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DJ松永 上京したての時に世話になった先輩ラッパーの話

DJ松永『文學界』エッセイ連載への反響を語る ACTION
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DJ松永さんが2020年8月12日放送のTBSラジオ『ACTION』の中で上京したての頃に世話になった先輩ラッパーのエピソードを紹介していました。

(DJ松永)今週1週間のテーマが「怖い話」でしたっけ?

(幸坂理加)「怖い話」です。

(DJ松永)しかも、心霊系というよりは人間的な? あ、心霊系もあり? でも、人間的な怖い話ってことですよね。怖い話、あるわー。ヒップホップ怖い話、あるけどしゃべれないわ。ほとんど(笑)。

(幸坂理加)ああ、「ピー」が入らないと?

(DJ松永)でも、俺が上京したての時に、先輩のラッパーの人にずっと世話になっていて。その人も新潟出身だったんですけど、俺より早く東京に出ていって。結構もう全国区で活躍されて。それこそKREVAさんとかにフックアップされたりとかしていて。結構有名になっていて。俺、すげえその人に憧れていて。ずっとかわいがってもらってたんですよね。で、その人はやっぱりもう既に音楽でメシを食っていて。「すげえな!」って思って。

俺、「音楽でメシを食うぞ!」って東京に出てきて、もちろんバイトをしていたわけですから。いち早く地元の先輩が東京で成功して、音楽だけでメシ食ってるんだ、みたいな感じで。すごいいろんなことを教えてもらって。「東京ではこうやって活動していって、頑張って成功していくんだ」みたいな。いろいろなやり方とか教えてもらって。

東京での活動をサポートしてくれた先輩

で、曲を作るわけじゃないですか。俺も頑張って。ミックスとかレコーディングとか、そのエンジニアリングに関わる……そういうツテがないわけですよ。どこでレコーディングしたらいいのかとか、どこでミックスしたらいいとか、わかんないから。全部その先輩に紹介してもらっていたんですよね。

(幸坂理加)うんうん。

(DJ松永)「ここのエンジニアさんがいい感じだよ」とか。「ああ、ありがとうございます!」って。で、そのお金もだいぶ安くしてもらって。「俺を通せばめちゃめちゃ安くなるよ」ってその先輩が言っていて。で、毎回俺、曲を作るたびにその先輩に頼んでいて。その先輩にお金払って、実際にレコーディングの費用もめっちゃ安くしてもらっていて。

(幸坂理加)親切!

(DJ松永)それでずっとしばらく作品を作ったりとかしてて。で、その先輩でも結構毎日のように遊んで、いろんなことを教えてもらって……みたいな感じで。それでその先輩、結構金回りがよくて。いろんなメシとかおごってくれたりだとか、そういう風に面倒見がよかったですけど。ある時、ふと気づいたら、その先輩に紹介してもらったエンジニアさんと直でしゃべっていたら、「いやー、でもね、こうやって僕、本当に皆さんとやらせてもらっているのが楽しいから。だから無償でやってるんですよね」って言われて。「えっ? 無償?」ってなって。それでいろいろと話を聞いたら……俺が払った金、全部その人が懐に入れていて。

(幸坂理加)ええっ!?

(DJ松永)で、その人は俺以外にもそういう人を4、5人抱えていて。そういう騙しやすい気のいいを常に4、5人抱えていて、全員から金を巻き上げていて。でも俺は取られたのが2、30万ぐらいで済んでいたんですけど。

(幸坂理加)いや、それでもすごい大金よ?

(DJ松永)でも、2、300万ぐらい取られていたっていう人がいて。

(幸坂理加)ああーっ!

(DJ松永)その人ってそれで食っていたんですよ。もうマジで怖くて! で、その人に一番お金を取られていた人は「俺がプロデュースしてやるよ」っていう。「プロデュースをして、CDリリースまで面倒を見てあげる。でも、それにはお金がかかるから。積み立てをしよう」って言って。「じゃあ、月8万円、俺に積み立ててくれたら、あとはよきようにしますよ」って。それで……気の優しいちょっとお金持ちのラッパーを目指している人から月8万取ったりして。あと、レコーディング代とかも俺みたいな感じで取ったりとかしていて。結局、それが2、300万ぐらいっていう。

(幸坂理加)ええーっ? 詐欺じゃないですか。

(DJ松永)もう、シンプルに詐欺。で、俺の仲いいやつからも、俺と同じぐらいの額を取ったりとかしてて。でも、よく考えたら結構脇が甘いっていうか、それはバレるだろう?って思うんですけども、それがバレず、ずっと4、5人抱えていて、なんかそれで食っていたみたいで。

(幸坂理加)その結末はどうなったんですか?

(DJ松永)結末は、でもその人に連絡して来てもらって、「いや、お金を返してくれ」って言いましたね。

(幸坂理加)ああ、そうか、そうか。

(DJ松永)でも、周りの人は気のいいやつしかいないから。みんなそれを言いだせないんですよ。

(幸坂理加)ええーっ?

「お金、返してください」

(DJ松永)だから、俺がやるしかなくて。俺がその先輩に連絡して。「あなたがしてきたことにもう気づいてしまったので。○月○日、ここに来てください」って言って、その人が来て、話をして。で、「金を返してくれ」っていう話もして。それで結局俺は返してもらったんですけど。で、周りの人にも返してもらうように話して、返してもらったんですけど。その一番たくさん、2、300万ぐらい取られた人はなかなか額が大きくて。その人もすぐには返せなかったらしくて。結局、まだ全額は返してもらっていないんじゃないかな?

でもその人、すごい才能があったんですよ。実際にラップの才能は間違いなかったから俺、すごいその人のことを尊敬してたんですけど。結局、でもそれ以降、業界からいなくなっちゃいましたね。

(幸坂理加)ええーっ?

(DJ松永)怖い! 怖ーい!

(幸坂理加)ちょっとぞっとしました。涼しくなったところで、じゃあ行きましょうか?

(DJ松永)フフフ、天才的なまとめだな、やっぱり。惚れ惚れするわ。

(幸坂理加)フフフ(笑)。

(DJ松永)『ACTION』、スタートです(笑)。

<書き起こしおわり>

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