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プチ鹿島 日馬富士暴行問題 新聞各紙読み比べ

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プチ鹿島さんがのYBS『キックス』中で日馬富士・貴ノ岩暴行事件についてトーク。事件を報じる新聞各紙を読み比べしながら、そこから浮かび上がってきたものについて話していました。

(プチ鹿島)いやー、塩ちゃん。本当に相撲界が揺れてますよね。

(塩澤未佳子)はい。大変で。

(プチ鹿島)みなさんご承知の通り、今日のこれ、日刊スポーツなんですけどもね。「元高見盛 予約忘れ 高砂一門会中止」っていうのがあるんですね。

(塩澤未佳子)えっ、ええっ?(笑)。

(プチ鹿島)あのー、高見盛いるでしょう? あいつが宴会の予約を入れるのを忘れて、中止になったらしいんですよ(笑)。

(塩澤未佳子)アハハハッ!

(プチ鹿島)あの方が。びっくり。でも、高砂一門会っていうのは重要ですよ。八角理事長らが所属するんですから。「会場となる料亭の手配を担当した振分親方(元・高見盛)が予約を忘れていたため、今回の高砂一門会は中止となった」と(笑)。あの、予約を取れてなかったからお店に入れなかったっていう。ロボコップ。

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振分親方予約事件


(塩澤未佳子)ロボコップ(笑)。かわいそうな……なんかそんなことしそうですよね。

(プチ鹿島)お相撲さんにね、全部任せていたら危なっかしいんだから。今回、日馬富士の騒動でも僕、危なっかしいなっていう点がいろいろとあるんですけども。危機管理委員会とかあるでしょう? あれ、お相撲さんがやっていますからね。危ないよ、本当に。任せておいて大丈夫か? 危機管理委員会(笑)。あれ、親方がやっていますから。

(塩澤未佳子)そうみたいですね。

(プチ鹿島)だから僕、本当にお相撲さんの選挙っていうのでね、それこそ貴乃花親方がはじめて立候補した2010年あるでしょう? あの時に「大丈夫か?」って思ったんですよ。たとえばこれ、プロ野球界とかだったら選手会はありますけど、そこにいろいろとアドバイザー的な民間の人、入ってますよね? だけどお相撲さんは……理事も全部お相撲さんで。大丈夫かな?って……。

(塩澤未佳子)アハハハッ! まあね。でも、いいシステムでもあるとは思うんですよね。お相撲さん、(現役を)終わってからでも、そうやっていろいろと仕事をするところがあるって。

(プチ鹿島)でも、危機管理委員会、任せておいて大丈夫かな?

(塩澤未佳子)ここだけは、ねえ。

(プチ鹿島)だから貴乃花、まず警察の届けたんじゃねえか?っていう(笑)。

(塩澤未佳子)「任せられない!」って言って?

(プチ鹿島)いや、まあ本当にね、ちょうど1週間前の火曜『キックス』で日馬富士の暴行の話が入ってきたと。で、この1週間、はっきり言いますと、SMAP解散報道というのが去年の1月にバーン! と出ましたね。で、僕はこの番組でもお話しましたけども、あれってやっぱり情報戦だったんですよ。

SMAP解散報道以来の情報戦

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(塩澤未佳子)各紙。

(プチ鹿島)各紙が誰についているのか。そこまでは行かなくても、誰から聞いての情報なのか。で、その情報が流れたら誰が有利・優位になるのか。イメージが良くなるんか。悪くなるのか。お話しましたよね。

(塩澤未佳子)あれ、読み解いていくの面白かったですね。

(プチ鹿島)それ以来の情報戦だと思います。

(塩澤未佳子)あ、今回?

(プチ鹿島)だからもう、たっぷりお話したいんで。引っ張ります。3時まで話しません。

(塩澤未佳子)うわーっ!(笑)。延ばすなー(笑)。

(プチ鹿島)でもひとつだけ言っておくと、ビール瓶が話題になっていますけど、実はアイスピックも道具として使われていたという情報も錯綜していたんですよ。

アイスピック問題


(塩澤未佳子)なんか、出てきましたね。

(プチ鹿島)最初はスポーツ報知が11月16日ですかね。「日馬富士が実はアイスピックも持ってカーッとなった」っていう。それって惨劇になるじゃないですか。「えっ!」ってなったんですけど、次の日の毎日新聞を見ると、「(今回暴行をされた)貴ノ岩がアイスピックを持って反撃しようとしたという証言情報もある」と。アイスピックを持っている人物が違うんですよ。新聞によって。


