渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でカーディ・Bとニッキー・ミナージュのガチのバトルについて話していました。
(渡辺志保)ちょっとここで曲とは離れたところで一昨日、昨日、今日ぐらいの話題を総ざらいしたいと思うんですけれども。その週末、いろんなニュースが騒がれましたけれどもいちばん私が「ぎょえーっ!」って思ったのはカーディ・Bとニッキー・ミナージュのビーフというかもうファイトになってしまいそうな感じですけども。いま、ニューヨークではニューヨーク・ファッションウィークっていうのが行われていて、本当にきらびやかなパーティーが毎日行われてるっていう感じなんですけれども。そこで雑誌ハーパーズ バザー(Harper’s BAZAAR)の豪華なパーティーがニューヨークで行われて。そこでニッキー・ミナージュとカーディ・Bが同じ時間に同じ場所で遭遇しました。そこでカーディ・Bが自分が履いていた靴をニッキー・ミナージュに投げつけるっていう事件が勃発しまして。
Nicki Minaj speaks on the Cardi B fight:
"I could not believe how humiliated it all felt. Because we, how we made ourselves look. I would never discuss anyone's child. For someone to pin that on me because I'm the bad guy and they know people would believe them.” #QueenRadio pic.twitter.com/dDIosXIOBG
— Muse Buff (@MuseBuff) 2018年9月10日
で、カーディはもちろんセキュリティーにすぐ取り押さえられてニッキー・ミナージュは全くもって無傷だったんだけど、でもカーディがおそらくセキュリティーによって傷つけられたんだと思うんだけど、左側の目の上にですね、でっかいたんこぶができてしまって。
(DJ YANATAKE)そうそう。だから逆に投げられて当たったのかな? みたいになっていたけど、違うんだよね。
(渡辺志保)たぶんセキュリティーが取り押さえた時にゴツッて当たったんじゃないかと思うんだけど。dえ、カーディちゃんがセキュリティーに抱えられるようにして、会場を出る写真なんかもあるんだけど。まあ両足とも裸足でね、たんこぶを作った状態で会場から去ったという。
で、そのイベントが終わった後にニッキー・ミナージュが会場去る時の動画もめっちゃ拡散されてるんですけど。その時のニッキーはね、もうなんか、すごい「私がクイーンよ!」っていう感じで報道陣に投げキッスまでして、すごい愛想を振りまきまくって。とうとうカーディ・Bの方が手を出したわよ! みたいな感じのバイブスで会場を去る動画も拡散されているというような状況です。
ちなみに同じ日だったかな? P・ディディのパーティーで今度はメアリー・J.ブライジとフェイス・エヴァンスが取っ組み合いの喧嘩になりそうだったみたいなニュースもあって。だからすごい血気盛んですねっていう感じがするんですけど。でも本当にアグリーっていうか、ちょっと醜い方向に行ってるなって思ったのが私の第一印象ですね。で、カーディ・Bもその靴投げつけ事件が起こるちょっと前にですね、Instagramにテキストの文章をワーッと投稿していて。誰のことかはわかんない。いわゆるエアリプみたいな感じなんですけど。「私はずっとアンタが嘘ついてきたりするのも見過ごしてたけど、今回ばかりはもう頭に来た。やってらんねー!」みたいなことを延々とInstagramにアップしてたのね。
で、自分の娘のカルチャーちゃんのことと、後はその自分のことを母親にふさわしくないんじゃないか、みたいなこと言いやがったあいつ! みたいなことをアップしていて。でも、ああこれ確実にニッキー・ミナージュのことだろうな、みたいな感じのポストではあるんですけども、まあそういったことがあった。で、どうなるのかな?って。
ずっとネチネチ言っていたニッキー・ミナージュ
私はやっぱり今回、ニッキー・ミナージュが結構、さかのぼると今年の4月ぐらいからですかね。カーディ・Bについてネチネチネチネチと、カーディに対する悪口って言うか陰口みたいなことを……公の場で、インタビューのところとかで言っているから陰口でもないんだけどさ。悪口みたいなことを言っていて。それもさ、なんかいかにも女性の先輩が気にしそうなちっちゃいこと……「カーディの言動でいちばん傷ついたのはカーディが最初のインタビューに答えた時に先輩に対するリスペクト=ニッキー・ミナージュに対するリスペクトを何も言葉に現さなかったこと」とか。
あとは『MotorSport』っていうミーゴスとカーディ・Bと一緒にやっている曲がありますけど、あれも元々カーディのバースが乗っかることを知らなくて作った曲で、発表された時にはもうすでに自分のバースの前にカーディのバースも入っていて、めっちゃ腹立ったとか。そういうことを言ってたりとか。
