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プチ鹿島 日産 カルロス・ゴーン会長逮捕 新聞各紙読み比べ

プチ鹿島 日産 カルロス・ゴーン会長逮捕 新聞各紙読み比べ YBSキックス
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プチ鹿島さんがYBS『キックス』の中で日産 カルロス・ゴーン会長が有価証券報告書への虚偽記載容疑で逮捕された事件について報じた新聞各紙を読み比べしていました。

(プチ鹿島)さあ火曜日、午後1時になりました。みなさん、こんにちは。カルロス・ゴーンでございます。

(塩澤未佳子)フフフ(笑)。

(プチ鹿島)ゴーンですよ、やっぱりね。僕ね、いまだから言っていいですか? ゴーンさんの名前を聞くとね、ずっと除夜の鐘を思い出すんですよね。108つの煩悩なんつって。そしたら、108つどころか100億円? 100億円を50億円に……。見てください。こういう時はスポーツ新聞に限るんです。日刊スポーツ。「ゴーン、ちょろまかし50億円」っていう。ちょろまかしたな!

(塩澤未佳子)ちょろまかした(笑)。

(プチ鹿島)ちょろまかしたよ! 50億円!

(塩澤未佳子)50億ですよ。

(プチ鹿島)ねえ。「報酬5年、100億を得ながら超過小記載」。すごいですねー! スポーツ報知。「50億円過少申告」。いいですか? みなさん、4時からの見出し王のコーナーのヒントにしてくださいね。「コストカッター、自分には甘かった。自身のコストに関しては大幅なごまかしをしていたことが明らかになった」という。すごいですねー!

(塩澤未佳子)大変ですねー。

(プチ鹿島)これ、ラオスで祭りとかやっていませんか? 大丈夫ですか、ゴーンさん?

(塩澤未佳子)そこがつながって(笑)。

(プチ鹿島)はー、そういうことで大騒ぎになっていますよ。で、いちばん僕らの心情に近いのは……東京新聞が社説に間に合っていたんですよね。というのは、これは昨日の夕方に報道されて。記者会見も夜の10時ごろに横浜の日産本社でやって。つまり、今日の朝一の新聞っていうのは現時点でどれだけ把握しているのか? どこまで食い込んでいるのか?っていう、そういう読み比べにもなるんですね。だってこれから詳しいことはどんどんどんどん報道は出てくるわけですから。今日の新聞の楽しみ方っていうのは社説に間に合うのかどうか? もしくはどこがいちばん食い込んでいるのか?っていう、そこが楽しみなんですが。

(塩澤未佳子)ああー!

(プチ鹿島)東京新聞、この締めの言葉がみなさん、いちばん共感できると思うんですよ。「富裕層はどこまで貪欲なのか? これが一般の人々の正直な感想だろう。人生でゴーン容疑者が得ていたような年10億円以上もの所得は必要なのか? 格差の著しい拡大は人々の心を傷つけ、働く意欲を削ぐ。今回の事態を不条理な経済格差是正の突破口としたい」。まあ、社説としては100点ですね。いいじゃないですか。ねえ。100億を50億に……100万円を50万円っていう風になら、まだ100歩譲ってわかるけど、ねえ。

(塩澤未佳子)わかんない。もう。

(プチ鹿島)でもこれぐらい貪欲だから、あそこまでの人になれたのかな?っていう。逆に言えばそういう考え方もあるんですよね。ただ、私はいま『下町ロケット』にハマっていますからね。今回のニュースを聞いた時、どうしてもこの裏にはどういう暗闘、せめぎ合いがあったのか? なんかの裏切りがあったのか? これがもう、これから出てくるのがたまらないですね。これは後でちょっとやります。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)その前にちょっと今日の新聞を整理しますと、僕はやっぱり新聞ウォッチャーですから。新聞の野次馬。新聞大好きですから、先ほど申したように今日の朝の時点でどこが先行していたか? 「おっ、なかなかやるな!」って、どこの記事が熱かったのか?っていうのを整理しますと……やはり経済ですから、日本経済新聞、詳しかったですね。一面で「ゴーン日産会長逮捕」という中、僕が注目したのはここです。報酬50億円云々っていうのはどこに新聞でも報じています。ただ、ここなんですね。「関係者によるとオランダに設立された日産子会社が海外の高級住宅などを複数購入し、ゴーン会長は賃料(家賃)を支払わずに無償で利用していた疑いがある。こうした利益供与が実質的な報酬にあたる可能性があるとして日産の関係者が特捜部に相談していた」という。具体的な理由が出ていますね。