(塩澤未佳子)人が違ってきた。

(プチ鹿島)っていうのは、その新聞は誤報じゃないんです。聞いている情報源が違うから。

(塩澤未佳子)それでなんだー。

(プチ鹿島)で、持った人物が違うということは、明らかにどっちかの陣営が嘘をついているか、盛っているか。それが行われているんです。ひとつの例として言うと。で、もうひとつ僕がいちばん最初、火曜日の『キックス』でしゃべっていて、「日馬富士、休場」ってなったじゃないですか。で、僕は今回いちばん最初、何よりも診断書に注目していて。貴ノ岩の診断書じゃないですよ。

(塩澤未佳子)えっ? 日馬富士の方?

(プチ鹿島)日馬富士の方。だって、不思議じゃなかったですか? スポニチが火曜日にバーンと「暴行」っていうのでね。日馬富士。で、その日の朝に稽古していたんですけど、マスコミに囲まれて。まあ、謝罪をしていましたよね。その日、日馬富士も休場したじゃないですか。普通、どう考えても……僕はラジオをやりながらニュースを聞いていたので、「ああ、そうか。暴行の責任を取って休場したんだな」って思ったら、違うんですよ。診断書を出しているんですよ。日馬富士がですよ。

(塩澤未佳子)ええ、ええ。

(プチ鹿島)で、それによると、「全治6週間の加療を要する」って。ねえ。どうですか? 一方で、その1週間前の時点ではビール瓶で殴られて、頭蓋骨骨折と言われていた貴ノ岩が「全治2週間」なんですよ。ビール瓶よりも、朝まで稽古していた日馬富士の方が全治が長いんです。これってどういうことですか? つまり、僕はこうとすら、考えてしまったんです。日馬富士が「いいか、いまみんな診断書をビール瓶とかで騒いでいるけど、診断書というものはいくらでも大げさに書けるんだぞ!」っていう、自分の体を張ったメッセージじゃねえかな?って。「俺が朝、稽古をして元気だった俺が今日、休場するんだ。6週間の診断書を出して。おかしいじゃねえか?」ってもしかしたら日馬富士が自分で言っているのかもしれない。

(塩澤未佳子)診断書を通して。

(プチ鹿島)とすら、思った。そのぐらい僕、今回の診断書を……今回の話というのは日馬富士が暴行をした。これがアウト。それでもう終わっている話。それじゃあ、どう責任を取るんですか? 償うんですか? 相撲協会はどう対処・処分するんですか? これでもう終わりなんだけど……後ほど言う読み比べでいうと、まあいろんなことが情報がかぶさって来ていて。そこに貴乃花親方の思惑があるんじゃねえか? とか、いろいろがね。それ、後ほどたっぷりやります。

(塩澤未佳子)うわーっ! 早く聞きたいな!

(プチ鹿島)うん。なかなか言わせないからね。3時からこのラジオ、有料になるからね(笑)。

(塩澤未佳子)ならない、ならない(笑)。大丈夫、なりません。

(プチ鹿島)僕ね、今日『キックス』をやる日というのはだいたい7時半ぐらいに起きるんですよ。で、9時のあずさに乗って(山梨に)来るんですけども。今日はその前に一仕事やってきました。

(塩澤未佳子)朝早く起きたんですね。

(プチ鹿島)朝4時に起きまして。というのは、東京のニッポン放送。朝のラジオで『あさラジ』っていうのがありまして。それ、6時から8時半までやっているんですよ。で、高嶋ひでたけさんっていう方が名物パーソナリティーなんですけども。まあいま、帯の方って夏休みとか遅いのを取るじゃないですか。で、代理のパーソナリティーというので、今日ご担当をされたのが佐藤優さんです。作家であり、元外務省の主席分析官ですよね。まあ、知の巨人ですよ。もう出す本、出す本ベストセラーで。なんで呼ばれたか?っていうと、僕が今年3月に『芸人式新聞の読み方』っていうのを出した時に、なんの面識もないんですけど、佐藤さんに、出版社がちょっとご縁があるというので「ダメ元で推薦文のオファーを出してみましょう。ゲラを送って」ってやったら、OKしてくださって。

