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モーリー・ロバートソン カニエ・ウェストとトランプ大統領の会談を語る

モーリー・ロバートソン カニエ・ウェストとトランプ大統領の会談を語る 水曜日のニュース・ロバートソン
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モーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中でカニエ・ウェストがホワイトハウスでドナルド・トランプ大統領と会談したニュースについて話していました。

(モーリー)モーリーの大好きなアンハッピーな後味の悪い、だけどちょっとニッコリできる話題にしました。CNNポリティックスの10月12日のツイートです。こちらをどうそ。カニエ・ウェストです! 我らがカニエ・ウェスト! 「Kanye West tells Trump MAGA hat made him feel like ‘Superman’」!

(プチ鹿島)来たなー!

(モーリー)「僕はこのMAGA(Make America Great Again)ハットをかぶってスーパーマンになったような気持ちだ!」っていうことなんですよね。日本語に訳すと……「カニエ・ウェストはMAGAハットがスーパーマンのような気持ちにさせてくれたとトランプ大統領に伝えた」という。「あなたは僕のお父さんでーす!」みたいな、まあすごいわけですよ。

(プチ鹿島)フフフ(笑)。

(モーリー)それでアフリカ系アメリカ人、黒人の人たちは「カニエ、なにやってんだ! ヤバくねえか?」って。黒人の代表をする声として白人含め世界に向かって、自分たちの代弁者だった人がいまやトランプをべた褒めで。「あなたは私のお父さん!」って言っている。なんだ、これは?っていうことで。カニエの精神状態がおかしい説っていうのをまことしやかに解説する専門家まで出てきて。それはその人のビジネスだなと思いつつも記事を一応読んで回っております。

それでね、結局なにがここで起きているのか? 背景を解説しますね。タイミング的に、かのテイラー・スウィフトさんがはっきりと民主党支持を表明した。

モーリー・ロバートソン テイラー・スウィフト民主党支持宣言を語る
モーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中でアメリカの中間選挙前に歌手のテイラー・スウィフトさんが民主党支持宣言をしたことについて認識を述べた件について話していました。

(プチ鹿島)はい。

(モーリー)そして、それがとにかくトランプさんのいろんな人権、人種問題の軽視、それから女性に対してあまりにもぞんざいである。ということに対して我慢できない。同じ世代の若い人たち、格差で苦しんでいる若い人たちに声をかけて「とにかくいまから選挙の登録をしてちゃんと投票をしよう!」っていうすごい原動力になりそうだという風に期待感が盛り上がった。それをちょうど中和するかのようなタイミングで今度はカニエがトランプさんにホワイトハウスに呼ばれて。そこでカニエは即興で10数分に及ぶ、なんか自分でブワーッて取り憑かれたようにしゃべったんですよ。

(プチ鹿島)ほう。

(モーリー)このしゃべった言葉も乱暴な言葉を結構使っていたらしく。だけど、それはひたすら目の前にいるトランプ大統領をべた褒めしまくるトランス状態で語っていた。たとえばカニエがしゃべっていた中のいろんな言葉が引用されて記事になっているんですけども。「自分は育った時に父親がいなかった。父親像がないことが黒人男性を弱くしている。まさにあなたのような人がいれば黒人たちもちゃんとした父親像を見つけることができて、シャキッとするんだ」というような感じなんですよ。

(プチ鹿島)ほう。

(モーリー)それでもうひとつ、カニエさんが日頃から語っている黒人の人たちの一部、ある種「異端」の意見がずーっと歴史的にあるんですけども。「黒人は優遇されすぎ」っていう。どうして? 差別はあるわけでしょう? ところが、その人たちの考え方だと黒人は中途半端に、主に民主党の政策によって甘やかされているから、その甘い生活保護だとかによって努力をしなくなる。そうして生活保護漬けになるとがんばって生活水準を上げると逆に課税をされて、生活保護の方が楽だからそっちに行っちゃう。そしてもうひとつはそういう補助金や生活保護などいろんな手当を黒人だからってもらっちゃうと、それを麻薬とギャンブルと銃を買ったりすることに使っちゃうというようなこともひとつ、都市伝説的にあるわけね。

