安住紳一郎 東京五輪延期とその影響を語る

安住紳一郎 東京五輪延期とその影響を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2020年7月26日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で東京オリンピックの延期についてトーク。延期に伴って生じた選手や放送関係者への影響について話していました。

(安住紳一郎)そして、4連休ですね。Go Toトラベルキャンペーンなども始まりましたが東京都は除外。「東京都は外出を自粛」と都知事が発表していますので、なんとなく何をしていいか分からないという都民の方が多いかもしれません。夏休みもまたいつもですと毎年、始まってるのかもしれませんが学校によっては7月はまだ学校というところが多いと聞いています。4連休は木曜日が海の日で金曜日がスポーツの日。昨日が土曜日で今日は日曜日で4連休ですね。何の4連休がよく分からないっていう感じがあって。

またコロナの自粛があったので、なんとなく連休のありがたみからも遠ざかってるところがあって。「うーん……」みたいな。ポニャッていう感じになっていますけれども。木曜日が海の日で海の日は元々は7月の第3月曜日だったんですね。それを今年は特例で木曜日に。そしてスポーツの日は皆さんご存知、10月の第2月曜の体育の日を一昨日の金曜日に持ってきて。それで土日と合わせて4連休。オリンピック・パラリンピックの開会式に合わせて、その準備ということでの4連休が敷かれてたわけですけれども。オリンピック・パラリンピックが1年延期になった今、この4連休をどうしたらいいものか……ということですね。

(中澤有美子)そうですね(笑)。

(安住紳一郎)しかも「Go Toトラベル関係なし、東京都」ということになりましたので。うーん……。「アクセルとブレーキを同時に踏んでいる」というような政治家の発言がありましたけれども。実際にアクセルとブレーキをって両方踏みますとドリフトするって感じになりますけどね。その場で「ギューン、グルグルグルグルッ!」って回るんですけども。「ギュルンギュルンギュルンギュルンッ!」ってなりますけどね。そんな感じかもしれません。

国民の祝日に関する法律の特例として2020年のオリンピック・パラリンピックがあるので今年だけの特例ということで設けられたわけですけど。来年もまた特例を作らなくちゃいけないのか。来年はやらないのか。ちょっと定かじゃありませんけれども。忘れられない2020年の7月の4連休になるかもしれません。今日、日曜日なので金曜日ですね。一昨日の夜8時に本来の東京オリンピックの開会式が新国立競技場で行われるはずだったということですね。

少しイベントなどもあったようですけれども。選手、コーチの皆さんにとっては心中察して余りあるところですが。1年延期をする。ましてや1年後も開催が確定していないということで、内定している選手も大変でしょうし、まだ代表が内定してない選手も大変ですよね。「あと2人の中の1人」っていうような状態になったまま1年半ぐらい宙ぶらりんにされているケースもあるわけですから。

これはなかなか、想像するに苦しいと思いますよ。ちょうど2020年の7月から8月の上旬にかけて、そこにピークを持ってきていた選手たち。「ピーキング」って言ってね、そこに選手生命のピークを持ってくるっていうことを5年とか、7年、8年スパンぐらいでやっている選手たちがオリンピックに入ってくるので。

選手の「ピーキング」

選手の皆さん方は絶対に言い訳はしませんけれども。想像するに大変な作業を今、やってるんじゃないかなと思いますが。選手、コーチの関係者の皆さんに比べれば小さいことですけども。放送局もオリンピック・パラリンピックの放送の準備を進めてきていましたが、当然放送の作業としてもカロリーが高いので。制作者も各所から、そこそこのやり手が確保され、招集されていたようですけれども。

先月7月の人事異動でオリンピック・パラリンピックの仕事をせずに、お役御免となりまして。「オリンピックプロデューサー」という肩書きを持ちながらオリンピックを放送することなく、他部署に異動されたというですね。またこれもサラリーマンとして心中察して余りあるというか……うーん。

