DJ松永さんが2020年10月13日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中でトラックメイキングについてトーク。インタビューなどではあまり語らないトラック作りについて話していました。
今夜も、深夜27時から『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』生放送です。
世界一DJと日本一ラッパー兼俳優のラジオです。
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(DJ松永)メールです。「Rさん、松永さん、こんばんは。松永さんに質問です。トラックメイクにおける、そのトラックの良さやトラックメーカーのすごさの技術が出るのはどういうところでしょうか? それからトラックを作るのはどういう手順で行うのかを教えてください」という。
(R-指定)これ、ちょっと聞かせてほしいわ。
(DJ松永)苦手なメールが来たわ。すごい苦手。
(R-指定)なんや、それ!
(DJ松永)すっごい苦手なメールが来た。やだ!
(R-指定)お前、そうやっていつもインタビューで逃げているからな。答えろよ! いっつもインタビューで俺が曲の話をされて、歌詞のことをブワーッと何千文字もしゃべった後にお前はなんか「感覚だから言うことないんすよね……」って。天才みたいな顔をしやがって。お前、言え。ちゃんと!
(DJ松永)フフフ、本当にわかんない。全然わかんない。なんかわかんないメールを送ってきてるけど……なんかやだ。
(R-指定)こいつ、いつもそうなんですよ。あ、じゃあ、もうあれっていうことでいい?
(DJ松永)なに?
(R-指定)お前、サム(佐村河内守)ってことでいい? お前はサムさんっていうことでいい? ゴウチさんってことでいいの?
(DJ松永)フハハハハハハハハッ!
(R-指定)ラゴウチでいいの? そういうことになってくるよ? 「ゴーストライター、おんのかな?」って思われるよ?
(DJ松永)新垣さん、いる? 俺にとってのマイ新垣がいるの?
(R-指定)お前、新垣を疑われるよ? いつも「いやー、感覚なんで……」とか言っていると。「あれ? こいつ、作ってないんじゃ……」って(笑)。
(DJ松永)マイ新垣がいると思っている?(笑)。でも、たまに言われる。俺、結構トラックで急にトラップを作ったりするじゃん?
(R-指定)ああ、するする。
(DJ松永)全然自分の守備範囲が違う曲。毎回違うから。でも本当にたまに言われる。「これ、松永が作ってないと思うけど……」みたいな。作ってない前提で話を進められたりするよ。「待ってください……作ってます! 俺のパソコンにデータ、あります!」って。
(R-指定)「じゃあ、どうやって作っているんですか?」。
(DJ松永)「いや、ちょっと感覚で……」って。フハハハハハハハハッ!
(R-指定)お前……サムやな。こいつ、サムの可能性、ありますよ?
(DJ松永)いや、信じて! マイ新垣、いないって! 俺が作ってるの。俺のパソコン、見て!
(R-指定)サム永の可能性、ありますね。
(DJ松永)マイ新垣いないのよ、信じて!
(R-指定)お前の方がロン毛に見えてきました。
(DJ松永)フフフ、サングラスをかけて?(笑)。
(CM明け)
(DJ松永)フフフ、ちょっと待って? 今、エゴサーチっていうかTwitterを見ていたらさ、「本当に作っていないな」ってつぶやいている人、何人かいたけども。ふざけんなって。作っているって!
(R-指定)で、そのエゴサーチを見ながら松永、「マジ! ちゃんと、なんか、作ってるわっ!」って。フハハハハハハハハッ! 俺らにも疑われそうな……(笑)。
(DJ松永)フハハハハハハハハッ! 恥ずかしい。マジで作っているっつーの!
(R-指定)でも言うこと言っていたのに。言うたら、「理論がないから」って。俺、結構リリックを説明する時、理詰めやから。その後、やっぱり理論がないから話しづらいっていう。かつ、さっきすごい「これをインタビューで言えよ」と思ったのが、「毎回、理論なくて。ホンマに感覚とかで作ってるから毎回、奇跡的にいい曲ができている感覚」っていう。
(DJ松永)ああ、そうそうそう。
「毎回、奇跡的にいい曲ができている感覚」
(R-指定)いい曲ができるかどうか、すごく不安で作って。それで毎回、奇跡的に自分の持っている技術でネタやドラムを組み合わせて。それで「うわっ、いい曲ができた!」って。「毎回が奇跡」って言ってましたね?
