(高橋みなみ)クイーン縛りの楽曲でほぼほぼ2時間お送りしています。お送りしているのはクイーン『Another One Bites the Dust』です。さあ、ヨシアキ先生、いまこちらの楽曲はどんな楽曲なんでしょうか?
(高橋芳朗)はい。これはベースのジョン・ディーコンが作った曲になるんですけど。言ってみればクイーン流のディスコソングですね。当時のディスコブームに応じて作った曲なんですけども。で、この曲も世界各国で1位になる大ヒットとなったんですが、当時バンドのイメージにディスコとかがそぐわないということで、たしか映画の劇中でもロジャー・テイラーが「こんなディスコなんてやりたくねえよ!」みたいなシーンがあったと思うんですけども。
(高橋みなみ)ありましたね、はい。
(高橋芳朗)だからシングルにする予定がなかったんですよ、この曲。でも、そんな中で「この曲は絶対にシングルにした方がいい!」ってバンドにアドバイスした人がいるんですよ。
(高橋みなみ)えっ?
(高橋芳朗)マイケル・ジャクソンです。
(高橋みなみ)おおーっ! マイコー!
(高橋芳朗)そしたらその結果、80年代に向けての新生クイーンを打ち出すバンドの運命を変える大きなヒット曲になったっていう。
(高橋みなみ)でもなんかイントロの感じがマイケルが好きそうだなって勝手にいま、一瞬思いました。
(高橋芳朗)だから『Thriller』をリリースする前のマイケルはすごいフレディと交流があって。彼の音楽性にフレディがすごい影響を与えたと言われています。
(高橋みなみ)すごいですね、その一声! 「出した方がいいよ」って。でもこのジョン・ディーコンですけど、『ボヘミアン・ラプソディ』。映画の中には参加されてないですよね。
(高橋芳朗)そうですね。ジョン・ディーコンはフレディが亡くなって以降のクイーンの活動。いろんなボーカリストを迎えてコンサートをやったりしていますけど、一切参加していないです。基本的には。
(高橋みなみ)なんでなんだろう?
(高橋芳朗)で、特に明言はしていないんですけども、きっとそのクイーンというバンドに対する愛と思い入れがもうすごい強い。フレディ・マーキュリーに対する愛情っていうことでもあると思います。そう思うとね、すごい、うん。泣けてくるなっていうか。
(高橋みなみ)メンバーの中でもちょっと寡黙というか。
(高橋芳朗)そうですね。非常におとなしい人なんです。影の薄いメンバーなんですけども、バンドに対する愛とか音楽的な功績っていう意味では絶対に欠かせないメンバーですよね。
(高橋みなみ)なんだろう。彼のすごいこの動きというか、すごいこだわりを感じますね。メッセージもたくさんいただいております。「初メッセージです。勉強をしながら聞いています。心機一転、来年から学校に通うために久々の受験勉強です。勉強は辛いですが、クイーン尽くしはうれしい! がんばれます!」。上がりますもんね、やっぱり。
(高橋芳朗)やっぱり『Don’t Stop Me Now』とかね、聞いてぜひ受験勉強に励んでいただきたいですね(笑)。
(高橋みなみ)続いて。「クイーンの曲をかけまくっていただけると聞き、思わず投稿させていただいています。もう今年は平成も終わるということで大掃除、やめます!」(笑)。
(高橋芳朗)フハハハハハハハッ! 「やります」じゃないだね(笑)。
(高橋みなみ)「……やめます! のんびりしちゃいます。私も『ボヘミアン・ラプソディ』を2回見ました。最高でした。ラジオでかかるといいな」っていう。オープニングでフル尺でかけましたので、ぜひRadikoでまた聞いていただきたいなと思います。続いて。「僕も『ボヘミアン・ラプソディ』を見ました。僕の好きなクイーンの曲は同い年のたかみなさんもそうだと思うんですが、『I Was Born To Love You』です。小学生ぐらいだった当時、木村拓哉さんが主役だったアイスホッケーのドラマ『プライド』の主題歌ですごい好きでした。たかみなさん、見ていませんでしたか? 20代後半の世代はあのドラマの主題歌がクイーンで、そこから好きになる人も多かったっと思います。改めて今回の『ボヘミアン・ラプソディ』を見て、クイーンのすごさを再認識しました」という。