(塩澤未佳子)で、書いてくださったと。

(プチ鹿島)「プチ鹿島氏のこの本を読むと、新聞を読むのが約10倍面白くなる」って。

(塩澤未佳子)うわっ、いい言葉を、また。

(プチ鹿島)あの佐藤さんがおっしゃるんですよ。朝起きて新聞を何紙も読む。で、池上彰さんとの新聞の読み方本ってもう、唸るぐらいのベストセラーですよ。その佐藤さんが推薦文を書いてくださって。おかげさまで話題になったと。で、その佐藤さんが今朝、パーソナリティーのピンチヒッターを務めるというので、たっての希望で。「プチ鹿島くんに来てほしい」って。そりゃ駆けつけますよ!

(塩澤未佳子)行きます、行きます。

(プチ鹿島)だから朝4時に起きて。迎えの車が5時に待っているっつーんでもう、寝坊しちゃいけない。とりあえずそれに乗ったらもう半分仕事は終わったようなもんですから。

(塩澤未佳子)フフフ、朝の番組って本当にそうなの。自分がそこに行くっていう。

(プチ鹿島)そういうことでしょう? 遅刻さえしなければ、半分仕事は終わっているんです。だからそれでホッとしたんですけども。あれ、5時20分ぐらいかな? 意外と早くニッポン放送に着いちゃって。そして打ち合わせっつったらもう佐藤さんが直々に僕の控室に来てくれて。ずーっとまたいろいろをしてくれて。面白かったなー。じゃあ、その佐藤さんの見立てによる日馬富士・貴ノ岩・貴乃花親方のこの事件の見立てというか見どころを……。

(塩澤未佳子)おおっ、佐藤さんの。

(プチ鹿島)なるほどなと思いましたよ。さすが、見る人は。「鳥取で起きたのが大きい」って言うんですね。

(塩澤未佳子)ええっ、そこ?

鳥取で起きたのが大きい

(プチ鹿島)あの(暴行事件が起きた)飲み会、鳥取で行われたでしょう? で、いま鳥取県警が調査しているでしょう? 「鳥取県警が調査しているから、いま慎重に慎重に、何事もまだ進んでいないんだ」って佐藤さんはおっしゃっていました。っていうのはさ、鳥取県警本部長っていうのは結構なエリートの方が出世の箔をつけるために行くポストなんですって。

(塩澤未佳子)そうなんですか?

(プチ鹿島)うん。なぜかというと、傷がつかないから。わかります? 言っていること。

(塩澤未佳子)どういうこと?

(プチ鹿島)これ、大阪や名古屋といった大都市だったら、いつもスキャンダルだの事件だの、勃発するでしょう? まず出世コースを歩んでいる人はこういう、「何もない」って言ったら失礼ですけども。

(塩澤未佳子)おだやかな。

(プチ鹿島)おだやかなところで、赴任している時は何もないまま。で、「本部長を無事務め上げた」ということで終わって、また都会に戻っていく。

(塩澤未佳子)そこで箔をつけて、きれいな履歴書を持って。

(プチ鹿島)無傷でいられる。そんなところで今回、こんな大事件ですよ。「あらっ!」ってなっちゃいますよね。下手に動けば、「お前の捜査のやり方がおかしい」っていうんで、(経歴に)傷がつく。だからいま、鳥取はものすごく慎重に慎重に捜査を重ねているという。変な話、ただの暴行事件じゃないですか。それが、知能犯的な(捜査をする)部署が動いているんですって。裏付けを取るために。

(塩澤未佳子)へー! そうなんだ(笑)。

(プチ鹿島)だって暴行だったら暴行担当の、それこそ警察でもガタイのいい武闘派みたいな人、いるでしょう? そういう人が出て。これが大阪や名古屋だったらすぐにしょっぴいて、もう日馬富士から話を聞いているはずだっていうんですよ。だけど、もし何か、ガセ情報とかをつかまされて「日馬富士、呼んじゃったけど、悪いイメージを与えちゃった……」って。横綱とか相撲協会にそういうことになったら、鳥取県警本部長っていうのはキャリアに傷がつくんです。っていう、佐藤さんの見立て。

(塩澤未佳子)へー!

