ブル中野と吉田豪 北朝鮮「平和の祭典」プロレス興行を語る

ブル中野と吉田豪 北朝鮮「平和の祭典」プロレス興行を語る SHOWROOM

ブル中野さんが『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』に出演。アントニオ猪木さん主導で北朝鮮・平壌で行われた「平和の祭典」プロレス興行について話していました。

(吉田豪)(コメントを読む)「U食い散らかしの井上」。詳しい人がコメントをしていますね。井上京子さんがUインターと合コンをしていたのは僕も聞いてます。

(ブル中野)ええっ、いいなー! なんで私を誘ってくれなかったのよ!(笑)。

(吉田豪)フハハハハハッ! 鈴木健さんとかと仲がよかったっていうね。聞いてますよ。

(ブル中野)そうかそうか!

(吉田豪)(コメントを読む)「北朝鮮興行の話、全女サイドからの話を聞いてみたい」。

(ブル中野)そうですね。私がニューヨークに住んでいてWWFに出ている時に猪木さんがちょうどニューヨークに住んでいる日本人の方に対する講演会があったんですよ。そこで一緒に食事をしたんですね。猪木さんと初めて会って。「うわっ、猪木さんだ!」って思って。で、その時に「北朝鮮に行くけど、行くか?」って言うから「行きます!」って言って。「じゃあ、あと3人連れて来い」って言われて。それを全女の会社に言って。「あと3人、いるんだけども。北朝鮮、猪木さんの興行で行きたいんだけども」って言ったら「わかった」ってなって。そこからですよね。

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(吉田豪)それで北斗さんと豊田さんを選んで。

(ブル中野)北斗(晶)、豊田(真奈美)、吉田(万里子)。それは全女が選んだんです。

(吉田豪)まさかね、それが結婚に結びつくとは……っていうね。

(ブル中野)ねえ!

(吉田豪)僕の好きな話が、生前の橋本真也さんを取材した時に「北斗は最初、俺に惚れてたんや!」って言っていて(笑)。

「北斗は最初、俺に惚れてたんや!」(橋本真也)

(ブル中野)アハハハハハハハッ! ああ、ブッチャー……橋本さん(笑)。「ブッチャー」って言っちゃいましたけども。ブッチャーは絶対に「みんな自分のことが好きだ」って思っているんですよ。

(吉田豪)「健介に取られた!」って怒っていたんですよね。橋本さんと健介さん、仲が悪かったですからね。

(ブル中野)でも絶対に違う。絶対に橋本さんは豊ちゃんのことを狙っていた。

(吉田豪)フハハハハハッ! ねえ。ああいう娯楽のないところでね、男女が一緒になるとしょうがない!っていう。

(ブル中野)だからやっぱり全女の「三禁」っていうのは合っていたのかなって。

(吉田豪)なるほどね。きちんとそうやって守らなきゃいけないっていう。(コメントを読む)「ヌンチャクは独学でしたか?」。

(ブル中野)違います。

(吉田豪)山崎照朝先生?

極真空手・山崎照朝先生にヌンチャクを習う

(ブル中野)極真空手の山崎照朝先生に教わりました。私とクレーン・ユウさんが教えてもらったんですけども。私は「絶対にこれ、自分のものにしたい!」って思ったんで。すごい新人だったんですけども。で、クレーンさんはすぐに練習をやめちゃったんで。「よっしゃ!」って思って。これは絶対に続けてやろうと思って。で、先生に樫の木のヌンチャクをいただいて。

(吉田豪)樫の木……めちゃくちゃ痛いやつじゃないですか。

(ブル中野)そうなんです。本当に痛いやつ。長いやつで。「これはお前の手と同じように使えるように、いつでも持っていろ」って。それでそう言われて、でも仕事の時には持てないから仕事以外の時には持っていたんですけども。でも、寝る時も持っているとなんかちょっといやらしいじゃないですか(笑)。

(吉田豪)フハハハハハッ!

(ブル中野)で、なんか同期とかが「パンダちゃん、寝る時ぐらいそんなの持っているの、おかしいんじゃないの?」とか言われたりして。それでもずっと、「何を言われてもいいや」って思って先生の言うことを全部聞いてやっていましたね。それで自分のものにしました。

(吉田豪)なるほど。山崎照朝先生もすごいいい人だったっていう印象です。

(ブル中野)うん。すごかったです。本当にもう、ボブ矢沢っていうレフェリーの人がずっと先生に助手みたいな感じで合宿の時とかもついていたりしたんですけども。「もう先生のおかげで選手の限界を超えたことが当たり前にある全女の体質に変わった」って言っていて。

(吉田豪)へー! そうか。そこで極真イズムが入ったんですね。全女に。

(ブル中野)そうですね。先生の「はい、これ、最後、最後!」っつって。それ、最後じゃないんですよ。「はい、あと10回」とか。「最後って言ったじゃん! 最後だと思ったから思いっきりやったのに……」って。だけど「もう10回」「もう……これで最後、最後。最後だぞ!」とかって言ってずっとやらせて。もう5時間とかやるんですよ。でもそれがあったからこそ、本当にいい選手ができたし。で、それをやっぱりやっていない人もいたんですね。

(吉田豪)うんうん。

(ブル中野)で、クラッシュギャルズさんよりも上の先輩っていうのはやっぱりいままで自分たちがトップでいて、「こういう練習するよ」って全部決めていたのを先生がいきなり入ってきて「今日からこれをやるぞ!」とかって合宿でやった時に、もうぜんぜん違うことを上の先輩たちは自分たちだけでやってしまって。で、下の子たちだけが先生の練習を全部やっていたんですね。クラッシュさんももちろんやって。そうなった時、もう完全に差が出ましたね。先生の練習はすごかったです。

(吉田豪)僕が昔、取材をした時に居酒屋で取材だったんですよ。で、取材が終わったら「金を払う」って言うんですよ。その店の。「いや、全然。普通に僕らが取材したんだから、払いますよ!」「いや、いいから、いいから。気にしないでいいから」「原稿チェックとかどうします?」「いや、さっき『任せる』って言っただろ? 『任せる』って言ったっていうことはね、なにを書いてもいいんだよ。お前ら、好きに書け」って言ってパッと手を上げて去っていって。「めちゃくちゃかっこいいな、この人!」って思って。

(ブル中野)かっこいい! でも、それって居酒屋だったからじゃないですか? 安いと思ったからじゃないんですか?(笑)。すごい高級レストランだったら絶対に自分で払わなかったと思う(笑)。

(吉田豪)フフフ、でもものすごい粋な、かっこいい人だなと思って。

(ブル中野)そうですよね。本当にかっこよかったし。たぶん全女からもだいぶもらっていたかもしれないですけども(笑)。

(吉田豪)当時は。まあ、いちばん稼いでいる時ですもんね。うん。

<書き起こしおわり>

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