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松尾潔 Mariah Carey『A No No』・H.E.R.『Take You There』を語る

松尾潔 Mariah Carey『With You』・Anderson .Paak『TINTS』を語る 松尾潔のメロウな夜
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松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中でマライア・キャリーの『A No No』、そしてH.E.R.の『Take You There』を紹介していました。

Caution [12 inch Analog]

(松尾潔)マライア・キャリーのニューアルバム『Caution』、この作品はもう15枚目となるそうですが、その中からの曲を少しずつご紹介してまいりましたが、今日はね、もしかしたらメロ夜ファンにとって「これこそ僕の(私の)好きなマライアだ!」と快哉を叫ぶ方が多いんじゃないでしょうかね。『A No No』という曲をご紹介したいのですが。いま、バックで流れておりますのが、およそ20年前のヒット曲ですね。1997年にアメリカのR&Bシーン・ヒップホップシーンで大流行いたしましたリル・キムという女性ラッパーの『Crush On You』という曲。

この曲は2つ、バージョンがありまして。通常のレギュラーのバージョンとリミックスバージョンもあるんですが、何と言ってもリミックスバージョンが有名です。これはちょっとね、面白い話がありましてね。「リル・キムという女性ラッパーの曲だ」っていう風にご紹介したんですが、このリル・キムという人はジュニア・マフィアというラップユニットの一員だったんです。で、そのジュニア・マフィアの同僚でありますリル・シーズ。リル・シーザーとも言いますけども。そのリル・シーズとのデュエットという形で……あと、彼らの兄貴分にあたるノトーリアス・B.I.G.と3人で共演するっていう予定だったんですが。

当時リル・キムがレコーディングの前に身ごもってしまいましてね。それでリル・キムの曲として予定されていたのに、当のリル・キムが参加しないものがまず、リル・キムのジャケットで出てしまったんですよね。セクシーなラッパー、リル・キムのジャケットで中身はリル・キムのラップは入っていない、男の人がラップをしてるっていうちょっと珍妙な内容になっていて。で、その後にリミックス・バージョンという形でシングルにボーナスで収められたりですとか、あとはリル・キムの『Hard Core』っていうアルバムの中に収められたリミックス・バージョンの方で初めてご本人登場という、まあ曰く付きの1曲だったんですが。

まあ、そういったいろんなゴタゴタがすべて功を奏して息の長いヒットになったんですよ。96、7年ぐらいの話ですけれども。で、その『Crush On You』のリズムを引用して、今回『A No No』という曲をものにしましたのがマライア・キャリーということなんですね。もちろんマライア・キャリーっていうのはリル・キムが世に出てる時点ですでに大スターだったわけで。いかにマライア・キャリーが息の長い活躍を続けてきたのかという証明にもなるんですか。90’s R&B全盛の、隆盛のこの時期に当時もシーンの中心にいた彼女が真打ち登場!っていう感じで放り込んだのはこの曲ですね。

実際、曲も良いですし、元になってる『Crush On You』という曲でフィーチャーされていたノートリアス・B.I.G.のラップも今回、フィーチャーしております。聞いてください。ニューアルバム『Caution』の中からマライア・キャリーで『A No No』。

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Mariah Carey『A No No』

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H.E.R.『Take You There』

(松尾潔)お届けしたナンバーはマライア・キャリー『A No No』に続いて、H.E.R.で『Take You There』でした。これでご紹介するときに「新旧」なんてこと言うとね、マライア・キャリーさんにぶん殴られそうですけども(笑)。あえて言っているんです。マライア・キャリーさんは常に新しいですね。本当ね、何度も口を酸っぱくして言ってますけれども、アルバムの中にその時代の音作りですとかトレンドを反映して、でも彼女の持ち味の中に含まれてるっていうか。そこから逸脱しないっていう本当に見事な化学反応を起こすナンバーっていうのがかならずアルバムの中に入ってるんですよね。

まあ今回の『Caution』っていうアルバムは僕、まだ全部聞けていないんですけども。まあ少なくとも現時点で『With You』『A No No』、どちらも申し分ないですね。

松尾潔 Mariah Carey『With You』・Anderson .Paak『TINTS』を語る
松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中でマライア・キャリーのDJマスタードプロデュース楽曲『With You』とアンダーソン・パークがケンドリック・ラマーをフィーチャーした『TINTS』を紹介していました。

マライア・キャリーのアルバムに聞きどころがなかったことがないという、その記録をまた更新したという。自分で更新したという気がいたします。15枚目のアルバム『Caution』の中から『A No No』。そして、フレッシュな人ですよ。こういう時に気を使わずに「フレッシュ」って言えますね。H.E.R.さんで『Take You There』でした。ギャビー・ウィルソンというシンガーの別名義での活動だということはこの番組でも何度かお話してまいりました。今年、EPを1枚出しまして、『I Used To Know Her』っていう作品集をリリースしたんですが。

その同じタイトルのパート2が出まして。これもね、聞きどころの多いアルバムなんですが。アルバムというか、作品集なんですが。

I Used To Know Her - Part 2 - EP
Posted at 2018.11.25
H.E.R.
RCA Records Label

その中で『Take You There』という、これも音のね、スペースの作り方。そしてそこに、それこそ彼女らしいとしか言いようのない音の構築。音と声の合わせ方を早くも確立してるような印象を与える、そんな『Take You There』でした。

H.E.R.は今年、エラ・メイと並んでもっとも躍進目覚ましい女性アーティストでしたね。『Focus』という曲が息の長いヒットになりました。この番組でご紹介するタイミング、ちょっと逸したんです。なにしろリリースが多いし、客演も多い人なんでね。ちょっとご紹介が遅れましたけども、クリス・ブラウンとのね、デュエットリミックスも出ていますよ。いま、バックに流れていますけどもDJ Envyっていう人がリミックスしてるんですが。

まあリミックスというか、クリス・ブラウンを呼んできたよっていう、そんな趣のデュエットも出ておりますので、ご興味のある方は聞いていただければと思います。

<書き起こしおわり>

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