星野源 学校で馴染めなかった過去を語る

星野源 学校で馴染めなかった過去を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でリスナーからの「入学した高校でまだ馴染めていない」というリスナーのメールに対し、自身の学校で馴染めなかった過去を話していました。

(星野源)埼玉県15歳の方。「私が平成にやり残したことは高校デビューです。この春、高校生になりましたがクラスとなかなか馴染めず、絶賛一人飯です。アドバイス求めます。15歳」だって。どうよ? いま、もうこのブース内には馴染めなかった人しかいないよ(笑)。俺と、さっかの寺ちゃん。どうしたらいいんだろうか? ねえ。

馴染めずですよ。その、「こうしたらいいよ」っていうのはないよね。何て言えばいいんだろう? どうしたらいいんだろう? 何かある?

(寺坂直毅)「1人でもいい」。

(星野源)ああ、「1人でもいい」っていうのを選択した僕らだよね。その、なんというか、「まあ、1人でもいいよね」って(笑)。でもそれってさ、あんまり建設的な答えじゃないじゃん? 最終手段っていうかさ。やっぱり、みんなと馴染めるようになりたいなって思うんだったら、そっちに向かって行った方が俺はいいと思うんだけど。うーん。僕はなんか、行くんだけど苦手で。その、行くんだけどやっぱりどこかしら……で、向こうはたぶん何も考えてなくて。普通に受け入れてくれてるはずなんだと思うんだけど。僕は行くんだけど、やっぱなんか馴染めていない気がしてしょうがなくて。結局1人になるっていうような感覚でしたね。

でもそれね、もうずっと続くのよ。卒業しても。俺はの場合はどの場所行っても馴染めなかったから。で、その、たとえばなんだろうな? バンドマン界隈とか演劇界隈とか、どこに行ってもなんかやっぱり馴染めず、馴染めず……できて。もちろん努力はするんだよ。それぞれ。だけどやっぱりなんか違うなっていうか。どこに行ってもやっぱり違うんじゃない?っていうような感じのことになってしまって。

自分で自分の世界を作ればいい

それで諦めて、「じゃあ、もういいか。自分で自分の世界を作ればいいかな」って思ってたら、みんなが寄って来てくれるようになったと。それ、僕もすごい年月がかかったんで。それをね、15歳の……高校生の間にそれをやるっていうのもちょっと、なかなか難しいかもしれないんだけども。一人飯ね。一人飯って……意外と美味しいよね。味わえるよね(笑)。素材の味をね、味わえるよね。

(寺坂直毅)自分のペースで。

(星野源)自分のペースでね。あ、そうそう。「自分のペースで」っていういうのってその後、高校を卒業した後ってすごい大事になってくるじゃない? 自分のペースを保つとか、自分のペースを忘れないようにするとか。なんか人がいる時にその人に合わせるっていうのも大事かもしれないんだけど、ペースを保つっていうのが結構大事なことにこの後なってくるんで。それをいまのうちにやっておくっていうことはとてもよいことだと思いますよ。

(中略)

(星野源)メールです。埼玉県の方。「先ほど、高校生になったものの友達がまだできていないという相談メールがありましたが、僕が高校生の時、とりあえず前の席の人に自分から話しかけ、自分のことを自己紹介して友達になり、友達の輪を広げていきました。最初に自分から声をかけるのはすごく勇気がいりますが、そこをうまく乗り越えられれば何とかなる気がします。あとは何かのきっかけで話しかけられたことで友達になるケースもあるので、焦る必要はないと思います。僕もいまだに付き合いのある友達はそのパターンで出来ました」。

そうだよね。そうだと思う。まあ、そうだね。話しかけてみるっていうのがやっぱりいちばん最初のステップなのかな。うーん。それも勇気がいるよね。やっぱりね。僕はなんか、いまでこそこんな感じですけど。小学生とかね、中学生の最初の方とかは結構、元気が意外とあったので(笑)。テンションが高い瞬間とかが多かったので。ものすごくウザがられてしまい、それで結構傷ついてしまってそこから距離を縮められなくなってしまったんですけど。

なんかそういう……僕の場合は中高一貫の学校だったんで、続いちゃっているっていうのもあって、なかなかやっぱり急に変えられたりとかもできないっていうのもあったんで。高校生になって、違う知らない人も多いんだったら全然普通に話しかけるっていうのでいいんじゃないでしょうか。

ラジオきっかけで友達ができた

でもね、僕も中学の時にたまたま……そうだ。あれだよ。僕はラジオを聞いていて。『岸谷五朗の東京RADIO CLUB』っていう番組を聞いていて。それをたまたま聞いてる友達がクラスにいて。その子が「演劇をやる」って。「先輩に誘われたから源、一緒にどう?」って言われたのが演劇を始めたきっかけなんで。中学1年生の時に。だからなんか、やっぱりそういうのがね、後々にね。だって、本当にたまたまなわけじゃん。そのクラス編成ってさ。

希望してさ、集められるわけでもなくさ、本当にたまたま集まった人たちなわけじゃん? だからそんなね、気が合わない可能性なんて全然あるわけだし。気が合わなくたって別に普通だよねっていまは思えるんだけどさ、当時はなかなか思えないじゃん。やっぱりそこが世界の全てだったりするから。だからまあ、こういう大人がいると思ってくださいよ。ねえ。こういうラジオブースの中で……フフフ(笑)。「なにで抜いたか選手権」とかをやるような大人がいるって思うと。完全に社会不適合者ですから(笑)。僕も、目の前の寺ちゃんも。寺ちゃんはもう完全に社会性がない……まあ、芸能界なんてね、社会性がない人が集まってますから。基本的には。だから、そういう逃げ道もあるよということでね、思っていただければよいのではないでしょうか。

<書き起こしおわり>

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