(プチ鹿島)で、実際に佐藤さんのお知り合いでも鳥取県警の本部長を務め上げて、出世する方は何人もいらっしゃるという。やっぱり面白いでしょう? こういう話を聞くと。

(塩澤未佳子)うわーっ! 全く予想外のことだった!

(プチ鹿島)ねえ。まあ以上、佐藤さんによるお相撲さんの事件の見立てでした。

(中略)

(プチ鹿島)プチ総論!

(塩澤未佳子)プチさんに自由に語っていただくコーナーです。

(プチ鹿島)さあ、本日は日馬富士読み比べ。

(塩澤未佳子)待ってました!

(プチ鹿島)ということで、ちょうど1週間前の火曜日ね、日馬富士が暴行をしたとスポーツニッポンが第一報を報じて以来、この1週間大騒ぎでしたよね。で、ここを間違えちゃいけないのは、ひとつだけ明らかなのは「日馬富士が貴ノ岩に暴行をした」。これは本人も認めています。だから本来だったら、じゃあ横綱として暴行事件を起こしたわけだから、進退をどうするのか? どう償うのか? 相撲協会はどう対応するのか? これで終わる話なんですよ。

(塩澤未佳子)シンプルですよね。

(プチ鹿島)これで終わる話なんだけど……新聞の読み比べをしてみると、とんでもない読み応えがあるんですね。というのは、オープニングでも言いましたけど、情報戦が毎日行われていたんです。たとえば「ビール瓶」ですよ。最初はビール瓶で……スポーツ新聞だけじゃありません。一般紙も「ビール瓶で殴ったとされる」ということで、ビール瓶が既成事実になりましたよね? ところが、白鵬さんが「実はビール瓶は持ったけど、滑って殴っていない」っていうね。

(塩澤未佳子)ええ。

(プチ鹿島)で、いま明らかになっているのは日馬富士が事情聴取された時に言っていたのが、「素手とリモコンで殴った」という。まあ、リモコンの方が痛そうですけどね。だけどまあ、やっぱりそこで情報が違うわけですよ。オープニングでも言いましたけど、実はビール瓶以外にも、スポーツ新聞とか一般紙を読んでいると「えっ?」っていう記述があって。アイスピックですよ。あの尖った。それがたとえば11月16日のスポーツ報知を見ると、「日馬富士が暴行を加えた際、カラオケのマイクや端末機、灰皿まで振りかざしたがアイスピックも含まれていたという証言がある。関係者によるとビール瓶と素手で殴打した後も怒りは収まらず、そばにあったアイスピックを持ったところで同席者が慌てて止めに入った」という。これ、もう本当にもしですよ、酔っ払ってこの勢いでそんなことになったら大惨劇ですよね。

(塩澤未佳子)いやー、ただならぬ。

(プチ鹿島)ところが、翌日の毎日新聞になるとこんな記述があるんです。「関係者によれば、貴ノ岩がアイスピックで反撃しようとしたらしいという情報もある」。新聞によって、アイスピックを持った人物が違うんですよ。ということは、いろんな人が「情報源だよ」ということで、証言をしているということですよね。で、密室で行われていることだから、新聞社は証言者を信じるしかない。だからこれだけ、誰がしゃべっているかによって全然違うことが起きてしまうわけです。つまりこれはビール瓶も同じです。で、オープニングでも言いましたけど、僕は最初は本当に火曜日でね、暴行が発覚して日馬富士が休場したのは責任を取って休場したのかなと思ったら、どうやら違うと。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)診断書を出して。当日の朝も稽古をしていたんでしょう? だけど、6週間の加療(治療)が必要だということで、「えっ?」と思ったわけです。だって、その時点で貴ノ岩の診断書というのは、たとえば脳震盪であったり、まあ頭蓋骨骨折。髄液が漏れているという疑いで全治2週間なんですよ。それだけで大騒ぎになっているのが、むしろ当日の朝まで稽古していた加害者の方が全治6週間。これ、何?って思ったんですよ。ここがもういちばん怪しいじゃないかと思ったんですが……うがった見方をすると、これはもう見立ての世界に入ると、その6週間の診断書を出すことによって、「ほら、相手の診断書だって、どうなの?」っていう捨て身の作戦、メッセージなのかもしれない。

