渡辺志保 Lil Wayne『Funeral』を語る

渡辺志保 Lil Wayne『Funeral』を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんが2020年2月3日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でリル・ウェインの新作アルバム『Funeral』について話していました。

(渡辺志保)というわけで、ここでオープニングチューンをお届けしたいと思うんですけれども。出ないと思っていたら本当に出てびっくりしたのよ、私は。

(DJ YANATAKE)出ないと思っていた? 結構ちゃんと宣伝してなかった?

(渡辺志保)なんか、ほら。「ちょっとやめます」みたいなことがリル・ウェインクラスになるとそういう……ほら、カニエを普段基準にしてるからさ。期待しすぎてバカを見るっていう、そういう予防線を張りすぎていたのかもしれない、私は。という感じなんですけれども、先週の金曜日ですね。リル・ウェインが13枚目のオリジナルアルバム『Funeral』をリリースしたということで。で、これがまたすごい盛り上がってますし。

(DJ YANATAKE)ねえ。やっぱりすごいですね。

(渡辺志保)リル・ウェインと言えば2018年に『Tha Carter V』を出したんですよね。で、『Tha Carter V』も待ちに待たれたアルバムということで、非常に評価は高くて。皆さん、盛り上がってたけれども。でもやっぱり、ちょっと昔くささがあるというかね、ニベアとかが参加した曲とかもあったし。「これ、いつ録ったんだろうね?」っていう感じがしてたんですけどね。アシャンティとかね、ニベアとかが参加してたから。

なんか「新譜として出るのはうれしいんだけど、いつ録ったのかな? ちょっと古いな……」っていう感じもあったけど、この『Funeral』は「葬式」というタイトル通りですね、すごいキレキレでキルキルなリル・ウェインバイブスがね、ギュッと濃縮されたようなアルバムになっているという。で、かつすごい24曲入りの86分という……。

24曲入り、86分

(DJ YANATAKE)そう。俺もさ、もっと短い感じで……お風呂で聞いていたんですよ。じっくりとクレジットとかも見ながら。それで「ふんふん……」って。それで全然終わらないから。

(渡辺志保)そう。80分なのよ。

(DJ YANATAKE)だいぶお風呂で聞きましたけど。

(渡辺志保)最近のね、皆さんキュッとタイトにまとめられるじゃないですか。やっぱこういうところがリル・ウェインっぽいなとも思ったし。あとすごい、やっぱり彼はニューオーリンズ出身ですから、ニューオーリンズバウンスを用いた『Clap For Em』とかも入っていたりとか。

Lil Wayne『Clap For Em』

(渡辺志保)あとは盟友の2チェインズとね、やっている曲なんかも入っていて、すごくすごく私は楽しめましたし。ちょっとまあ1曲1曲リリックをブレイクダウンするところまではまだ至ってないので、これからちょっとね、時間をかけて楽しみたいなと思っているところです。

(DJ YANATAKE)ジャケットが面白かったですよね。『Funeral』って逆さまにすると『Lil Wayne』って読めるようになるデザイン。あれ、すごいね。あのデザイン。

Funeral
Def Jam

(渡辺志保)そうそう。誰が考えたんだろうね。すごいよね。そういう仕掛けもあったりで楽しめる感じになってるんですけど。今日、ここでお届けしたいのは先週ですね、ちょうどコービー・ブライアントが事故で命を落としてしまったという訃報をお伝えしたと思うんですけども。それに際して、リル・ウェインの『Kobe Bryant』っていう曲を最後に流したんだよね。

渡辺志保 コービー・ブライアントの訃報を語る
渡辺志保さんが2020年1月27日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中で元NBAのスーパースター、コービー・ブライアントの訃報について話していました。 (渡辺志保)というわけで、今日のエンディングチューンなんですけども。なにを...

(渡辺志保)そしたらさ、このアルバムでもこのタイミングでこんなことができるだと思っちゃったけど。そのリル・ウェインなりのコービーへの追悼のメッセージを実はこのアルバムの中にも忍ばせているということが話題になった曲があるんですね。

コービー・ブライアントへの追悼メッセージ

それがジェイ・ロックとやっている『Bing James』っていう曲なんですけど。この『Bing James』っていう曲と次の曲の間に24秒間の空白があるそうなんですよ。「そんなこと、ある?」っていう感じだったんだけども、実際に24秒間の……。

(DJ YANATAKE)だから発売直前にそういうことを決めたっていうことになるよね?

(渡辺志保)そうそう。で、24秒間の空白があって、それはコービーが背番号が24番だったから、その「24」にかけたリル・ウェインなりの追悼の気持ちの表わし方ということで。ちょっとインタビューで語っていたのが、これはヤング・マネーの幹部でもあるマック・メインのアイデアでもあったそうです。なので本当にやっぱりそうやって話し合って決めたことらしいんだよね。というわけで、ちょっと今日はね、その24秒間を流すことはできないんですけども。ぜひぜひストリーミングサービスなんかで聞く際にも「ああ、ここのタイミングか」っていうのをチェックしてみてもらいたいと思うし。

歌詞の内容も、これはレブロン・ジェームズについて歌ってるんですけれども。(コービー・ブライアント、レブロン・ジェームズのチーム、ロサンゼルス・レイカーズの)黄色とパープル(紫)のことをちょっと対比させて歌っていたりっていうところがありますので、ぜひぜひ聞いてみてください。ではお届けしましょう。リル・ウェインで『Bing James ft. Jay Rock』。

Lil Wayne『Bing James ft. Jay Rock』

<書き起こしおわり>

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