさんも言ってるんですけど。「私は全体の得票数では300万票も勝ったのに大統領になれなかったんだから最後まで気を抜かないでね」って言っていますね。

(道上洋三)そうですか。この逆転現象とかアメリカ大統領選挙っていうのはもうこれだけ世論調査をやったり、いろんな調査も進んでるんですけど。今回はいろんな情報があちこちから出てきて、何をやってるだろう? 何の政策で戦ってるだろう?っていうのがよく分からないんですけれども。どうなんでしょう?

(町山智浩)今回は主に政策というよりはトランプ大統領という人を大統領として認めるのか、認めないのかということの方が大きいと思います。

今回の大統領選の争点

(道上洋三)なるほど。これはバイデンさんがトランプさんを支持率では上回っているんですが、バイデンさんという人が何をどうやりたいのか?っていうのが「トランプ批判」ということは分かるんですけど、政策がよく分からないんですけど。どんなもんでしょう?

(町山智浩)バイデンさんはですね、民主党の主流派で重鎮で。もう47年間もずっと民主党の議員としているんですけれども。トランプ大統領からですね、「スリーピー・ジョー(眠たいジョー)」と呼ばれるくらい、非常に演説が上手くなくて。何が言いたいのかがはっきりしない人なんですよ。

(道上洋三)それは昔からそうなんですか?

(町山智浩)そうですね。ただトランプ大統領はそれを「バイデンさんが高齢のためだ」ということですごく揶揄をしていて。もう最近もですね、「彼は認知症である」とか、バイデンさんの顔を老人ホームの老人たちの写真にコラージュして。「老人ホームに行け」ってツイートしたりして、そういう意地悪をトランプさんがしていますね。

(道上洋三)なるほど。というほど自分も若くないですけどね。

(町山智浩)あんまり変わらない。3歳ぐらいしか違わないというね。でも自分はほら、コロナにかかっても元気だから。もう演説でもこの間、「私はスーパーマンだ」って言ってましたけどね。トランプさんは。

(道上洋三)どうなんでしょう? そのトランプさんって新型コロナが陽性だって言われたんですけども、それが治ったってことで入院してたのから出てきて。3日で出てくるっていうようなことが普通、よその国ではあり得ないだろうと思うようなことを平気で軍の病院の中でやってるっていう感じもしますけれども。支持者にとってはその方がやっぱり、「さすがトランプだ!」っていうことになるんでしょうか?

(町山智浩)そうですね。やっぱりすごい強さをアピールしたと思います。で、「コロナなんか怖くないぞ!」って言いましたけど。あれですごく「この大統領は立派だな」と思った人と、あとご高齢の方で亡くなった方たちと、その遺族であったり、コロナに怯えてる人たちにとっては非常にその強さだけをアピールされても、逆にそれが「お前らは落ちこぼれだ」って言われてるような悪い印象も与えたと思うので。まあ裏表だと思います。

(道上洋三)なるほどね。この新型コロナウイルスに対してのトランプさんの情報っていうのも、どこまでが本当で、どこからが嘘なのか。医師団もちゃんとはっきりしたことを言わないで「過去のことはいいじゃないか」みたいな訳の分からないことを言ってるので大変なんですけど。どうなんでしょう?

(町山智浩)ねえ。3日かそこらで陰性になっちゃうとか、そんなことってあるのかな?っていうね。今まで「2週間は絶対に人と接触していけない」って言われてたのが、もう1週間ぐらいでもマスクなしでみんなの前に出てきて。マスクをしない支持者たちと触れ合ったりしてるわけですけどね。もう今までの基準が全然無視されているんで。どうなっているのか、よく分からないですけどね。

(道上洋三)今回も政策的に何かがあるっていう大統領選挙というよりも、支持者に対しての寄り付き方っていうのか、その違いの差で票が出るんじゃないかっていう印象になってるんですけど。どうなんでしょう?

(町山智浩)そうですね。ただ、具体的にはバイデンさんが政権を取ったらまずやるの財政支出を増やすことだと思うんですね。で、給付金とかね、いろんな形で景気刺激策を取って、経済に積極的に手を入れていくのが民主党のやり方なので。ゴールドマンサックスとかウォール街の筋は自分たちではそれはできないですからね。それで景気回復することを望んでいて。経済系の人たちからはバイデンさんが求められている状況に今はなっていますね。

(道上洋三)そうですか。ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルバニア、アリゾナ、4つの州で民主党が有利だ。前回の激戦州だった6つの州のうちの4つで民主党が有利。ノースカロライナとフロリダを両候補が競り合うという接戦の州になってるという風に出ているんですが。共和党が有利と言われているのがジョージア州、オハイオ州、アイオワ州の3州。ここも10月に入ってから接戦州と評価を変えたという風に今朝の朝日新聞が伝えているんですけども。そんな状況ですか?

