吉田豪ともふくちゃん でんぱ組.inc『Kiss+kissでおわらない』を語る

吉田豪ともふくちゃん でんぱ組.inc『Kiss+kissでおわらない』を語る SHOWROOM

もふくちゃん(福嶋麻衣子)が『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』に出演。吉田豪さんとでんぱ組.incの名曲『Kiss+kissでおわらない』について話していました。

Kiss+kissでおわらない

(吉田豪)で、でんぱが始まる流れがちゃんとできて。僕がちょうど……初期は本当に知らないんですよね。それこそ手作りでCDを作っていた時代を知らなくて。ちゃんと一般流通盤、最初のが出た時に『Kiss+kissでおわらない』で僕が完全にハマって。

(もふくちゃん)ああ、『Kiss+kiss』ね。もう、結構ほぼ最初ですよね。『Kiss+kiss』は。

(吉田豪)まあ、でも自主を知らないですからね。

(もふくちゃん)あ、いや自主は1枚しか出してないし、200枚しかないし(笑)。

(吉田豪)「.inc」が付く前を知らないんで、僕(笑)。古参ではないんですよ。

(もふくちゃん)誰も知らないから(笑)。あの頃はね、コミケに出て惨敗みたいなね。

(吉田豪)それでね、「こっちでもない」っていう。で、TIFに出て「こっちでもない」って思い知らされる。

(もふくちゃん)「私たち、行き場がない……」って(笑)。

(吉田豪)『Kiss+kiss』は本当に大好きな曲で。

(もふくちゃん)『Kiss+kiss』、いい曲だったよね。

でんぱ組.inc『Kiss+kissでおわらない』

(吉田豪)いわゆるでんぱソングにヤン富田的なスティールパンが入るっていう。「なにこれ?」って思っていたら、本当にもふくちゃんがそういう意図で作っているっていう。

(もふくちゃん)ヤン富田、大好きだったからね。昔、よくわからないけど。大学の時、聞いていたもん。でもなんか、小池(雅也)さんのセンスですよ。やっぱり。小池さんはすごいホームランバッターなんで。いいです。すごい。で、あの時はでもLantisさんが結構ヤンチャな時代だったから。CDとかでんぱ組.incの表記が違うまま出されたりとか(笑)。

(吉田豪)フハハハハハハハッ! それ、ヤンチャだからなんだ(笑)。

(もふくちゃん)いまだにさ、残っちゃっているけど。「inc」の「.」の位置が違うしね。

(吉田豪)ええっ? そうなんだ。

(もふくちゃん)最初の『Kiss+kiss』のジャケット、よく見てください。「でんぱ組inc.」みたいになっていますよ。それがね、あの時に「ええっ、クレジット、違う!」っていう風に言う前にいつの間にか出ちゃった、みたいな(笑)。「そんなこと、ある?」っていう(笑)。

(吉田豪)この間、卒業記念でねむきゅんと対談して。その時、「最近本当になにが難しいって、エロゲ的な話がすごいしづらくなっていて。でも、そもそもエロゲから始まったグループなんですよ!」っていう。

(もふくちゃん)うん。本当にそう。だってみんなの夢が「エロゲの曲を歌いたい」だったから。そんな人たち、いる?

(吉田豪)フハハハハハハハッ!

(もふくちゃん)「エロゲのタイアップを私たち、歌いたい!」とか。「エロゲの歌を歌いたい」っていうのがみんなの共通認識で。「いつ、私たちはKeyの世界に入れるんですか?」「いつになったら国歌を歌えるんでしょう?」みたいな。「いや、それは国歌じゃないし……」みたいな。そういう感じだったよ。「大丈夫かな?」っていう人たちでしたよね。

(吉田豪)そう思うと本当に異常な成功の仕方をしましたよ。

(もふくちゃん)異常だよね。たしかにちょっと。もうよくわかんないもん(笑)。

(吉田豪)よく言うんですよ。だから本当に大きな事務所がつかない中でのいちばんの成功を収めたところ。地下から出てきてっていうのはまあ、でんぱですよねっていう。

(もふくちゃん)まあね。苦手なことをやっている感はありますけどね(笑)。無理している感はね。まあ、たしかにあそこからのスタートっていうのはないよね。コネもないし。そういう意味では芸能界的な芸能界とは一切触れずにいまでもやっているから。

(吉田豪)ましてやコミケから始まって……っていうのはもう考えたらありえないわけじゃないですか。

(もふくちゃん)アハハハハハッ! たしかに。コミケ200枚時代(笑)。まあでも全然、いまどきはあるんじゃないですか?

(吉田豪)まあね、いい道ができましたからね。

(もふくちゃん)いまは本当に、ほんのちょっとなんかやっただけでもお客さんがワッと来てくれるから、いい時代になったなと思いますね。

<書き起こしおわり>

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