(DJ松永)そうそう。毎回が奇跡。だから自分もピアノが弾けるわけじゃないからさ。なんか適当に……それがモノになるかもわからないし。和音もわかんないもん。
(R-指定)だから一応、鍵盤を押したりとかしてるけども。
(DJ松永)そう。打ち込みで作る場合も……。
(R-指定)わかって打ち込みするっていうよりは、その音を鳴らしてみて「おお、これいいやん。この音色、いいやん」みたいなので。それで自分のストックにあるドラムとか、その打ち方を変えたり、切って貼ってとかして繋ぎ合わせて。そしたら奇跡的にいいトラックになるっていう。
(DJ松永)そうそう。だから毎回さ、奇跡的にいい曲ができたっていうのの連続だから、毎回やり過ごしてる感覚に近いのよ。
(R-指定)なるほどな。
(DJ松永)だから、その……作ってみます。マジで。本当、やめてくださいよ! マジで作っているのに疑われるの、マジで嫌だ、これ! マジで……ふざけんなっつーの!(笑)。
(R-指定)いや、ちゃんと説明してくれたらいいのにね。
(DJ松永)マジで作っているっつーの!
(R-指定)だからその、理論になってなくても「これをこう弾いて……」みたいなのを言うてくれたらね。でも俺、結構あれよ。他の番組に出た時とかに松永さんのトラックの話になったりするんですよ。ジブさんとMummy-Dさんに呼ばれた時とかに。そこで「『どっち』っていう曲のトラックのこの上ネタ、これなに? どこから取ってきたの?」ってDさんに言われて。「いや、これは松永が鼻をつまんで自分で歌っています」みたいな。
(R-指定)だからそういう風に結構びっくりするところからネタを持ってきたりするから。それを言ったら結構嬉しいのにな。
(DJ松永)まあ、そうだね。まあまあ……そうだけどさ。でもそれだけ言ってもっていう感じじゃん? 毎回、そんなトリッキーなことをするわけじゃないから。Rさんがさ、その言葉……言葉ってやっぱりいろいろ意味とかあってさ、説明されて腑に落ちたりとかするじゃないですか。で、理由があるじゃないですか。だから語れることが多いのよ。言葉って。で、やっぱりみんな聞いてわかるし。面白いんですよ。Rさんの言葉、歌詞も面白いし、Rさん説明もすごい上手だから。でも、やっぱり音だからさ。1個1個に理由はないんだよね。「なんかいいと思ったから」の連続なのよ。結局。
(R-指定)かっこいいかも……そうそう。それ、そのまま言ってよ。インタビューとかで。「1個1個、いいと思ったのの連続。それで毎回、奇跡的にいいのができてる」っていう。
(DJ松永)でも毎回、これしか言えないよ? なんか毎回、すごい天才ぶってるやつみたいな。しかも毎回、手札が1枚しかないみたいな(笑)。インタビューってめちゃめちゃ何社も受けるよ? 俺、毎回これを言うの? 「あいつ、サンプラー鳴らしているのかな?」って思われるよ? 恥ずかしいんだけど。なんか「すごい天才に思われたいのかな?」っていうか。すごい嫌だ。
(R-指定)でも実際に言うたら、才覚だけで作っているわけですから。すごい天才というか、そういうもんじゃない?
(DJ松永)本当に?
(R-指定)でもホンマに思っているよ。全く理論なくてあれできんねやっていうのは俺、結構びっくりしてるよ。
(DJ松永)だから本当、不安だよ。毎回毎回。いい曲ができているのかな?って。
(R-指定)だからすごいよ。やっぱり鼻が利くんやろね。その音を持ってくる時の鼻が利くというか。すごいいいのを持ってきていて。それを組み合わせる感覚に長けてるんやろうな。
(DJ松永)あ、ああ。そうだね。別に本当にリスナーの皆さん、2人して嘘をついているわけじゃないからね。本当に、マジで(笑)。なんか……。
(R-指定)フフフ、堂々としろ!(笑)。
(DJ松永)いや、やっぱり俺、ちゃんと楽譜とか読めないの、コンプレックスなのよ。
(R-指定)わかる。それは俺も一緒よ。
(DJ松永)俺、ちゃんと後ろめたいのよ。その、それを武器にしてヒップホップをやれているけども。
(R-指定)そう。それを堂々と開き直って。そのわからなくてやっていること。わかんないけど説明されるのも面白いと思うけどね。逆にめっちゃ音楽理論で作っている人からしたら、「そんなんできんの!」みたいな。逆に発見とかもあったりするから。言ったらいいよ。松永さんってやっぱり、情報をいろいろ隠すやん? 服もどこで買っているのかわからんようにしたりとかさ、やってきた努力も隠して結果だけ見せたいみたいなタイプやん。元からさ。
(DJ松永)フハハハハハハハハッ!
