ジェーン・スー『女に生まれてモヤってる!』を語る

ジェーン・スー『女に生まれてモヤってる!』を語る ジェーン・スー 生活は踊る

ジェーン・スーさんがTBSラジオ『ジェーン・スー生活は踊る』の中で中野信子さんとの共著『女に生まれてモヤってる!』を紹介していました。

女に生まれてモヤってる!

(ジェーン・スー)そんな調子の悪い時に調子のいい話で申し訳ないんですけども。なんと私、今日本を発売しました。されました。

(蓮見孝之)こちらですね。

(ジェーン・スー)小学館から『女に生まれてモヤってる!』。脳科学者の中野信子さんと共著という形で。「なぜ女は自信を持ちづらいのか?」っていう。女の落とし穴っていうのはたくさんあるので、まあ我々全く違う人生を歩んできたにもかかわらず、なんか同じようなことで悩んだり、壁にブチ当たったりするということが話した時にわかったんですよ。「あれ? これ、もしかして……?」っていろいろとそれをしゃべって書き出してみてっていうことを本にしました。

(蓮見孝之)はい。

(ジェーン・スー)今日から発売でして。昨日、すでに早いところでは本屋さんに出ていまして。嬉しいのはもともと『VOGUE』っていう雑誌があるじゃないですか。ファッション誌で中野さんと対談をしていたのを読んだ女性編集者の方が「もっともっとこういう話を聞きたいから、本にしてくれ」ということでお話をいただいて。それで対談本という形にしたんですけども。

『VOGUE』の対談がきっかけ

(ジェーン・スー)中野さん、やっぱりとんでもないところから……私の想像する範囲の大外からものすごい例をたくさん出してくれて。

(蓮見孝之)ふーん!

(ジェーン・スー)「ちょっと46年前の話をしますね」とか言うんですよ。「なに言っているの? なに言っているの?」みたいなところの話をしたりとか、ものすごく身近な私の子供の頃に起こった話だとか。いろいろと「女らしさということはなんなんだ? なんで女ということでいろいろとモヤモヤするんだろう?」って。

(蓮見孝之)ああ、いまスーさんが言ったその「女らしさ」のくだり、さっきチラッと読んでいたんですよ。で、「『女らしい』っていうのと『女っぽい』って実は似て非なる言葉よね」っていうくだり、たしかに!って。声に出して言ってみると「女らしいね」って言われるのはまあまあ、いいこと……褒め言葉に。

(ジェーン・スー)「褒めているんだろうな」っていうのは伝わる。

(蓮見孝之)だけど「はー、女っぽいね」って言われると、なんかノイズ……(笑)。

(ジェーン・スー)だからなんだろう? もともとの「女」っていう設定は基本的にそうやってちょっとノイズで下に見るというか、批判したりとか軽く見られたりするところがあるんだけど、目指すべきところの「女らしい」っていうのは褒められるということで。最初から「あそこを目指して走ってください」って若干言われているようなところがあるんですけど。まあ、というようなことを言うとガッと反応が来るわけですよ。こういう本を出すとかならずそういうのが来て。「みんな、お疲れ様です」っていう感じなんですけども。

(蓮見孝之)ええ。

(ジェーン・スー)ただ、この本で繰り返し言っているのは誰か具体的に……たとえば「男性」っていうことで蓮見さんを責めているのか?っていうと、そうではなくて。なんとなくやっぱりお互い、「男らしさ」みたいなのもあるじゃないですか。昨日ね、言ったんですけども。「女」と「女らしさ」って実はちょっと相性が悪いと思っているんですよ。私は。「女同士の話」とか言うけど、女と女らしさっていうのは相性が悪いと思っている。「男」と「男らしさ」はどうなんだろうな?って思って。

「女」と「女らしさ」って実は相性が悪い

(蓮見孝之)うーん。でも私、女性と雑談をしているでしょう? その時にね、ちょっとカチンと来ちゃう瞬間があって。

(ジェーン・スー)行け行けーっ!

(蓮見孝之)話をしていて「ああ、その発想は男だわ」とか「それは私たち女にしかわからない」とか言われると、なんかハナから同じテーマで話してはいけないのかな?って思われると、ちょっとしょんぼりしちゃう時があるんですよ。

(ジェーン・スー)はっきり言ってやれよ! 「怒っている」って(笑)。

(蓮見孝之)怒っていますよ!(笑)。「最初から壁を作らないで」って。

(ジェーン・スー)そうね。だから「男っぽい」とか「女っぽい」っていう、その「ああ、男だわ」っていうのは実際にあるはあると思うんですよ。なぜならお互いの社会規範が全く違うもので生きているから。ただ、それは生まれつきの性分っていうのとはまたちょっと違う話で。お互いが全然違うルールでゲームをやってきたから、向こうの村のゲーム……「ああ、向こうの村っぽい。そのゲームのやり方!」みたいなわけですよ。

でも、それはそっちの村に生まれたら全員が自動的にそうなるっていう話じゃないから。うまく話ができるといいし。あと、私は最近思うんですけども、やっぱりお互いの荷物をお互いがおろしていかないと、ちょっともう話が前に進まないのかな?って思っていて。どっちかだけで解決するっていうのはたぶん難しいんだよな。

(蓮見孝之)うん。

(ジェーン・スー)あと、政治はわからないですけど、経済とかがさ、やっぱりなかなか停滞しているじゃないですか。いま、日本が。そうなると、どっちも苦しいっていう人がいますから。ただ、これは思考実験としていろいろと読んでもらえたら。特に女性の方は楽しいと思います。自信をもっておすすめできる1冊が仕上がりました!

(蓮見孝之)こちら、小学館から。ジェーン・スーさんと中野信子さんの共著という形になった本ですね。『女に生まれてモヤってる!』。こちらは税抜きで1300円となっております。もしよろしければ手にとってください。

女に生まれてモヤってる!
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(ジェーン・スー)ありがとうございます。

<書き起こしおわり>

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