菊地成孔 精神の浄化のために1年に1回見る映画を語る

菊地成孔 魂の浄化のために1年に1回見る映画を語る 菊地成孔の粋な夜電波

菊地成孔さんがTBSラジオ『菊地成孔の粋な夜電波』の中で、精神の浄化のために1年に1回は見る映画を3本、紹介していました。

(菊地成孔)あのね、ええと小松左京さんの、これ、リスナーの方にはSFが好きな方。特に日本のSFが好きな方なんかがね。私、ほら。筒井ストでもありますし。これが美少女だけじゃなくてSFファンでもあった吾妻ひでお先生とも仲良くさせていただいたりすることによって・・・っていうかまあ、愚兄(菊地秀行)がね、SFと呼べるんだかわかんない(笑)。『SFと呼べるんだかなんだかわからない』っていうのもどうかと思いますけども。なんかそういうような小説を書いている都合上、リスナーの方にもSF好きの方が多いと思うんですよね。

小松左京さんのね・・・小松左京さんってやっぱりヤバいと思うんですよね。『さよならジュピター』作った人ですからね。あの映画はもう、ドカン!ですよね。年に1回はね、私、見る映画があるんですよ。精神の浄化のために。その1本が『さよならジュピター』。

『さよならジュピター』

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もう1本がカールスモーキー石井さんが監督やった『河童』っていう映画があるんですけど(笑)。これはね、精神が浄化されますね。『何をやったっていいんだ、世の中は!』って思います。本当に。

石井竜也監督『河童』

あとはね、田村正和さんがニューヨークでテナーサックス奏者。ジャズメンですね。だから。役を、あの髪型とあのしゃべりとあのスーツのままやるっていう(笑)。で、相手役が伊東美咲さんっていうね、ものすごい爆弾映画があるんですよ。『ラストラブ』っていう。

『ラストラブ』

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これはね、1年に1回、日本のジャズ関係者全員がね、集まってね。1ヶ所にね。日本のジャズ関係者、全員集まったって1万人かそこらでしょ?もうドームで上映すればいいんですよ。『ラストラブ』。で、もうジャズ関係者以外お断りにして。『ラストラブ』を上映してればですね、ジャズ関係者悩むことないと思うんですね。1年間ね。まあ、そういう映画です(笑)。

<書き起こしおわり>


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