(塩澤未佳子)ああ、少しわかりますね。

(プチ鹿島)で、またページをめくってみると、日経新聞は「ゴーン氏、私的流用か」ということなんです。「自宅取得、日産が負担」ということで。「今回の捜査は日産側からの被害相談がきっかけになった。事件の本質はゴーン会長による私的流用にあるとはいえ……」。だから、事件の本質はここだって言うんですよね。「……通常は会社法の特別背任や刑法の業務上横領容疑の適応が検討される。ただ、海外の子会社を使った取引は金額の確定などが難しいため、立証のハードルは高い」という。つまり、いろいろと……昨日も社長さんが3つ、言っていましたよね。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)だからむしろ今回、報酬を50億円過少申告したっていうのもあるけど、やっぱり会社のお金を私的流用したっていう、そこらへんが事件の本質ではないのか?っていうのが日経新聞が書いているわけです。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)で、ここ。また日経新聞の違うページに行きますと、「日産の利益がルノーに吸い上げられているとの指摘も根強い。植民地のようだと話す社員は多い」という。ゴーンさん、ルノーのトップもやっていますもんね。だから日産社員からすれば「こっちががんばってもがんばっても、ルノーに吸い上げられている」っていうことで。私が気になったのはこちらなんです。日産の記事の最後。締めの言葉。「西川社長は記者会見で『クーデターではないか?』という質問に対して『そういう理解はしていない』」という。来ました。『下町ロケット』くさいですよ!

(塩澤未佳子)来た(笑)。

(プチ鹿島)ロケットくさいですよ! 「クーデターではないか?」。ねえ。そういう風ににらんでいる記者もいるということなんですよね。以上が日経新聞。あともうひとつ、食い込んでいたというか、トップを走っていたのは朝日新聞。そもそもこれ、昨日のネットのデジタル配信で朝日がいちばん早かったですよね。ということは、朝日は情報を掴んでいたっていうことですよね。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)他の新聞がたとえば「50億円過少申告」っていう事実を淡々と書いているのに比べて、朝日新聞が特徴的だったのは「司法取引」っていうキーワードを全面に出していたんですよ。まあ、一面は「日産ゴーン会長逮捕」と、他の新聞と同じなんです。「ゴーン会長の報酬を約50億円少なく有価証券報告書に記載した疑いがある」という。ただ、このリード文が終わり記事の冒頭から、こんなことを書いてあるんです。「関係者によると、ゴーン会長に対する捜査を巡っては捜査に対する見返りに刑事処分を軽減する司法取引制度が適応された」という。他の新聞ではね、「司法取引制度が適応されたんじゃないか?」ぐらいの書き方はあるんですけども。朝日新聞ははっきりと頭から「司法取引制度が適応された」とある。

(塩澤未佳子)された!

(プチ鹿島)これ、つまりどういうことか? これ、僕らが知っているのはアメリカとかの映画とかの世界なんかですけども、これはやっぱりたとえば、一緒に知っていても報告をすることによって司法取引で「じゃあ、お前の罪の分は軽減する。だから、より大きなものを……」っていうことですよね。

(塩澤未佳子)ああー。

(プチ鹿島)つまり、今回の50億円……そりゃあそうですよね。有価証券報告書って世間に報告するものですよね? これをゴーンさんとあともう1人のタッグパートナー、あの2人だけでできるの?っていう、素朴な疑問もあるじゃないですか。これ、当然お偉方は知っていたんじゃないの?っていうのはありますよね。そこなんですよ。ですので、司法取引というのを朝日新聞は全面的に書いている。2面なんかもほら、見て。「司法取引カリスマ摘発」って。またここでも「司法取引」って書いてある。

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「司法取引」を全面に押し出す朝日新聞

(塩澤未佳子)これは大きな見出しですね。

(プチ鹿島)で、さらにここ。ダメを押すように「企業トップ初の適用 日産社員の処分軽減へ」っていう。「捜査には日産社員が協力したと見られ、見返りに刑事処分を軽くする司法取引制度が適用された」っていう。朝日がどれだけ食い込んでいるのか?っていうのは社会面を見てみると、これはもうニュース映像とかでも見た人はいるかもしれませんが。ゴーン会長、別に日本にずーっといるわけじゃないんですよ。昨日、日本にやってきたわけですね。そこで、読んでみます。「19日夕、カルロス・ゴーン会長の乗ったと見られるビジネスジェット機が羽田空港に着陸すると同時に東京地検特捜部の捜査は一気に動き出した」。もう小説みたいになっています。ドキュメントになっているんですよ。

(塩澤未佳子)うんうん。

(プチ鹿島)「羽田空港の滑走路にジェット機が降りたのは午後4時35分頃」って。その時の写真が載っているわけです。ということは朝日新聞はここにいるっていうことですね。

(塩澤未佳子)そうですね!