でもさ、この間の『Queen』のリリースで私がいちばん残念だと思ったのは、ニッキー・ミナージュがRap Geniusの公開インタビューの企画をしていて。ファンを呼んでRap Geniusのニューヨークのオフィスかな? そこで公開インタビューのイベントしますっていうのがあったんですね。それで夜9時に始まる予定だったらしいんですけど、ニッキー・ミナージュが会場に着いたのって深夜1時なんだって。それの夜9時から深夜1時までのことをすごい細かくレポートしている記事なんかもあって。
でも、ファンは夜、お腹を空かせてさ。しかも深夜1時まで待ってるんだよ? 4時間遅れで現場入ってきてさ、なんかまあセレブとか特にラッパーの人にはありがちなことかもしれないけど、でもなんかもうそういうのってさ、ちょっとファンに対して……ファンのことをバカにしてない? とかってちょっと思っちゃうし。で、自分がやってる『Queen Radio』っていうところでも、やっぱりいま、アルバム『Queen』を出して1位を取れなかった。で、誰が1位を取ったかっていうと、トラビス・スコットの『Astroworld』がずっと1位なんですけども。
それについても、『トラビス? あの子なんて音楽じゃなくてTシャツ売っているだけじゃん」とか、「トラビスは自分のベイビーママのカイリー・ジェンナーと娘のストーミちゃんのネタでファンを釣っているだけなんじゃないの?」みたいなことを言っていたりとか。
でも、それってやっぱりすごい潔くないなってちょっと思っちゃうし。ニッキーちゃんがそういうことをしゃべればしゃべるほど、同情ではなくてファン離れを起こしてしまうんじゃないかなって思います。
(DJ YANATAKE)でもなんか、いまのアメリカもさ、結局6ix9ineもしかりだけどさ、リル・パンプもそうだけど炎上ビジネス。結局炎上が数字になるんだよな。アメリカはね。
(渡辺志保)でも、ニッキーはそれがちゃんとセールスにはなっていないわけじゃないですか。
(DJ YANATAKE)でも、なっていないから、炎上させようと思っていて。またこれ、あれですよ。僕のいつも言っている……。
(渡辺志保)ああ、神の見えざる手がね(笑)。
(DJ YANATAKE)だからトラビスとワーッとやってもそこまで盛り上がらなかったから、カーディさん、今回は行ってください!って……(笑)。
(渡辺志保)そうね。とかっていうのもあるかもしれないですよね。でも、渡そがいつも聞いているポップキャストっていうニューヨーク・タイムズがやっているPodcast番組があって。で、ニッキーがなぜ、セールスが伸び悩んでいるのか?っていうところで。もともとニッキー・ミナージュって『Super Bass』っていう曲を発表したいとか、ケイティ・ペリー、アリアナ・グランデ、その他もろもろポップスターとの共演で知られているけども、もともとニッキーは自分でも言っていたけどさ、ポップフィールドととヒップホップフィールドをつなぐ役目をして、それでセールスを伸ばして有名になってきたラッパーだから。
でも、いまの2018年ってもうポップソングそのものがヒップホップにテイクオーバーされちゃっている。まあ、1位がトラビス・スコット。そしてドレイク、ポスト・マローンがいて……みたいな。もうさ、ヒップホップがポップソングにもなってるじゃないですか。っていうことは、もうニッキーの役目は終わったんじゃないか? みたいなことを言ってかつ、このアルバムにおけるいちばんマッシブなコラボレーションも「エミネムを連れてきたよ!」みたいな感じでラップもしているから。いま、2018年だからニッキー・ミナージュとエミネムのコラボなんてもう誰も聞きたくないはずだ、みたいな。ちょっと辛辣なことをすごい言っていて。でもまあ、それも一理あるかもなって思った次第でございます。
(DJ YANATAKE)まあなんとなくね、業界全体でいろんな意味でニッキーをまだ盛り上げなきゃ、みたいな感じがすごいしているっていう風に思いますけどね。
(渡辺志保)でも、まあラップのスキルそのもので言うと私は断然カーディ・Bよりもニッキー・ミナージュの方がスキルがある。本当にね、もうそれは本当に明らかなことだと思うんですね。なので、やっぱりいまもバックでかかっているけども、『Barbie Dreams』じゃないような形でもっとね、バズる曲があってほしかったなって。
(DJ YANATAKE)まあね。でも、それはだからエミネムにも言えるよね。
(渡辺志保)まあね。そうそう。まあラップが上手いのは当たり前なんだから、そこでヘイトとかトロール(炎上)で数を稼ぐのではなく、他のやり方であなたたちが輝くのを見たいと純粋に思った。なので……。
(DJ YANATAKE)そうですね。なかなか熱い思いがいっぱいあって(笑)。
(渡辺志保)熱い! 今回……私、だってカーディのアルバムが2月に出たから、2月ぐらいからずっとカーディ・Bとニッキーについて考えてます。その女同士の戦いって嫌だなって思っていたりとかね。だって2人ともニューヨーク出身の女性ラッパーであるし、もともとお互いのルーツもそれぞれ中南米の方にある。似ているところが多いからこそぶつかるっていうのもわかるんだけど。なんだかな……っていう風にちょっと思っていて。かつ、ニッキーちゃんのこういう器がちょっと小さいんじゃないですか? みたいなところを見るにつけ、残念ポイントが貯まっていくというような感じですね。
(DJ YANATAKE)本当にメアリーとフェイス・エヴァンスの話がどこかに吹っ飛んじゃいましたからね。
(渡辺志保)ああ、吹っ飛んじゃいましたね。まあ、そっちも今度、キャッチアップしたいと思います(笑)。
<書き起こしおわり>