またね、延期になって1年後、3か月前ぐらいに招集がかかるのかもしれませんが。その時にもね、サラリーマンとしてのピーキングもありますでしょう? その時にね、他者よりも優れているという評価もらってないとそこに呼ばれないということがあるわけですから。まあ、言いすぎかもしれませんし、他の人たちがほとんどダメな人間がそろっている放送曲なのでピーキングの必要なしという風にも言えるわけですけれども。ほぼ全員を傷つけた結果になってますけども。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)まあでも、そういうことはね、特別プロジェクトになってくるとそういうことになりますよね。別に仕事ないまま1年間、そのポジションにいてもしょうがないわけですから、お役御免になりますもんね。私も東京オリンピックに出場する有力選手の横顔を紹介する『東京VICTORY』という土曜朝7時からTBSテレビで放送している30分番組を2019年7月から。1年前から担当して放送していたんですけれども。

「東京オリンピックに出場する選手の横顔を紹介する」という触れ込みの番組ですから、当然東京オリンピックが始まると番組が終了する予定だったんですけれども。延期ということになりましたので、こちらもズルズルズルッとですね、特に視聴者の皆様に説明することもなく。ズルズルズルッと放送を続けております。本来ですと全48回の予定だったんですけども、昨日の放送を持ちまして無事、55回目のオンエアーがなされました(笑)。

(中澤有美子)おめでとうございます(笑)。とってもいい番組ですので、引き続き見られるのは視聴者としては嬉しいですけどもね。

(安住紳一郎)そうですね。ありがとうございます。ただ、オリンピックは33競技ですか。放送回数が48回ありましたので、村口さんというプロデューサーの方と一緒にプログラムを考えまして。オリンピックの33競技、パラリンピック含めてさまざまな競技の選手の横顔を紹介するっていうことで順番を立ててたんですけれども。「1年」という予定でやっていたのでね、もう正直一巡しちゃっているんですよ。なので、もうこれから2周目に入るわけですよね。うん。

(中澤有美子)フフフ、ねえ。そう。「また新体操だ」って思ってました。

(安住紳一郎)そうですか。お気づきになりましたか? そうなんですよ。もう2周目に入ってるんですよね。なので、右の横顔じゃなくて今度は左の横顔を……っていうことになったんですけども。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! 上手い!

2周目の『東京VICTORY』

(安住紳一郎)あとは、「なかなか普段はじっくり見るスポーツじゃないんで、今日は教えていただきます」っていうような、そういうタッチの回も多かったですけども。「ああ、グランドホッケーっていうのはそういうルールで? なるほど。こういうところにプレーの面白さがあるですね」なんていうこと言ってたんですけども。もう2周目に入ってますから。「ホッケーのルールをみんなが分かってる」っていう状態でスタートしてます。「これがスティックですか?」という、そういうやり取りとかないですから。もう具体的な戦術の話になっちゃっている。

(中澤有美子)ああ、難しい。へー!

(安住紳一郎)ねえ。まあ何となく1年延期という話になってまして。1年後に開催されるかどうかも今のところ分からないということですけれども。少し、この1年でまた更に準備ができると前向きに考えて、私たちは作業を続けています。どうなるんでしょうね? 皆さん、詳しいと思いますけども、オリンピックってIOCっていうオリンピックの組織が主催者ですのでね。主催者が決めるということで、開催地や日本の東京の人たちがどういう風な気持ちで思ってるかっていうことは当然、勘案はされますけれども。最終的にはヨーロッパやアメリカの考えで決まるということで。

まあ元々発祥がね、ヨーロッパですから。そういうことになるんだと思いますけれども。もうバッハ会長に手紙を書くしかないなっていう感じでしょうかね? まあ、いろいろ意見はあると思いますけれどもね。当然ね、「こんな状況でやったってどうしようもないんだ」っていうような、そういうような意見もありますけれども。

せめて私も関係している1人としては、最後まで何とかできるように策を講じたらいいんじゃないかなっていう風には感じております。なかなか難しいですね。世界の情勢がありますもんね。当然、COVID-19、新型コロナのことを第一に考えるのは当然でしょうしね。何とか早くこれが収まるといいなとは思ってますけれどもね。

<書き起こしおわり>

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