(プチ鹿島)「機体のエンジン部分には『NISSAN』の社名に似た記号『N155AN』が黒い文字でプリントされていた」っていう。もうドキュメントタッチなんですよ。だからこれ、いわゆるビジネスジェット機……だから日産の飛行機なんですよね。だから機体番号も日産に似せたアルファベットをのせているっていう。で、そこからいかにタラップに人の動きが激しかったか。ゴーン会長がやっと……「午後7時50分ごろ、タラップの下に止まっていた3台の車が動き出した」っていう。だから朝日新聞はずーっと見ているんですよ。

(塩澤未佳子)ああーっ!

(プチ鹿島)で、朝日がいかに食い込んでいたか? もしくは情報をつかんでいたのか? というのがわかりますよね。だから日経新聞と朝日新聞、この2紙が読み応えがあったんです。ただ僕、気になるのは「ゴーン、とんでもなく悪いやつだ!」って思うじゃないですか。実際に悪いとも思うんですけど。でもやっぱり、「えっ、でも日産はこれをずっと知らなかったわけ?」とか「司法取引」っていうのが出てくると、さっきも言いましたよね。下町ロケット的な暗闘……なんだったらみんな一緒に見て見ぬふりをして知っていたかもしれない。だけどもう、さっきのルノーの関係とかで、「こっちがいくらがんばってもルノーに吸い上げられている」とか。「ゴーンさん、ルノーの方に肩入れしてるんじゃない?」みたいな、そういう背景が浮かび上がったら……「もう、やるしかない!」みたいな。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)そういうのがたまたま、この司法取引制度っていうのも最近適用され始めたんですって。2件目なんですって。だからこれ、時系列で見るとたまらない企業ドラマというか。だから「クーデターを仕掛けたんじゃないか?」っていう質問もすでに出ているわけですよね。で、いままでは新聞をご紹介しましたけど、ネットメディアはもう動きが早くて。経済ジャーナリストの人とかに書いてもらって、早速今日上げているわけです。面白いなと思ったのは講談社がやっている現代ビジネス。僕も月1ぐらいで書かせて頂いてるんですけども。そこにもう早速、こんな記事が載っていたんです。井上久男さんっていうジャーナリストの方が書いた「ゴーン追放はクーデターか…日産内で囁かれる『逮捕の深層』」っていう。もうこういうの、大好きです!

(塩澤未佳子)ああーっ!

(プチ鹿島)ねえ。だって読むと「たしかにそうだな」っていう記述があるわけですよ。というのは、井上さんが書くにあたり、「(有価証券報告書)虚偽記載については、悪質なものではないのではないか、と筆者は考える。むしろ悪質なのは、日産もプレスリリースで認められているように、『会社のお金を私的に支出していた複数の重大な不正』の方だ」という。だからさっきの日経の「ことの本質は私的流用だ」っていうのと……だから横領とかに行きたいわけですよ。同じことを書いているんです。「この重大な不正については、現時点での日産の社内関係者らの話によると……」ということで、たとえば「前の奥さんとの離婚の訴訟費用を会社のお金から支払ったんじゃないか?」とか、「ニューヨークなどに対外的に公表していないゴーン氏の個人事務所があり、その関連費用を会社のお金から支払った可能性」っていうのを聞き出しているわけですよ。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)面白いですよね。さっきの日経にはさらに一歩進んで私的流用の件、「海外の高級住宅などを複数購入し、ゴーン会長は家賃を払わずに日産のお金で……」って。これ、見立てのポイントが同じなんですよ。ねえ。で、たとえば、これは税金だったら、この方が書いているんですけども。「このニュースを聞いて、多くの人は『脱税目的か』と思ったに違いない」っていう。だけど「ゴーン氏はサラリーマン経営者であり、報酬は源泉徴収されており、日産から得られる報酬では脱税できない」と。だからやっぱり本質はここ(私的流用)なんじゃないか?っていうことで。井上さん、こう書いています。「はっきり言おう。これは『日産の社内クーデター』とみるべきではないか。さらに言えば、西川廣人社長兼CEOサイドがゴーン氏を引きずりおろすために、日産が検察当局と手を組んだ可能性もあるのでは、と筆者は見ている」。まあ、この時点での見立てですよね。

(塩澤未佳子)はい。

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完全に『下町ロケット』案件

(プチ鹿島)完全に『下町ロケット』案件です。だからみんなでいままでは見て見ぬふりをしてよろしくやっていて。でも「さすがにゴーン……じゃあ、俺たちの手で」っていうことで。裏切りが裏切りを呼んだみたいなのを勝手に僕は想像しちゃうんですけどね。

(塩澤未佳子)ああっ、そういう動きが!

