菊地成孔 マルタ島でいちばんいいと思った楽曲を語る

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菊地成孔さんがTBSラジオ『粋な夜電波』の中でマルタ島を訪れた際にホテルの部屋でMTV、VH1などの音楽チャンネルを見まくった結果、最終的に「いちばんいい」という結論に達した楽曲について話していました。

14 地球の歩き方 Plat マルタ (地球の歩き方ぷらっと14)

(菊地成孔)僕、この間、地中海の上のマルタ島っていう島に行ったんですよ。で、僕は海外に行ったら仕事であろうとプライベートであろうと、とにかくその国のMTVをつけっぱなしにするの。ホテルにチェックインしたら。で、もう「消さないで」って書いておいて1日中つけておいて。部屋に帰ってきたらついている。寝るまでついている。場合によってはつけたまま寝るっていう感じで。するとね、ずーっとパワープレイしていて、国によってはその国のものを聞くじゃないですか。で、MTVとは別に、日本でもいま見れるのかな? VH1っていうMTVの対抗チャンネルみたいなのがあって。

(鳥居咲子)ふーん。

(菊地成孔)ちなみにその隣に、海外に行くと横並びでMezzoっていうフランスのジャズだけやっているチャンネルがあるんですけど。Mezzo、VH1、MTVをザッピングしていると一晩たっちゃうっていうのが海外の……。

(鳥居咲子)マルタ島に行って?(笑)。

(菊地成孔)海外に行くことないじゃんっていう話なんですけど。で、マルタ島なんか当たり前ですけど、英語とマルタ語っていう……マルタ語はもちろんわからないんですけど。「英語が通じる」っていうから行ったんですけど、もう沖縄とおんなじ。要するに島言葉なんで全くわからない。

(鳥居咲子)ああ、英語は英語なんですか?

(菊地成孔)英語はね、でも全然ダメで(笑)。もう諦めて部屋にこもってずっとMTVを見ていたんですけども。だけど、やっぱりずーっと聞いていると、最近はもうみんな同じで。特にね、結構オーバーグラウンダーのトップスターがEDMのDJと組んで出す曲っていうのがめちゃめちゃ増えてきているんですよ。そのあたりの曲が全部同じなんですよね。だから1曲終わった、同じコード進行。1曲終わった、同じコード進行。1曲終わった、同じBPM……って。

(鳥居咲子)フフフ(笑)。

(菊地成孔)で、歌と内容が違うだけで、だんだんと胸焼けしてくるんで、ちょっと箸休めにMezzoにしてジャズを聞くんですけど(笑)。それでまた戻して、みたいな感じでやっていたんですけども。やっぱりね、R&B、HIPHOPの方が音楽の探求しようっていう気持ちがありますよね。それがいい。そうじゃないアイドルはダメっていうんじゃなくて、アイドルはアイドルでまた違う様式が発達してきているんだけど。音楽をとにかくガツガツ、「もっと音楽、音楽……」って思っているのはどっちかっていうとHIPHOP、R&Bですよね?

(鳥居咲子)そうですね。実験がすごい好きだなっていう感じはします。HIPHOPのミュージシャンって。

(菊地成孔)本当、そうですよね。それを音楽だと思っているというところはありますよね。それは日本もあまり変わらないのですけども。日本はもっと複合的なカルチャーでアイドルの方にいろんな実験が入ったりする感じも出ていますけどね。

(中略)

(菊地成孔)で、さっきの話の続きなんですけど。なんとね、その3つのチャンネルの隣にMnetが入っていたんですよ。

(鳥居咲子)ええーっ!

(菊地成孔)これはびっくりしました。

(鳥居咲子)だって韓国のものだけ放送されているんですよね? Mnetだから。マルタ島でも?

(菊地成孔)うん。まあ、最初は「Mnet」って書いてあったから「マルタネット」なのかな?って思ったんですけど(笑)。

(韓東賢)でも、結構アメリカのドラマで、私が直接見たわけじゃないですけど、ドラマの会話の中にK-POPの話が出てくるとか。やっぱりすごくグローバルに浸透しているっていうのはあるので。

(菊地成孔)相当、グローバルですね。それ、びっくりしました。だってNHKを引いてくれてないのに。だいたいどこの国に行っても、東京でなんかったらマズいなって思ってNHKも見るんですよ。寝る前にチラッと。でもなくて。「まあ、いいか。NHKがなくても、マルタ島だし」って思ってヒュッヒュッてザッピングしていたらMnetがポコンって出てきて。びっくりしました。

(鳥居咲子)ええーっ!

(菊地成孔)だからMnet、MTV、VH1っていう風にこうやってザッピングしていると、だいたい曲が同じになってきたんですよ。で、結果ね、何時間か聞いていて、「あれもいいな、これもいいな」って言っている間に飽きてきて。結局最終的にね、まあその時の気分もありましたけども。この俺様がなにがいちばんいいと思って帰ってきたか?っていうと……ブルーノ・マーズだっていうね(笑)。

(鳥居・韓)アハハハハハッ!

(韓東賢)「この俺様が」(笑)。

(菊地成孔)ブルーノ・マーズの『24K Magic』に入っている、『That’s What I Like』っていう曲。

(鳥居咲子)あ、好き! 大好き!(笑)。

(菊地成孔)大好きでしょう? あの曲、嫌いな人、いないでしょう?(笑)。

(鳥居咲子)フフフ(笑)。

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Bruno Mars『That’s What I Like』

(菊地成孔)でもね、あんないい曲がこの番組ではかけづらいんですよね。やっぱり全米で1位になった曲は。

(鳥居咲子)まあまあ、そうですね(笑)。

(菊地成孔)だから最終回までにかけてやろうと思っていますけども。

(韓東賢)ぜひかけてください(笑)。

(菊地成孔)いや、あれは聞いたら全部吹っ飛ぶっていうか。UKもアメリカも韓国も日本もないっていうね。やっぱりアメリカの底力を感じましたけども。ともあれ、今日の話の隠しテーマっていうか、あらゆるものがK-POPのインフルエンスにあるっていうような感覚になるまで来ているっていうことはたしかで。だけど、それは直接的にコリアンカルチャーがワーッと来てインフルエンスしたんじゃなくて、コリアンカルチャーがアメリカを経由したりして、対米仕様になったものがぐるぐるぐるぐる回って。それで日本もアメリカ仕様にしたがったりしているうちに、なんか液状化してしまったというような。

(鳥居咲子)うんうん。

(菊地成孔)まあ本当に、国境を超えちゃった結果ですよね。だけど、やっぱり後出しジャンケンじゃないけど、アメリカと母国っていうのは当たり前だけどよく知っているけど。韓国カルチャーっていうのは異物感があるから目立つっていうかね。ダシの中に入っていても目立つのよ。

<書き起こしおわり>

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