夢眠ねむさんが『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』に出演。吉田豪さんとでんぱ組.inc『W.W.D』『W.W.D II』について話していました。
(吉田豪)でんぱはいろんなそういう人間関係を含めて好きなんですよ(笑)。
(夢眠ねむ)いいですよね。だって私ももともと未鈴のこと、ムカついてましたもん。みりんちゃん……当時の友達に言われるのが、「あの時、みりんちゃんのことすごい言っていたよ。『私に興味がなくて悔しい』って」って。
(吉田豪)言ってましたね、それね。たぶんみりんちゃんは人に興味がなかった時期ですよ。単純に。
(夢眠ねむ)時期じゃなくて、永遠でしたよ。きっとでんぱのそういうのがなかったら、私もたぶん……「もっと関心を持って!」とか言ったもん(笑)。それでそうなっているだけで、そのバランス感覚が全員違って。たとえばもがちゃんとかはやっぱりそういう気質じゃないですか。みんな関心を持ってほしかったり。私も持ってほしいけど、その度合がみんな、パーセンテージが……未鈴はもうなんにもないみたいな。こういう人たちが一緒にいて、がんばってならしてならして、1個のところで共存をしていたっていうだけですから。
(吉田豪)人間関係が不器用な人たちがね。ケンカの仕方も知らない人たちがひとつの場所に集められて……(笑)。
(夢眠ねむ)で、ヒャダインさんが作った歌で無理やりケンカさせられて(笑)。
(吉田豪)ひどかったですよね(笑)。
(夢眠ねむ)WWDツアー、人のカネでやらしてもらったケンカだよね。
(吉田豪)『W.W.D』は『1』も『2』も異常(笑)。
(夢眠ねむ)最高でしたけどね。
(吉田豪)あの一連の流れ(笑)。
(夢眠ねむ)私、『W.W.D』の無印、すごい感動したって言ってくれたり、あそこでファンの子が増えたりしたけども、嫌すぎて。ずーっと不正出血でしたからね。
(吉田豪)ええーっ?
(夢眠ねむ)ヤバくないですか? ずっと体調が悪くなっちゃって。それぐらい、メンタルが異常になるぐらい……。
(吉田豪)あの時期、本当に過剰にメンバーを追い込んでいたと思うんですよ。あれもそうだし、あの後のワンマンライブでの独白。トラウマ告白みたいな異常な……。
(夢眠ねむ)あれを作るために先生と合宿をして。寝ずに「あなたは自分のなにがダメだと思うか?」「うわーん、私は、ううう……(泣)」みたいな。
(吉田豪)『エヴァ』のテレビシリーズ最終回みたいなことを全員でやらされるっていう(笑)。
(夢眠ねむ)で、「こういうところが私はダメで、こういうところがダメで……」みたいなことをやっていたら、本当にもう……。
(吉田豪)いちばん強いと思われているねむきゅんがそんなに追い込まれているということは、みんな大変だったはずなんですよ。
(夢眠ねむ)もう全員大変ですよ。大変っていうか、私いちばん大丈夫じゃないですからね!(笑)。
(吉田豪)もちろん、もちろん。そういう風に見えちゃうわけじゃないですか。社交性があるせいで。みんなが傷ついている時にも「ねむきゅんは大丈夫だろう」みたいな見え方がされちゃうことが問題だったっていうね。
(夢眠ねむ)豪さんとの黒塗りつぶしのところの一酸化炭素中毒で入院した話、あったじゃないですか。
(吉田豪)はいはい。
『夢眠ねむ遺言集 まろやかな狂気2』、いろいろ踏み込んだ話をした結果、夢眠ねむ×吉田豪対談ページ(構成/南波一海)だけ謎の黒塗り多数になってるので、いろいろ推理しながら読んで下さい! pic.twitter.com/zujHYccCab
— 吉田光雄 (@WORLDJAPAN) 2018年12月21日
(夢眠ねむ)あの時も私だけ入院してないって思われましたから。
(吉田豪)「違うよ! 大変だったよ!」っていう(笑)。
(夢眠ねむ)「したした! したよ!」っていう(笑)。
(吉田豪)いちばん心配しましたよ、あの時。
(夢眠ねむ)だから私、もしかしたらめちゃくちゃ強靭なのかもしれないって。
(吉田豪)まあね、強そうに見えちゃうっていうね。(コメントを読む)「ピンキーが灰になっちゃいそう」。みんな、考えて!っていう。
(夢眠ねむ)そうそう。
(吉田豪)(コメントを読む)「リアルに歌詞通りのことが起こっていたね」。
(夢眠ねむ)本当だよね。
(吉田豪)ハラハラするもんなー。
(夢眠ねむ)(コメントを見て)すごい、みんないろいろ言ってるー(笑)。
(吉田豪)(コメントを読む)「強そうには見えますね」「入院、あったね」。いちばん大変だった時期は入院じゃないですかね?