(塩澤未佳子)日馬富士側の。

(プチ鹿島)でも、暴行をしちゃったから、言えないから。だから、「診断書怪しいな」と思っていたんですが、先週の金曜日の朝日新聞。タブロイド紙とかスポーツ新聞じゃないんですよ、朝日新聞がこんな記事を出してきた。「県警への診断書 骨折なし。貴ノ岩側、協会提出分と異なる」と。あのー、暴行を受けてすぐ県警に出した被害届の診断書と、休場するために相撲協会に出した診断書が違うっていうんですよね。で、県警に出した方が軽いっていうんですよ。この診断書、なに?って俄然、診断書に注目が集まってるわけ。

(塩澤未佳子)ええ、ええ。

(プチ鹿島)じゃあなんで、貴乃花親方はそんなややこしいことをするの?っていうのが、実はいまマスコミの焦点になっているわけです。「日馬富士が悪い」。これは絶対に間違いない事実。だけど、じゃあなんで貴乃花親方は暴行を受けて、被害届を出して。その数日後に相撲協会から調査があった時に「いや、よくわからない」と言ったのか? そこが謎だと。だからやっぱりタブロイド紙でも、スポーツニッポンが一報を報じてから1日、2日たつと、こんな見出しが出てくるわけですよ。夕刊フジ、「貴乃花親方 協会に反乱か」。日刊ゲンダイ、「貴乃花親方の陰謀」。東スポ、「貴乃花親方の不可解」。つまり、夕方に出るちょっと噂とか人の興味とかを先じて報道するタブロイド紙、夕刊紙はもう日馬富士そのものよりも貴乃花親方の行動の謎について焦点を当て始めたんです。

(塩澤未佳子)はい。

貴乃花親方の行動の謎

(プチ鹿島)これってどういうことか? なんで陰謀なの?って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、貴乃花親方っていうのはやっぱり相撲協会を改革しようと1人でがんばってきたんですが、なかなか受け入れられなくて。だから来年の理事選もにらんで、じゃあこれを相撲協会なんか信用できないから早めに被害届を出して……つまり、警察に訴えたんじゃないか? だって内々で有耶無耶にされるのも嫌だからっていう気分は思い浮かぶ。これって実はね、わかりやすく言うとある人の行動にも似ているんですよ。

(塩澤未佳子)ええっ?

(プチ鹿島)貴乃花がもし報道されている通り、協会で浮いているとしたら。理解者がいないとしたら。で、そんな時に弟子が暴行を受けたら、どうします? つまり、世間に訴えるしかないわけですよ。

(塩澤未佳子)ああー。

(プチ鹿島)その方法しか、手段はないわけですよ。……小池(百合子)さんと同じなんですよ。都知事選の時の。あの時、小池さんって自民党都連と「自分をなんで公認してくれないんだ? 公認してくれないなら、出る!」って。で、小池さんは……僕、さっきね、小池百合子友達いない説って言いましたけども。永田町とかには自分を支えてくれる人はなかなかいないわけですよ。じゃあ、そういう政治家、大衆人気のある政治家って、最終的にどこに訴えかけるかっていうと、世間しかないわけです。大衆人気に頼るしかないわけです。貴乃花も同じだと思うんですよ。だって、これを自分が巡業部長だからって問題にして、相撲協会でやったら「まあまあまあ……もう内々に、内々に……」みたいに。それは嫌だから。じゃあもう、スポニチに書いてもらうっていう。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)スポニチっていうのは実は、貴乃花が評論活動をしていた縁のあるところなんです。

(塩澤未佳子)あ、そうなんだ!

(プチ鹿島)だからこれを「リーク」って言うとなんかすごく、それこそ陰謀じみてますけども。ここで有耶無耶にされるんだったら、世間に打って出るっていう、その貴乃花の考え方は理解はできると思うんですよね。ただ、相撲協会としては、「いや、巡業部長なのにそういう手段はどうなの?」っていう、そういう情報を出していくしかないですよね。だからお互いにやっぱり情報戦なんですよ。

(塩澤未佳子)まあ、お互いに言い分はありますよね。

(プチ鹿島)情報戦なんです。だから僕、新聞の読み方でよく言いますよね。「どこの新聞が間違っている」とか「どこの新聞が正しい」とかそういうことじゃなくて、新聞っていうのはお互いの正義を主張し合っている。ぶつけ合っている。まさに今回もそうなんです。貴乃花が悪いのか、相撲協会が悪いのか。悪いのは日馬富士っていうのはまず前提で決まっているんだけど、その手段としてどっちが今回、こんなに大騒動になったのが……っていうのはお互い、「自分が正しい」っていう情報を出し合っているわけです。だから、アイスピックを持っている人物が違うわけですよ。

