菊地成孔さんがTBSラジオ『菊地成孔の粋な夜電波』の中で、嵐の櫻井翔さんと共演した際に、あることを水に流したエピソードを話していました。
(菊地成孔)昔、『N』で始まって間に『H』が入って最後『K』で終わる、最近だと『あまちゃん』っていう番組が有名になったテレビ局、ありますよね?あのテレビ局でテレビドラマ(『チェイス 国税査察官』)の音楽をやったことがありまして。主題歌を歌ったんですね。中の音楽も全部やって、主題歌もやって。この例は非常に珍しく、だいたい主題歌っていうのと中音楽って別にやるんですけど。オープニング、中音楽、エンディング。全部やったっていうドラマがありまして。
ジャズ・ミュージシャンがそんなことするのね、あんまり類例がないですから、やった!なんて思って。うまくなんか行っちゃったりしたら、どうしましょ?NHKだし!なんて思っていたらですね、『裏番組がちょっとあるんですよね』なんて言われて。『なんですか?』って聞いたら、『怪物くん』って言われて。『あ、怪物くんってあの怪物くん?』なんて言ってたんですけど。『なにかなぁ?江川卓さんの自伝?』なんていろいろなことを言ってたんですけど。アニメの怪物くんの実写でですね。
裏のドラマ『怪物くん』が大ヒット
まさか話を聞いたばかりの時は、嵐のいちばんいい曲が当てられるとは夢思わずですね。『俺の曲もそこそこ・・・』なんて思ってたんですけど、裏番組の怪物くんのテーマ曲が『Monster』っていうね。まあまあ、人によっていろいろ意見違うでしょうけど、嵐のいちばんいい曲じゃないかな?っていうのをブチ込まれまして。まあ、自分の運の悪さに目眩するぜっていう感じなんですけども(笑)。
その話をですね、『嵐にしやがれ』っていう番組に出た時に、あの非常に学歴の高い、オーラの・・・櫻井さんと仕事をご一緒させていただいて。まあ本当にすごい。こんなに聡明でスマートでクールで使える方はいないっていう感じのオーラがビンビンに出ていたんですけどね。で、フリートークでね、その話をして。『怪物くんに潰された』っつって。で、『水に流そう』って言って、2人で握手するっていう。スタジオではボカンボカンきたんですけど、オンエアーでは全カットになってたっていうですね、ことがありましたけども(笑)。
<書き起こし終わり>