(町山智浩)そうですね。やっぱりコロナに対する対策をほとんどトランプさんが取らなかったというのが大きくて。高齢者の人たちは……今までトランプ大統領を支持している人は高齢者が多かったんですけれども。一番コロナで危険性があるのは高齢者の方々なので。トランプ大統領のコロナ政策に関しては不満を持ってる人は多いですね。

(道上洋三)これ、大統領候補もさることながら、このところ副大統領候補というのが登場して、また別な注目を集めているんですけども。民主党のハリス副大統領候補ってどんな方なんですか?

(町山智浩)まずね、今回バイデンさんは大統領になっても4年で辞めるだろうと言われています。本人も言っています。で、このカマラ・ハリス副大統領候補は4年後の大統領候補と言えるので、非常に大きな意味があります。カマラ・ハリスさんはお父さんがジャマイカ出身の黒人の大学教授で。お母さんはインドから来た乳がんのお医者さんなんですけれども。そのアフリカ系でインド系でしかも移民2世ということで。これからのアメリカを代表するような、しかも女性ですからね。そんな人になりそうですね。

(道上洋三)本来はこの15日が2回目のテレビ討論会で。前回はトランプさんがバイデンさんの発言を遮るようなこともたびたびあったんですけれども。22日が最後の討論会。前回は最後の討論会で形勢が変わったと言われてるんですけれども。これ、前回のことも思い出すんですけど、町山さんは一番最初にトランプという不動産屋が出てきたんだけど、よく分からないんだって仰っていて。恐らく、その多くの支持者も「トランプが負けるんじゃないかな」っていうことだったと思うんですけれども。それを逆転しましたよね。

だから「アメリカも初めての女性大統領か。黒人大統領と女性大統領どちらか? 女性大統領でしょう」って言っていたら、オバマさんで黒人大統領が誕生したという風なこともあって。アメリカ大統領選挙っていうのは本当、瀬戸際でわからないところがあるんですけれども。トランプさんに切り札はありますか?

(町山智浩)トランプ大統領は今回は投票では負ける可能性を最初から含んでいまして。要するに「今回、大統領選で負けたらそれは不正な選挙だから私は政権を譲らない。裁判で戦う」ともう既に言ってるんですよ。だから今回のトランプさんの切り札は「負けても負けを認めない」ということですね。

(道上洋三)そういうことって、あり得ます?

「負けても負けを認めない」という切り札

(町山智浩)はい。もう既に準備しています。各州の選挙対策委員会が各州を訴える体制に入っています。各州ごとに「選挙は不正だった」ということを訴えて、最高裁判所に判断を委ねるという方向になっています。で、最高裁判所は現在、トランプ大統領が指名した判事が3人になりそうなんですね。で、共和党指名の最高裁判事が全9人中6人ということになるので。そうしたらトランプ大統領に有利な裁定をする可能性があります。そうすると、下院議会での投票になるんですが、下院で各州ごとの投票になると共和党が勝つので、トランプ大統領になる可能性があります。

(道上洋三)そうですか。そこまで準備をされて……したがってこの間、新型コロナウイルスが広がったと言われた集会の女性の方も新しく選ばれたっていうのはそのひとつだったわけですか?

(町山智浩)そうです。それで最高裁判事をトランプ指名と共和党指名の人で固めて、選挙の結果が最高裁に持ち込まれた時にそれで勝とうということだと言われているんですね。だから新たな最高裁判事の承認を焦っているんですね。ただ、それでも今度は下院の投票があって、さらにタイムリミットがありまして。1月20日までに大統領を決定しないとトランプ大統領は自動的に失効しまして、下院議会の議長のペロシさんが大統領代行に自動的になるんです。ペロシさんは民主党なんです。だから1月20日までに何も決まらなければ自動的に民主党が政権を奪取する形になります。

(道上洋三)そうですか。どちらの可能性がありますか?

(町山智浩)これはもう全く分からない状態です、今。で、投票所にはトランプ大統領が5万人の選挙監視団を「トランプ軍団(Army For Trump)」という名前で送り込むという風に言っているんですね。それは恐らく接戦州では銃で武装した形になると思います。で、投票日に投票所の周りをライフルで武装したトランプ軍団が固めるという異常事態が発生する可能性があります。

(道上洋三)ええーっ! すごいことですね。

(町山智浩)もう何が起こるか分からない状況ですね。今は。

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