宇多丸と中川翔子 10年目の『綺麗ア・ラ・モード』を語る

宇多丸と中川翔子 10年目の『綺麗ア・ラ・モード』を語る アフター6ジャンクション

中川翔子さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』にゲスト出演。宇多丸さんと自身の楽曲『綺麗ア・ラ・モード』を歌い継ぐことについて話していました。

(宇多丸)そして先ほどもチラッとおっしゃってましたけど。今日、スタジオライブにお越しいただくということで、あの名曲『綺麗ア・ラ・モード』、生でお聞きすることなどはできるのでしょうか?

(中川翔子)フフフ、もちろん歌わせていただきたいです。いいですか?

(宇多丸)はい、ありがとうございます! もう本当にうれしい!

(中川翔子)あの曲ね、もう生まれてから10年たつんですね。

(宇多丸)もう10年前の曲になっちゃうんですね。

(中川翔子)2008年にルックのチョコレートのCMで、筒美京平さんと松本隆さんに書いていただいて。

(宇多丸)黄金コンビですよ!

(中川翔子)ねえ!

(宇多丸)しかも2008年当時、この黄金コンビが真新しい名曲を生み出した。それを歌うのが、我らがしょこたんだ!っていうんで。で、歌詞がまた、僕は当時から中川さんのこれまで歩まれてきた、いろいろと暗闇もあったろうに、それを抜けていま、花開いているしょこたんの人生のようだ、みたいに思っていたんですけども。それがまた10年歌い継がれて……っていうのがファンとしてもうれしいですし。中川さんとしても、歌う心境は変わられました?

(中川翔子)そうですね。このレコーディングの時にも、松本隆さんと筒美さんがレコーディングブースにまで来てくださって。「いまよりももっと歌い重ねていくと、すごく歌うのが気持ちよくなるし。歌は30年、40年残る宝物、宝石だから永遠に大切に歌うんだよ」って言葉にしてくださったのが忘れられなくて。

(宇多丸)すごい!

「歌は何十年も残る宝物」

(中川翔子)たしかに歌い重ねると、歌ってレコーディングで生まれてから、お客さんに会えたこととかいろいろと年々、自分も歳をとって、人生の経験値も増えて輝きを増していく楽曲だっていうのが本当にやっといま、10年たってわかってきたので。すごくいまの方が歌うのが気持ちいい曲になってきましたね。

(宇多丸)じゃあベストタイミングでちょっと生で拝聴できるわけですね。

(中川翔子)ハードルを上げちゃったみたいになって。ちょっと待ってください(笑)。

(宇多丸)緊張してきました!(笑)。

(中川翔子)アハハハハハッ! あえて言っていきましょうかね(笑)。

(宇多丸)脳がめくれるっていう(笑)。あと、これも僕の番組の絡みで言いますと、その『綺麗ア・ラ・モード』をですね、2011年3月12日、大震災が起こった翌日に番組をやらなくちゃいけなくなって。で、曲を選んで被災地のみなさんを元気づけようみたいな番組にする時に『綺麗ア・ラ・モード』も選曲させていただいて。

(中川翔子)ああ、その時だったんですね。

(宇多丸)それがすごく、あの時のみんなの心境にもすごくばっちりハマって。なので、僕ら的には素晴らしい曲をありがとうございますっていう。

(中川翔子)いや、こちらこそ本当にそうやって宇多丸さんが見つけてくれたこと、言ってくださったことでどれだけ世界が塗り替わったか。本当に大恩人すぎます!

(宇多丸)いやいや、とんでもない。あとね、僕は存在としてのしょこたんの歴史的重要性の話って、これはちょっと特集で今度やりますから!

(中川翔子)ええっ、そんな……(笑)。

(宇多丸)この間、犬山紙子さんとお話をしていて、あらためてそれはね、「やっぱりしょこたんだな!」ってことになりましたからね。最重要人物!

(中川翔子)いえいえ! 私、ただの中野の地下水をすすって生きているプランクトンです(笑)。

(宇多丸)出たっ! フハハハハハハハッ!

(中川翔子)自虐がはかどるの、そろそろ我慢しなくちゃいけなくて。オタクで歳を重ねると、早口が進んでいく……。

(宇多丸)いやいや、私も同様でございますので。ということで、その特集はまたあらためてということで、後ほどスタジオライブ、よろしくお願いします!

(スタジオライブおわり)

(宇多丸)名曲!

(中川翔子)いやー、ありがとうございます。まさかあの先生にお言葉をいただいた日から10年後にもちゃんとまた、リリースができたり歌い続ける機会をいただいているっていうことに本当に感謝します。ありがとうございます。

(宇多丸)いやいや、ますますご活躍の場を広げられてらっしゃいますし。おっしゃる通り、いまだからこその『綺麗ア・ラ・モード』の説得力がさらに増している感じとか。本当にね、正直泣いちゃいました。

(中川翔子)いやいや、もったいないお言葉ですが、そうなっていかなきゃいけないなと。本当にお二人に歌詞と曲をいただけたことってすごい本当に夢のようなことなので。ちゃんとたしかにね、自分の経験値を重ねていかなきゃなと思うとね、まだまだ死ねないなっていう風に思います(笑)。自虐ははかどるけど、長生きはしなきゃって思うのと、それと同時に宇多丸さんをはじめ、歌を聞いてくださったみなさまのおかげでコンサートやリリースができたので。みなさん、どうか長生きしてほしい。どうか笑顔で、寿命がのびてほしいってすごい愛の呪いをかけながら歌っていますので。

(宇多丸)すごい。壮大なところを見ていますね(笑)。

(中川翔子)アハハハハハッ!

<書き起こしおわり>

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