いや、私同い年なんですよ、この方と。なんですけど、あんまりテレビを見ていなかったんです。そうなの。だから本当にちゃんとクイーンさんの物語を知ったのってこの『ボヘミアン・ラプソディ』がはじめてだったので。だから結構衝撃を受けたの。
(高橋芳朗)ああー、クイーンの曲がいまの若い方たちにもしっかりと歌い継がれているっていうのはやっぱりドラマとかCMとかスポーツイベントなどですごい使われてきたんですよね。まさにいまのメールの方とかもそうですけども。
(高橋みなみ)そしてこんなメッセージも。「クイーン縛りの『これなに』ラスト、いいですね。『Teo Torriatte』、はじめて聞きましたがとてもいい曲だった!」と。
(高橋芳朗)『Teo Torriatte』は東日本大震災の時にチャリティーシングルとしてリリースになって。そういった意味でも日本のクイーンファンにとっては忘れられない、思い入れの強い曲ですね。
(高橋みなみ)この映画をきっかけにクイーンさんの楽曲をもっと知りたいなっていう方、たくさんいると思うんですけども。名曲が多すぎて。これ、どういう風に?
(高橋芳朗)そうですね(笑)。ベスト盤が3枚ぐらいありますからね(笑)。
(高橋みなみ)どうやって深掘りしていけばいいですか?
(高橋芳朗)そうですね。でもいま、サブスクリプションサービスだと「はじめてのクイーン」みたいなプレイリストがあったりするので。そこから聞いてみればいいんじゃないですかね。
(高橋みなみ)で、自分の好きなものを。「これだな!」っていうのを選んでいくと。
(高橋芳朗)本当にいろんな、多様な音楽性があるバンドなんで。
(高橋みなみ)さあ、ということで続いての楽曲はどうしましょうか?
(高橋芳朗)次もベースのジョン・ディーコンが作った曲で『You’re My Best Friend』という1975年の曲なんですけども。これ、『You’re My Best Friend』というタイトルなんですけど、ジョン・ディーコンが奥様に捧げた曲なんですよ。
(高橋みなみ)あら? ベストフレンド?
(高橋芳朗)奥様をでも「ベストフレンド」と呼ぶあたりがいいなっていうか。「長い付き合いになりますけど、よろしく」みたいな感じ、しますよね。逆にロマンチックな感じがするんですけど。で、すごい素敵な曲なんで、クイーンとしては割とシンプルな曲なんですけど。なんか誕生日だったり大切な人の記念日に贈る曲として定着していってほしいなと個人的に思ったりしています。
(高橋みなみ)ぜひ、曲紹介をお願いします。
(高橋芳朗)じゃあクイーンで『You’re My Best Friend』です。
Queen『You’re My Best Friend』
(高橋みなみ)クイーンで『You’re My Best Friend』をお送りしています。本当に大晦日にクイーン縛りの選曲、いいですね。
(高橋芳朗)染みますね。
(高橋みなみ)気持ちもあがるし、染みるっていう。本当にいろいろと選曲していただいてありがとうございます。
(中略)
(高橋みなみ)さあ、最後にもう1曲お送りしましょう。ぜひ曲紹介をお願いします。
(高橋芳朗)はい。さっきもメールでいただいていた曲ですね。クイーン&です。デヴィッド・ボウイで『Under Pressure』です。
(高橋みなみ)ヨシアキ先生、ありがとうございました。
(高橋芳朗)ありがとうございました!
Queen & David Bowie『Under Pressure』
<書き起こしおわり>