プチ鹿島 東京五輪・サマータイム導入を語る

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 72
スポンサーリンク

プチ鹿島さんがYBS『キックス』の中で東京オリンピックを2年後に控える中、酷暑対策として森喜朗さんらが提案しているサマータイム導入について話していました。

(プチ鹿島)まあ、新聞を読んでるとですね、「ああ、この新聞はいま、これを押してるんだな」とか、やっぱりわかるわけですよ。これ、昨日の産経新聞なんかを見ると「バドミントン世界選手権」。これが一面でバッと報じていて。今日の産経抄というコラム。言ってみれば一面に載ってるコラム。バドミントンの桃田賢斗選手を取り上げているんです。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)というのも「著名人のサクセスストーリーは世の中にいくらでも転がっている。むしろ手痛い失敗にこそ貴重な教訓が含まれているんじゃないか」という。で、途中からバドミントンの桃田さんの話になって……「2年前、違法賭博問題が発覚して出場停止処分を受けた。でも、それがあったからこそ今回またがんばったじゃないか」みたいなことが続いていて。で、「その問題を最初に報じたのは小紙だった」って。つまり、自分たちが報じたんだよっていう。「誰よりも(桃田選手の復活・活躍を)喜んでいるのはスクープした記者かもしれない」っていう。まあ、自分の手柄があったから……みたいな(笑)。

(塩澤未佳子)フフフ(笑)。

(プチ鹿島)桃田もまた頑張った、みたいなね。おじさん、うれしいみたいな感じですけど。それで言うと、昨日の産経新聞の一面トップが……真ん中にバドミントンがあるんですけども、本当に一面のトップっていうのは「サマータイム導入へ」っていう、そういう記事だったんですよ。まあ東京オリンピックに備えてですね、2年間限定で朝の時間を2時間繰り上げてっていう。それを臨時国会議員立法する動きがあると政府与党関係者が明らかにしたという。

これがまた、昨日話題になったんですけども。今日、実は各紙を見てみると、そんなに後追いしてないんですよね。だからこれはもしかしたら産経新聞が「こうなったらいいな」みたいな、もしくはこれ、森喜朗さんが安倍さんに提案・提言したっていうんで。森喜朗さんは産経新聞出身ですから、森喜朗さんの情報に強いのかもしれない。もしかしたらですよ。だから、これ森喜朗さんが言っているんだから、どうなの?っていう、ひとつのアドバルーンっていうか、そういった記事なのかもしれないない。

(塩澤未佳子)へー!

(プチ鹿島)だって一斉にその流れへっていう風に各紙報じてないですからね。やっぱり産経がある程度、意を受けてドカーン!って打ち上げ花火ですよね。「サマータイム導入だぞ!」っていうのをやったのかもしれない。

(塩澤未佳子)ああ、そうも見立てられるわけですか。

(プチ鹿島)というのは『キックス』ではいち早く、2週間前にお話しましたよね。日刊スポーツで裏一面で森喜朗・東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長の単独インタビューが載っていたんですよ。で、あの時ってほら、40度を超えた次の日だったよね。で、「前代未聞の暑さが目の前にあるこの厳しい現状をチャンスに変えるべき」って。「ええっ?」って思って。で、よく読んでみたら「本当にこの暑さでやれるという確信を得ないといけない。ある意味五輪関係者にとってはチャンス」って言っているんですよ。森さんが。「ピンチはチャンス」って言っているわけですよね。まあ、ピンチを招いたのは森さんなんですけども。

で、やっぱり「この暑さを利用して2年後へのあらゆる実験、実証実験のチャンス」っておっしゃっているわけです。だからなんかいろいろ仕掛けてくるんだろうなと思ったら、その3日に首相官邸に行って安倍さんに森さんがサマータイム導入を提案っていうのがちょっとニュースになった。で、昨日の産経新聞ですよ。「検討へ、導入へ」というのがドカーンとアドバルーンが上がったわけですよね。だからやっぱりどうしても、このサマータイムを導入したい人たちというのもいるということですよね。

ただ、政府の菅官房長官は24日の記者会見ではサマータイム導入について、「国民の日常生活に大きな影響が生じる」とコメントしてるんですね。昨日、8月6日もサマータイムに関して菅さんは「国民の日常生活に影響が生じる」って言ってる。だから、同じこと言ってるんですよ。菅さんはやっぱりAIなのかもしれないかもしれない。Botなのかもしれない。同じことを言っているんですよ。

