プチ鹿島 東京オリンピック開催中止・延期 新聞記事読み比べ

プチ鹿島 東京オリンピック開催中止・延期 新聞記事読み比べ YBSキックス

(プチ鹿島)オリンピックは4年に1回ですけど、安倍さんのオリンピック、安倍リンピックは7年間、ずっと政権を担当してこられたじゃないですか。オリンピックの4年に一度よりも壮大な7年に一度の競技。全種目、いろいろもう始まってると思うんですよ。その種目というのはたとえば「情報公開」っていう種目であったりとか。あとは「情報発信」もそうですけど。「公文書、議事録をちゃんと残す」っていう種目。もう今、みんなが見ていて問われてますよね? それで金メダルを取れるかどうか?っていうね。ちょっと怪しい話なんですけども。だからそういう意味で僕はいろんな種目で安倍さんのオリンピックは始まっちゃってると思いますよ。「改憲」だってそうじゃないですか。何か新しいことを言うのか?っていう。あれももう、みんなが審査員ですからね。

(海野紀恵)そうですね。

(プチ鹿島)始まってるんですよ。それで今日、これは読売新聞なんですが。これ、公文書に関しての企画が始まったんですね。そこで福田康夫元総理大臣がインタビューで登場してるんです。これ、第一回目だと思うんですが。これ、すごく面白かったんでね、もう紙でも買ってほしいんですが。福田さんというのはそもそも総理大臣の時に「公文書管理法」というのを作られたんですね。なぜなら、あの時ほら、年金の記録漏れ問題があったでしょう?

(海野紀恵)ありました!

(プチ鹿島)それで「国民の財産とも言える年金記録がなくなったことは政府の信用をいっぺんに失ったんだ。こうしたことを繰り返しちゃいけないっていうので、公文書管理法をちゃんと作ろうよ」っていう。「公文書っていうのは国の歴史を作るんだ」って言ってるんです。しかも「それがないと、海外から日本は信用できないと言われる。公文書管理がしっかりしてることは民主主義が成り立つ前提条件だ。だから政府は国民に正確な記録を提供する責任と義務を負っているんだ」っていう。当たり前のことをおっしゃっているんですが今、すごく響きませんか。これ。

(海野紀恵)そうですね。なにひとつできていない……。

[語る 公文書管理]政治主導の人事 間違い…元首相 福田康夫氏

(プチ鹿島)それで「現状は政治主導で政治と行政のあり方がおかしくなった」という。「だから簡単に捨ててしまったり、忖度で政治家に言われなくても『こうしたいのだろう』と想像して公文書の改ざんなどをやってしまうんだろう」という。もうこれで全部ね、いちいち赤線を引いたら全部が真っ赤になるぐらいいいことというか、当たり前のことをおっしゃっているんですよ。

で、「たとえば全国の小中高校に一斉休校を要請しましたよね? それも記録が何もありませんという話では近代国家としてお粗末すぎる」っていう。僕も言いましたよね。たとえばこれ、今の10代の子たちが未来になって、「あの時、ウィルスと戦ったよな。じゃあ、どういう風に意思決定をしたのか、その記録を見てみよう」って思った時にそれがないっていうのは……それは「美しい国」でもなんでもないじゃないですか。それをね、福田さんが今日の読売新聞です。政治主導の人事の結果、こういうことになったんじゃないのか?っていうことで苦言を呈しているんですけどね。だから少なくとも「公文書・議事録管理」という種目では早々に予選落ちっぽいので……ただ、巻き返しはしてほしいですよね。巻き返し……金メダルとは言わないですけども、銅メダルぐらいは取ってほしい。

最後にご紹介しておきますと、北朝鮮も今、新型コロナ対策でね、当たり前ですが躍起になっていて。これ、3月9日の読売なんですが。「金正恩氏への感染を恐れ、北朝鮮は対面報告を減らし書面報告を増やすよう指示した」っていう。「文書、大切」っていう。

北朝鮮、書面報告を強化

(海野紀恵)そうですね。

(プチ鹿島)北朝鮮、日本より文書を残してるかもしれないですね。今ね。

(海野紀恵)本当ですね。

(プチ鹿島)だからまある意味、オリンピックはもう始まってる。この7年間の総括というか、ひとつひとつの項目で問われてると思うんですよね。みんな、見られてると思うんですよ。さあ、どうなるのかなということで。ちょっと今日の読売の福田康夫さんのインタビュー。これこそまさに永久保存版かなと思いました。

<書き起こしおわり>

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