(R-指定)元からほら、天才ぶりたい子やんか?(笑)。
(DJ松永)ちょっと待って! ちょっと待ってー! 本当にそうだから言わないでー! フハハハハハハハハッ! 本当にそうだから、言わないでください、Rさん……(笑)。
(R-指定)トラックもだから言っていいと思うけどな。言ってこうぜ(笑)。
(DJ松永)ああ、暑いな……。
(R-指定)フフフ、暑なってきた?(笑)。
(DJ松永)メールです。「わかった、わーかった! わーかった! 松永さんは作ってる! あの、作っているよ! あと、ああ、もう曲、作っている! 『作っている』って言ったらそれでいいじゃない……」。信じてないな……(笑)。
(R-指定)フハハハハハハハハッ! せやな(笑)。
(DJ松永)本当にマジでふざけんなよ、これ!
(R-指定)なだめられているな(笑)。「はいはい、わかった、わかった。作っているな?」って(笑)。
(DJ松永)「はい、OK、OK」。
(R-指定)「作っているもんな?」。
(DJ松永)「なー!」って(笑)。
(R-指定)「はい、OKでーす。みんな、松永さん、作っているよー!」。
(DJ松永)「みんな、作っていると思っているもん、なー?」(笑)。ふざけんなよ、マジで(笑)。作っているっつーのっ!
(R-指定)ああ、作っている、作っている(笑)。
(DJ松永)作ってる! 俺はトラック、作っている! 自分でっ! 全部自分で!
(R-指定)うん。作っているな。
(DJ松永)ちょっと待て! お前が信じてないの、おかしいだろっ! Rさんっ!
(R-指定)見てる、見てる。俺、見てるから。
(DJ松永)おい、R! お前が疑うの、おかしいだろ!(笑)。お前、どうなってるんだ? お前の目の前で作ったこともある!
(R-指定)そう。作っているのとかも見ているから(笑)。
(DJ松永)もう信じられないよ。ここに来て俺が作ってないって疑われていることに衝撃を受けているんだけど?
(R-指定)松永さん、こんなんあるかね? 音楽のパーソナリティーでトラックメイカーが「俺はトラック、自分で作っている」って何分間か言うラジオ? 「作っている!」って言うラジオ。
「自分で曲を作っている」と言いまくるラジオパーソナリティー
(DJ松永)もう衝撃! さっきもなんかミクチャを見たら「言えば言うほどなんだよなーwww」みたいな。「w」が3つぐらいついていた。ふざけんなよ! マジで。「言えば言うほど」とかじゃねえよ! 作っているから何回も言ってるんだろうが。「作ってます」って言って。
(R-指定)ねえ。だからその作っている過程をほら、説明しにくくても説明していこうや。じゃあ、これから。
(DJ松永)まあ、そうだね。頑張ろうか。それを言わないとわかってくれないのか……。
(中略)
(DJ松永)メールです。「ああ、そうだな。松永は、トラックを自分で、ちゃーんと作っているし、俺は新垣結衣と付き合っている。それでいいじゃない? あの……なあ?」。
(R-指定)フハハハハハハハハッ! それ級の嘘やと思われてんの?(笑)。「お前はちゃんとトラックを作っているし、俺は新垣結衣と付き合っている。そういうことでいいやんな? それでみんな、幸せよ!」っていう(笑)。
(DJ松永)フフフ……マッジッでっ! 俺、作っているっ! 本当にみんな、信じろっ!
(R-指定)まあまあまあ……どうどうどう……。
(DJ松永)マジでっ! 次のメール。「あの、そもそもなんですけど……そこまで疑ってないですよ? なんで、こうなっちゃったのかな?」。
(R-指定)フハハハハハハハハッ! それなんよ。お前が言い過ぎるから……みんな、信じているよ?
(DJ松永)いや、何人かネットで見たことあるのよ。Twitterとかで。「これ、松永作っていないな」とか。俺、急にトラップを作り出したりするから。
オードリー若林 トラックメイカーDJ松永のすごさを語る https://t.co/SADugJS0lL
(若林正恭)でもDJ松永は本当にすごいね。ターンテーブルのレコードのイメージもわくし、打ち込みも……それで打ち込みでトラップは作らないと思いきや、この間のアルバムでトラップ(『生業』)も作ってきて。— みやーんZZ (@miyearnzz) October 14, 2020
(R-指定)気にすんなって!
(DJ松永)俺、作っています! 作っているぞ、オラーッ!
(R-指定)堂々と胸を張れ、バカタレ! 来週は霜降り明星のせいやさんが来てくれます。ここまでのお相手はCreepy NutsのR-指定と……。
(DJ松永)俺! が、作ってますッ!
(R-指定)フハハハハハハハハッ!
<書き起こしおわり>