小袋成彬 アップカミングなラッパーたちのラップスタイルを語る

小袋成彬 アップカミングなラッパーたちのラップスタイルを語る MUSIC HUB

小袋成彬さんがJ-WAVE『MUSIC HUB』の中でアップカミングなラッパー、slowthaiを紹介。JPEGMAFIAなどとも共通するラップスタイルについて話していました。

(小袋成彬)いま、スタジオで録ってるんですけど、全然Wi-Fiが通じないんですよね。ここ、Wi-Fiないとも何もできないし、全くメールが返せないっていう結構イライラした状況が続いてますが。うーん。どうにかしないと。3曲目、行きます。slowthaiとMura Masaで『Doorman』。

slowthai, Mura Masa『Doorman』

お聞きいただいたのはslowthaiとMura Masaで『Doorman』という曲でした。Mura Masaは皆さん、というか日本ではよく知られているロンドンベースのプロデューサーですが。彼が久々に新譜を出しまして。フィーチャリングしたのがslowthaiというラッパーです。slowthaiはもう、何でしょう? ここ1年でめちゃくちゃよく聞く名前で。アップカミングなラッパーとして3人を挙げろっていったらかならず出てくるようなラッパーなんですけど。彼もイギリス人なんですね。

で、すごく壮絶な人生を歩んでいて。それがその彼のちょっと狂気じみたものとか、あとは社会批判と歌詞にグッとリンクして作品の強度が増しているんですよね。彼の出自自体が。学校に行かずにずっとレコーディングスタジオで友達と遊んでたりして、学校を卒業した後はいろんな職を転々として、結局諸々クビになって音楽に集中した。で、2019年のBBCのこれから来るアップカミングな新人としてピックアップされて。いま、もう完全に火がついている状態ですね。

slowthaiというめちゃくちゃいいラッパーなので是非チェックして下さい。slowthaiもそうだし、あとJPEGMAFIAもそうだし。Bariもそうだけど、いまから来てるラッパーってゴリッとしてなくて、ちょっと憂鬱な感じで。まくしたてるようにラップする人がいま、めちゃくちゃ流行ってるというか、流行りつつある。もう次のラップゲームの支配者になりそうな勢いはすごく感じますね。

僕なんかね、こういうラップをする人たち、すごく好きで。肌に合うんです。トラップももちろん大好きでしたけど、ライブとかはちょっと行かないかなっていうかね、行けなかったんですけど。1回ね、何だっけな? WWWだかWWW XでBAD HOPがライブやってて。「見てみたいな」と思って。ドアを開けた瞬間に音がでかすぎて僕、耳……鼓膜がボワってなったんすよ。低音で耳が壊れそうになるっていうのは俺、初めてで。爆音でやってたから、本当に入れなかったんですよ。ドアを開けた瞬間にその奥にね。

で、すごいなと思いましたね。「音、デカッ!」と思って(笑)。だから結局聞けなかったんですけど。ドア越しには聞けたけど。あれは僕、衝撃的な体験だったんですよ。音がデカすぎて入れないっていうのは。じゃあ、最後の曲をかけますかね。最後の曲はSaultで『We Are the Sun』。

Sault『We Are the Sun』

いやー、これね、いまこのバンドについて調べようと思ってたらWi-Fi止まっちゃったんで、どんなバンドが全くわかんないですよ。この収録中は。うーん……Wi-Fiも気がかりだし、日本語が出てこないし。かといって英語がしゃべれてないから英語も出てこないし。フフフ(笑)。なんなんだろうな? ただ、ちょっと刺激が……ロンドン生活に慣れてきて刺激がなくなってきたんで。

今週からちょっとね、アグレッシブにいろんな人と会おうと思ってるので。いろんな現地のラッパーとかね、あとはオンライン通じていろんな人と交流したり。あるいはね、1人でパブに行って話したりっていうのしようって心に決めた週なので。また来週はいろんな面白い出会いの話を持ってラジオで披露できるかもしれませんので。ぜひぜひまた来週もよろしくお願いします。

<書き起こしおわり>

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