(夢眠ねむ)そうですよねー! ガチで、シンプルに大変でしたからね。線がつながれていたから。
(吉田豪)(コメントを読む)「明るい話を」だって(笑)。
(夢眠ねむ)いいこと話そう、いいこと。
(吉田豪)(コメントを読む)「『W.W.D』シリーズ、やってよかったと思う?」。
やってよかった『W.W.D』
(夢眠ねむ)思う、思う。あれがなかったらずっと地下っていうか。誰にも見つけてもらえなかったかもしれないし。豪さんが「『Kiss+kiss』、いい曲ですね」で終了でしたよ。たぶんね。
(吉田豪)フハハハハハハッ! あそこでたしかにね、「すごいことをやっているグループがいるぞ」ってね。
(夢眠ねむ)あれでやっぱり渋谷の大きいファッションビルに「マイナスからのスタート、ナメんな!」ってトイズさんがバーンと貼り出してくれて。トラックとかも走ったりして。あのフレーズがやっぱり強くて。その時、やっぱりがんばっている、その当時にいじめられていた子とかが「私も」「私も」って言ってくれて。
(吉田豪)それは根本凪さんとかも含めてね。
(夢眠ねむ)含めて。ぺろりん(鹿目凛)とかも見ていたらしいですけど。
(吉田豪)そうそう(笑)。ああいう弱者たちがね(笑)。
(夢眠ねむ)それでやっぱり自信になってアイドルになるみたいな子も増えたし。アイドルオタを嫌いと思っていた人たちもうまく、好きになってくれたりもしたので。きっかけとしてはすごくありがたかったですね。
(吉田豪)一時期、あれを聞くたびに泣いてましたよ。僕、本当に。
(夢眠ねむ)えっ、つらかったんですか?
(吉田豪)つらくはないですけど(笑)。なんだろう? ちょっとね、あの当時のでんぱが異常だったのは、あの曲にメンバー全員の感情の入り方も含めて、ちょっと異常ななにかがあったと思うんですよ。
(夢眠ねむ)でも文字通り、体も魂も削っていたから。血が滲んでいたんですよ。あの曲に。でもみんな、やっぱりそういう刺激的なものとか魂を削っているものは響くんだなっていうのをあれで証明できたから。
(吉田豪)あれは嫌でも響く。生で見るとかならずやられていましたよ。
(夢眠ねむ)そういえば「今日も泣きました」とか教えてくれてましたよね。だからそういうのって、なんかなあなあでやっているとステージの体感ができないっていうか。なんとなく歌わされている特になんの思い入れもない歌詞とかをずっとやっていたら、なんか『W.W.D』をやると客席からブワーッて気の流れみたいなのが来るんですよ。それがやっぱりTIFとかの伝説のトリをやった時。泣きながらキレた……(笑)。
(吉田豪)TIF1年目で雑に扱われていたでんぱ組が(笑)。
(夢眠ねむ)「TIF、許さねえ」問題(笑)。えいたその宣材写真をやたら切る問題があって。そういうのとかもあの規模感で、その気の流れとかがこんなに、自分たちのファンじゃない人にも体感で響いてるって思える曲ってあれが最初だったから。やっぱりすごくいい経験というか、大事な曲ですよね。
(吉田豪)『W.W.D II』に関してはただ、現在進行系の解決していないことを歌にすると大変なんだろうなっていうのはすごく思いましたね(笑)。
(夢眠ねむ)それが『II』(笑)。
(吉田豪)『II』はハラハラした(笑)。
(夢眠ねむ)『II』はだって……『II』ってBiSが出てくるやつ?
(吉田豪)PV? かな?
(夢眠ねむ)ですよね? それもすごい大変で。それぞれの10年後みたいな。2020年のでんぱ組で。私がスナックのママで……とか、それぞれの未来があって、「そうなったらどうしよう?」って作りながら。えいたそだけは「シャーマンだから大丈夫だね」とかって言っていたけど。で、いまプリキュアになったから「シャーマンもプリキュアも近いかも?」って(笑)。なんかね、リアルになりそうで怖いですよね。
(吉田豪)(コメントを読む)「早くスナックやろうよ」「『W.W.D』ツアー、エグい」。エグいよねー。あれはエグかった。
(夢眠ねむ)エグいよー。あれこそ泣いたもん。
(吉田豪)あれは泣くと思う。(コメントを読む)「ピンキー以外、別人のやつ」。
(夢眠ねむ)本当、本当。
<書き起こしおわり>