吉田豪ともふくちゃん 最上もがのYouTube配信を語る

吉田豪ともふくちゃん 最上もがのYouTube配信を語る SHOWROOM

(もふくちゃん)でも「マスってこういうことなんだな」って思って。なんか……勉強になりましたね。やっぱり文字を読まないと言うか、3行先を読まないと言うか。もう最上もがのうつ病にすら気付かないっていう。それがマスなんだなと思って。そのあり方はちょっといつももがちゃんを見ていると、そういうのは勉強になるんだよね。

(吉田豪)届くのは本当にいいことだけど、それによって本当に理解しない人の無邪気な、悪意までは行かないけどなんか、その棘みたいなものが刺さっていくことってあるんだよなと思いますね。

「マスに届く」ということ

(もふくちゃん)あるしさ、この間の『テラスハウス』で亡くなられた木村さんとか。ああいうのとかも、もがちゃんも本当に1個1個のコメントをすごい真面目に読んで、いちいち傷つくタイプじゃないですか。でも、そういう人はやっぱりいるんですよね。で、話の通じない人もやっぱりいるし。だから3文字までしか文字が読めない人とか本当にいるから。だからそういう人たちを相手にするような商売って、なんか組み合わせによっては本当に不幸なことになるなって。見ていると。つらいよね。ああいうのはね。

(吉田豪)本当に思ったのが、ちょっと最近そんな話をしてたんですけど。僕がちょっと近いことを感じたのがラストアイドルの時だったんですよ。僕が審査員をやって僕の審査で炎上した時に、僕がその時に正直、思ったのはその炎上の怒りを向けるべき相手はそのシステムを作った人たち……たとえば「選ばれた1人の審査員が独断で決められる」っていうシステムを作った人と、そしてそれを選んだ審査員であるべきなのに、テレビで見て怒る人というのは勝った女の子に怒りを向けるんですよね。「お前が辞めろ! お前が辞退しろ!」っていう方向に向かう。それで実際に1人、辞退しちゃって。もう1人も僕が勝たせた子はずっと攻撃され続けていて。「いや、こっちを攻撃してよ」っていう。

(もふくちゃん)私、そういうのもわかるんだけど……なんかでもインターネットって年齢がわかんないじゃないですか。だからなんか中高生とかがさ、そういう風に書いてたりすることとか結構あって。

(吉田豪)そうなんですよ。10代が多いです。

(もふくちゃん)でも10代の子ってさ、やっぱり未熟だから……。

(吉田豪)その裏の構造までは考えないですよね。

(もふくちゃん)そう。で、表面的な物事だけを受け取って炎上コメントを書いちゃうっていう。それを……なんて言うのかな? 文字上だとわかんないから。でもなんかもがちゃんのそういうのとかを見てると「本当に中坊なんじゃないか?」って思うんだけど。まあでも、実際におじさんとかもいるから、何とも言えないだけどさ。大半がまあちょっと未熟な人だなって思って。「これは中高生かもな」と思って読み飛ばせればいいんだけどね。そうでもないからさ。だから絶対、子供にはそういう……というか、「18歳まではツイート禁止」みたいなのが出た方がいいですよね(笑)。

(吉田豪)まあ「免許制にする」とかいろいろ言われてますよね。だから結局、AKBとかもそうだけど。それって、本気で怒る人たちが集まれば集まるほど、盛り上がってる風に見えるじゃないですか。ラストアイドルの時もそうだったし。ただ、それはその怒りがどこに向かってるのか?っていうのを考えるべきで。「AKBのセンターになるのに必要な条件は何ですか?」ってAKBのメンバーに当時、聞いたら「アンチの攻撃に耐える心」とか言っていて。

(もふくちゃん)本当につらい……。

(吉田豪)そうなんですよ。だからそこが耐えられるかどうかのギリギリな部分をドキュメンタリーとかでも見せていて。で、宇多丸さんがそれを見て、「すごい面白いし興奮もするんだけど、これは危険。とにかくメンタルケアをして!」ってすごいラジオで叫んで。そしたら、秋元康がその放送を聞いていて、スタッフに「お前らもこれを聞け!」って言って。そこからメンタルケアができるようになったっていうのを聞いたことがあって。結局、そういう部分のケアがあるかどうかが重要だと思うんですよ。

(もふくちゃん)まあ、そうですね。

メンタルケアの重要性

(吉田豪)でんぱとかその周辺に関してはもふくちゃんがちゃんとそのへんを動いてくれていたっていう安心感はあって。

(もふくちゃん)まあ見世物小屋とか処刑台とかさ、やっぱり中世からみんな人はなんかグロいものとか、ああいうのが好きですからね。そういうのがエンターテイメントのなんというか、簡単な道具になるっていうのはすごいわかるんですけどね。できれば、そうじゃない部分で勝負したいなとか思うと……まあ大変ですけどね。いろんな創意工夫をしないと見てもらえないから。

(吉田豪)結局……僕もよく言うのが、ファンはやっぱり生の感情が見たい。それから喜びであってもいいし、悲しみとか。だからそれを簡単に見せる方法として「アイドルを追い込む」っていうのがすごい増えていて。

(もふくちゃん)そうだよね。残酷なショーをみんな見たいんだよね。つらい思いをしてね。

(吉田豪)それはでんぱで言えば、たぶんある時期のそのステージ上でのカウンセリングとかも、そうやって追い込んで感情を出す手段のひとつだった気がするんですよ。

(もふくちゃん)そうですね。まあその『W.W.D』のシリーズとか、すごくつらいところはあったと思うけど。でも、自分を作品としているアイドルとしては、自分のことを語りえないと作品にならない部分もあるじゃないですか。だからそこの部分に関しては……それはいい意味でも悪い意味でも、悪い見世物にしないように気を使いながらちゃんとショーにするっていうのはひとつ、みんなやってたことですね。あの時代のでんぱはね。

(吉田豪)追い込みながらカウンセリングにもなるみたいなやり方ですもんね。強制的な。

(もふくちゃん)そう。サエキけんぞうのインタビューとか……(笑)。

(吉田豪)ああいう追い込むエンターテインメント(笑)。

(もふくちゃん)(コメントを見て)「プロレスは教養がいるよな」ってあるけど、その通りなんですよね。プロレスとかこそ本当に文脈がないとわからないことだし。

(吉田豪)そうですね。うん。っていうようなことはものすごい感じるここ数日ですよ。

(もふくちゃん)でもまあたしかに追い込んでる時にポロッと出る人間の本音とかね、そういうものがみんな見たいとか、そういうのはすごいわかるんですよね。サエキさんは、そう。無自覚すぎるんで(笑)。

<書き起こしおわり>

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