(塩澤未佳子)うんうん。そうですねー。

(プチ鹿島)だから僕は本当にこれ、SMAP解散報道以来の情報が錯綜する、どの新聞を読むと、この新聞は誰にシンパシーがあるのか、誰に聞いているのか。だからね、さっきの夕刊フジ、日刊ゲンダイ、東スポ。夕刊三紙が日馬富士よりも貴乃花親方にスポットを当てて「反乱か?」とか「陰謀か?」ってあったでしょう。その記事をよく読むとコメントしているのが「ある親方」っていう名前の人なんですよ。でも、ここで考えてみてください。「ある親方」っていうのはつまり、相撲協会内部の人ですから。

(塩澤未佳子)ああ、そうですね。

(プチ鹿島)だからこういうことが考えられるんですよ。スポニチ・貴乃花連合軍が最初に一面で出してブワーッて今回騒動になりましたよね。それを巻き返すには、他の新聞で「いやいや、それは違うよ。貴乃花がおかしいよ」って情報を出していくしかないじゃないですか。だから「ある親方」っていう人が他の新聞で語りだすんですよ。「本当はだって、貴乃花は被害届を最初に出していたのに、こっちの事情聴取には『わからない』って言っていたんだよ? これ、選挙絡みじゃない? 思惑があるんじゃない?」っていう情報を出す。そのやり合いなんですよ。

(塩澤未佳子)ああーっ!

(プチ鹿島)だから僕は、どっちが正しいか正しくないかってわからないんです。密室のことだし、情報が出されあっているから。ビール瓶も持った/持たない。アイスピックも貴ノ岩が持った/日馬富士が持った。ちゃんとした新聞が別の見解を出しているわけだから、わからない。わからないけど、超弩級の情報戦が行われていることはたしかだと。

(塩澤未佳子)はー! そうですか。

(プチ鹿島)ただ、こうなると、だからね、さっき貴乃花は世間を相手にするしかない。世間に訴えるしかないって言ったでしょう? それはたぶんスポニチというものが書いてくれたおかげでバーッと問題になったから、「ほら、また相撲協会はこんな暴力沙汰を……」って。そこまでは成功した。だけどここまでやると、それこそまさに小池さんと一緒なんですよ。「じゃああなたも情報を公開してよ」って、世間の側は思うんですよ。

(塩澤未佳子)言いたくなります。

(プチ鹿島)「じゃあ貴乃花さん。貴ノ岩、記者会見とかやったらどう? 相撲協会の事情聴取にも応えつつ、情報を全部オープンにしたら?」っていうのは、世間を相手にした以上、クリアな情報っていうのが求められる。だからある意味、貴乃花さんが小池百合子の二の舞になるかどうか。小池さんもね、最初自民党をブラックボックスだって言って、「正しい!」って喝采を浴びた。だけど自分が権力を握ったら、築地市場の豊洲移転。「あれ、誰が決めたの?」「私が決めました」「えっ、その文書は?」「ありません。あれはAIが決めました」とか。途端に「怪しい……」ってなったでしょう。「小池さんも怪しいじゃん!」ってなったでしょう。だからいま、同じところに貴乃花親方がいるわけですよ。

(塩澤未佳子)おおっ!

(プチ鹿島)貴乃花親方、いや、弟子が暴行されて、相撲協会で有耶無耶にされるのは嫌だから、じゃあ世間に打って出たと。いや、それはいいよ。正しいよ。じゃあ、だったら全部記者会見とかでオープンにしてくださいよっていうのが、それがこっち側、世間側、もっと言うと野次馬側が求めることですよね。それに貴乃花親方がどう応えるか? まあ、たぶん次のステップはここだと思います。

(塩澤未佳子)あーっ!

(プチ鹿島)これも情報戦。むしろ情報を使って、いかに世論を味方にするのか? というせめぎあいだと思うんです。小池百合子の二の舞になるか、ならないか。以上、プチ総論でした。

<書き起こしおわり>

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