だから、黒人に下駄を履かせると黒人が自分の筋肉をつけなくなるというひとつの観点なんですよ。で、それは結局どこに行くのか?っていうと、白人共和党にとってとても都合のいい世界観になるんですね。要は、カニエ・ウェストがしょっちゅう発言しているのは「奴隷制が形上は終わったけども、俺たち黒人の頭の中では奴隷制続いている。なぜなら、いいか? 俺たちはまだ奴隷のままなんだよ。心の中で。俺たちが俺たちで自分で心を開放しないとダメなんだ。だからまやかしの民主党の嘘っぱちの約束なんか信じるな。むしろ共和党の厳しさで俺たちが白人と同じように努力をした方が、黒人がすかさず真の意味で奴隷から開放されるんだ!」って言っているんですよね。

で、これを言うと当然、ヒップホップの存続、価値そのものに疑義を突きつけるわけだから。もう周りのラッパーやいろんな音楽プロデューサーたちが「カニエ、いい加減にそれだけはやめとけ!」って言うんですけども、彼は「いや、お前らは洗脳されている」っていう風にも言うんですよね。で、最近ではカニエは「奴隷制は廃止しない方がよかった」なんて言うんですよ。「奴隷制廃止宣言そのものが間違った先入観で、あたかも奴隷から開放されたように催眠術にかかっている。その洗脳を解くにはむしろ、奴隷制の終了宣言、あの宣言を撤回してしまえ!」なんて言っているんですよ。「その方がリアルだ!」みたいな。で、なぜかトランプさんを大好きなのね。

(プチ鹿島)カニエはなんでそういう……最初からそういう人なんですか?

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カニエ・ウェストのトランプ支持の経緯

(モーリー)もともといろいろと元気のいい、言いっぱなしの人だったんですけども。たしか奥様(キム・カーダシアン)がパリで強盗に押し入られてしばらく監禁された状態になった。その事件の直後、ライブ中にいきなり「俺はトランプを支持している!」って言って周りからブーイングを受けると「うるせーよ! お前らこそ奴隷なんだよ!」って言ってそのままステージを降りちゃったんですよ。「そろそろ大将、降りましょう」って。で、コンサートが中止になっちゃったの。さっき、ジュリーのコンサートも中止になったけど。

(プチ鹿島)沢田研二さんじゃなくて?

(モーリー)ではないですね。まあ、別の理由だと思いますけども。それでカニエさん、降りたまま一応療養中ということで、もしかしたら心を病んでいるのかな?っていうような情報も飛び交っていたんですよ。そしてしばらくして復活すると、今度はガチンコのトランプ支持に変貌していたんですね。

(プチ鹿島)この期間に。なるほど。

(モーリー)なので、まあ多くの黒人の文化人としてはいちばん楽な説明というのは、カニエがご乱心であるという風に考えればこれは説明がつくわけですよ。で、中間選挙前のこのタイミングでトランプさんはテレビカメラを入れた状態で自分をべた褒めしてくれる人を入れると、これはテイラー・スウィフトの(民主党支持を表明した)受賞スピーチをはるかに上回るインパクトを持つわけですね。それで結局、要はトランプさんの自分について報道されたものを「フェイクニュースだ!」って言ってしまうと、多くのアメリカ人はどっちが本当なのかわからなくなってしまう。

トランプさんは露骨に白人至上主義の人にも肩入れをしているんだけども、トランプさんが「いや、俺がいちばん黒人のためを思っているからこうやっているんだ」って言っちゃうと、一部の黒人の人は「そうだったのかも?」みたいになっちゃうわけですよ。っていうのは、民主党政権、オバマ政権の時代にたしかに黒人の中産階級はどんどん上昇する。そして教育機会も増えていって、いわゆるすでに上手くいっている黒人がどんどんと白人並に機会が均等に与えられて、それは黒人のためによかったわけ。ところが、スラムの黒人の人たちっていうのはオバマ政権であってもビル・クリントン政権であっても民主党政権で本当の意味で浮かばれる人がいなかったわけですよ。もっと構造的なブラックホールに経済的になってしまっている。

これをもってして、やっぱりそこの出身者であるラッパーたちの間には不満がすくぶっているわけですね。だからとにかく革命的、ドラスティックな変化がほしい人たちの中には、いきなり反対側に振り切れる人も出てくる。この現象はこれからも頻発するかもしれません。

<書き起こしおわり>

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