菊地成孔 音痴解消方法を語る

菊地成孔 音痴解消方法を語る ジェーン・スー 相談は踊る

菊地成孔さんがTBSラジオ『ジェーン・スー相談は踊る』に出演。リスナーからの相談『音痴をどうにかしたい』というメールに対し、音痴の解消方法を話していました。

(菊地成孔)(相談メールを読む)『スーさん、菊地さん、毎週楽しく拝聴させて頂いております。今週は菊地さんがゲストということで相談があります。「音痴で困っています」と申します』。

(ジェーン・スー)おっ、ラジオネームが『音痴で困っています』。

(菊地成孔)そう。ラジオネームが。『「音痴で困っている」と申します。ラジオネームの通り、音痴なんです。菊地さん、音痴は治りますか?治るとしたら、どうしたらいいのでしょうか?音感も悪く、どれがドの音なのかもわかりません。上下しているのは多少わかるのですが、こんな同しようもない話ですが、自分で歌えなく、寂しいのです。自分でどうにかできるものなのでしょうか?相談に乗っていただけると幸いです』。

(ジェーン・スー)なるほど。音痴の人って、一緒にカラオケとか行った時、たしかに音程取れない人っていますよね。

(菊地成孔)いっぱいいますね。

(ジェーン・スー)あれ、なんなんです?『なんなんですかね?』っていうと自分がまるですごく歌が上手いみたいに聞こえちゃいますけども。

(菊地成孔)(笑)。そんなことないですよ。

(ジェーン・スー)なんて言うんですかね?どうやったら音って取れるようになるんだ?って、人に説明しづらいですよね。『ちゃんと聞いて』って言ってもね、向こうは聞いてるつもりだろうし。

(菊地成孔)あの・・・音痴は、基本的に、まああんまりガチでちゃんと話すと長くなっちゃうんですけど。基本的に、治ります。音痴は。然るべき方法を取れば、2時間もあれば治ると思いますよ。

(ジェーン・スー)ええーっ!?どうやって治すんですか?

音痴は基本的には治ります

(菊地成孔)重症の人の方が治りますね。治りやすいです。病気はある程度、そういう傾向ありますけども。いちばんタチが悪いのは、自分で音痴でないと思っているのに、音程が外れている人、いるじゃないですか。

(ジェーン・スー)ああー、いますね。

(菊地成孔)あれは治んないんだけど。重症の方は簡単に治る可能性があります。

(ジェーン・スー)ええーっ!?

(菊地成孔)で、なんでこういう問題が起こるのか?っていうと、そもそもいま、ジェーンさんのお話にもありましたけど。カラオケや伴奏と一緒に歌おうとした時に歌えないんですよ。

(ジェーン・スー)おおー。

(菊地成孔)で、カラオケや伴奏っていうのはだいたい大きな音で出てきますよね?で、ああいう大きな出来上がったものがバーン!と来た時に、その音程を自分の身体と折り合いを合わせて探すってことができないんですね。

(ジェーン・スー)うーん。

(菊地成孔)要するに、自転車に乗れたりとか、ダンスが踊れたりするのと同じで。自分の身体と折り合いがつけばいいんで。なんで、まあだいたい、いきなりカラオケの伴奏とかピアノをバーン!と弾かれてっていうんじゃなくて、小さい声で、自分の好きな歌をアカペラで歌ってみるっていうことをした方がいいと思いますね。で、録音して。

(ジェーン・スー)録音する。

(菊地成孔)で、歌ってみて、再生して。もうぜんぜんダメだってなったら、伴奏がなくても歌えないってことなんで。その場合は第二段階に行かなきゃいけないんですけど。あの、伴奏さえ鳴ってなければ、なんとなく歌えるっていう状態に大半の人はなるんですね。

(ジェーン・スー)ふーん!そういうもんなんですか?

(菊地成孔)ええ。だからそうしたら、あとはカラオケに慣れるだけなの。

(ジェーン・スー)これ、第二段階はちなみに、どこに行けばいいんですか?

(菊地成孔)第二段階はね、まあ発声練習したりとかして。ピアノと一緒に。まあ、脇に先生。トレーナーがつかなきゃいけなくなるから、面倒臭くなりますけども。

(ジェーン・スー)やっぱり鳴らされた音がドだってわからないってありましたけど。私もそりゃわからないですけど。その、自分で出された音と同じ音を出すっていう練習は、1人ではなかなかしづらいですかね?やっぱり。

(菊地成孔)2、3千円で売っているから小さいキーボードを買って。ポーンって音を弾いて。で、ポーンっつったら自分も。『ソ』だったら『ソー♪』って言えばいいの。カラオケってのは建築物と一緒でドカーン!と来るんで。その、どっからアクセスしてどこ通るか?っていうのがわからなくなっちゃう人が多いんですけど。

(ジェーン・スー)じゃあ、部品から。まず、部品から。

(菊地成孔)一発・・・すごい真面目にしゃべっちゃって大丈夫なのかな?

(ジェーン・スー)この人、真剣に悩んでるんですから!『菊地さんだから』っていうんで、送ってきてくれたんですから。

(菊地成孔)そうですね。はいはい。まず、一音一音から。ポーンって鳴らしているのに『ラー♪』って言えなかったら第二段階なんで。ポーンって鳴らして『アー♪』って言えたらもう大丈夫です。その人。

(ジェーン・スー)大丈夫。じゃあとりあえず、小さいピアニカ的なものを買って。ピアニカじゃダメか?

(菊地成孔)ピアニカじゃ自分も吹かなきゃいけないから(笑)。

(ジェーン・スー)そうじゃなくて、キーボードだ。キーボードを買って、押して、その音と同じ音が出るか?

(菊地成孔)そうそうそう。

(ジェーン・スー)まあ、細かい練習で。たぶんでも、気が楽になりますね。カラオケっていうのは建築物でドーン!と来るから歌えないんだっていう人はたしかに、そういうことなのかもしれないですね。ありがとうございます。

<書き起こしおわり>

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