(プチ鹿島)だからこれから、ゴーンさんの言葉っていうのがまだ聞こえてきませんから。でも、そういう暗闘がもしあったとしたら、当然ゴーンさんも黙っていないはずですから。さあ、これがどうなるのか? 当然、ゴーンさんのそういう反撃も想定して、でも昨日ああいう風にやったわけだから。日産としては間違いなくゴーンさんは悪いっていう、そういう確信があって。ゴーンさんを切らなきゃ会社がおかしくなるって考えたんでしょうね。

だからまあ、これ……カレーでもさ、2日、3日寝かしたカレーって美味しいじゃないですか。新聞も同じで、昨日第一報が出て、いまはみんな記者さん動き回って新しい情報を嗅ぎつけて。週刊誌もそうですけど、どんどんどんどんこれから面白い情報が出てくると思うんですよ。ただ、僕はできたてのカレーっていうのもなかなか好きなんですね。ヨーイドンの。だからヨーイドンで読んだ今日の朝刊、やっぱりどこが面白かったか?って言ったら、食い込んでいた朝日。飛行機の機体までドキュメントタッチでうっとり書いちゃった。だけど日経は日経でシビアに「いや、本質的なところは私的流用じゃないか?」っていう見立てをしていて、具体的に海外の高級住宅を無償で借りていたということを書いていました。この2紙が面白かったですね。

あとは他に東京新聞の社説とかも面白いですし。読売新聞もじゃあ、ひとつずつ紹介していくと「個別開示厳格チェック狙い」という。そもそもの有価証券報告書、1億円以上のものを公開しようじゃないかっていう。だからこれ、読売に書いてあるんですけどね。そもそも有価証券報告書っていうのは投資家に開示されるべき情報なんだから、これが虚偽だったということはやっぱりゴーンも悪いけど日産の企業統治(ガバナンス)、そもそもそこに重大な問題があったんじゃない?っていうことを書いている。これは読売の読ませどころでしたね。「日産、ルノー、三菱、3社すべての要職に就いているのはゴーン容疑者だけ」っていう。だからゴーンさんが動かないとなにかが動かなくなっちゃったシステム。それをもう作っていたっていうことですよね。そこらへんが書いてあった。「ルノーCEO兼務が転機になった」という。

(塩澤未佳子)ほう。

(プチ鹿島)あとは毎日新聞でいうと「法外な報酬、解明へ」っていう。そもそも個人情報保護の機運の高まりを受けて、2005年に長者番付の公表が廃止されましたよね。だからあれ以降、逆に言えばどれぐらいどう稼いでいるのか、見えなくなったわけですよ。ところが2010年、報酬が年間1億円以上ある役員らは総額を有価証券報告書に記載する義務が課されるようになったということで、そこから今回、ゴーン会長ですよね。面白かったのはここ。毎日新聞。「日産が特捜部の捜査に全面的に協力する背景には、ゴーン会長らの個人的犯罪と強調する狙いがあるとの見方もある」っていう。

(塩澤未佳子)うんうん。

(プチ鹿島)これは東京新聞ね。「西川社長の記者会見で『ゴーン容疑者の功績についてはどうですか?』という質問が出た。その時に社長は「個人に帰するというものより、従業員が努力して積み上げたもの」と答え、切り捨てた」って書いてあります。「強い言葉でゴーン容疑者を断罪する様子は会社に火の粉が降りかからないよう予防線を張っているようにも見えた」っていう。こう東京新聞は書いています。面白いですね。昨日の記者会見をどう見たか?っていう。ロケットくせえな。下町くせえな。この映画、ドラマを見てえな! というわけでまあ、富裕層。どれだけ稼げばいいんだ?っていう。まあ「50億円ちょろまかし」っていうのが面白かったですね。日刊スポーツ。火曜キックス、スタートでございます。

<書き起こしおわり>

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