(塩澤未佳子)同じことを(笑)。

(プチ鹿島)だからこれ、政府としてもじゃあ、どうなのか?っていう。これからなんでしょうね。もしかしたら、この反応をうかがっているのかもしれないですね。で、昨日『荒川強啓デイキャッチ!』というところで調べたんですけども、森さんってこれを4年前から言ってるんですよね。サマータイム導入って。記事を調べたら2014年の記事に「森氏、サマータイム提唱。安倍首相に伝達」ってあるわけです。だから森さんとしては一貫してサマータイム導入を言ってるわけなんですよね。ただ僕、気になったのはその4年前の記事ですよ。そこで「サマータイム提唱。暑さ対策」っていう記事で森喜朗さんが講演で言っているコメントが引用されてるんです。4年前にですよ。

スポンサーリンク

4年前から言い続けている森喜朗会長

「『いちばん暑い時にマラソンをしたら、倒れる人がいっぱいいるんじゃないか』と懸念を示した」という。4年前に森さんは講演で言ってるわけです。2014年ですよね。で、東京オリンピック招致が決まったのは2013年9月なんです。猪瀬さんがうれしそうにプレゼンをして。その時、IOCに提出した大会コンセプトには何て書かれてるか?っていうと、こんなことが書いてあるんですね。「2020年、東京大会の理想的な日程」という中に、「この時期の天候は晴れる日が多く、かつ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である」っていう。これ、IOCに出したコンセプト。いまでもネットで見れるんですけども。

招致を決めた全体コンセプトの中にはこの時期をですよ、「温暖でアスリートにとっては最高の状態でパフォーマンスできる理想的な気候である」って言っているわけです。だけど、その半年もたたないうちに森会長は講演で、「暑い時にマラソンしたら倒れる人がいっぱいいるんじゃないか」って言ってるわけですよ。だから最初から大会組織委員会が出しているコンセプトと会長が言っていることってズレがあるんですよね。だからもう、最近の話じゃないんですよ。

(塩澤未佳子)最初からだったんですね。

(プチ鹿島)だからもっと言えば、このコンセプトって嘘だろ?っていうことですよね。嘘を言って招致しちゃったっていうことでしょう?

(塩澤未佳子)だって私たちだってわかるじゃないですか。

(プチ鹿島)だから僕、昨日サマータイムのメリット・デメリットっていうのを調べるよりは、まず何で招致した時に「東京は暑いからサマータイムを導入します。それでもよければ開催させてください」って言ってるのかと思ったら、違うんですよ。そこのことを調べなくちゃいけないかなと思ったんですよね。

(塩澤未佳子)始まりのところですよね。

(プチ鹿島)で、その後2年間、結局何も進まなく。で、今年の酷暑で慌ててサマータイムを導入したらどうか?っていう。だから僕らと同じ過ごし方をしてるんですよね。僕らも今年、「あちーな! おい、オリンピック大丈夫か?」って。そしたら組織委員会も「オリンピック、大丈夫か?」って思い始めたっていうことですよね。「じゃあ、サマータイムを導入しようか?」っていう。これ、ちょっと調べるだけでもおかしな話なんです。

だからこれも日経新聞の春秋っていう一面コラム。それが「『温暖で理想的な気候で』って言って招致しちゃったんだから、嘘も方便って言ってる場合じゃないだろ? 夜のオリンピックにしろ」っつって、冗談みたいな提言が一面に載るわけですよ。それもこれも、「この時期の天候は晴れる日が多く、かつ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である」って、それで招致を決めちゃったんだから。

(塩澤未佳子)最初に言っちゃったからですよね。

(プチ鹿島)あの時……何度も言うけど。「サマータイム導入しますから大丈夫です」って言うんだったらまだ。「導入するかしないか、それを国民に聞いてみます。そういう方法もあります」って言うんだったらまだ納得できる流れなんですが。(開催の)2年前にいきなり、昨日の産経新聞とかで報じられて様子を見てるわけでしょう? これ、どういうことかな。

(塩澤未佳子)こっちとしては「ええっ?」っていう感じですよね。

(プチ鹿島)そうです。だから本当に森喜朗さんの思いつきとは言わないですけど、4年前からの思いつきがこれが何? その「ピンチはチャンス」っていう、暑さをチャンスに変えていくひとつの奥の手なのかと思うとちょっとゾッとしますよね。で、さて、サマータイム自体の話に行こうかと思うんですが、ちょうど今日のサンデー毎日が「サマータイムのありがた迷惑」というので。この間もね、藤原時計店の藤原専務が「iPhoneとかの時計は自動的にサマータイムになると時間が直るよ」って教えてくれたじゃないですか。だからお家にある時計は……。

(塩澤未佳子)手動の回すやつは。

(プチ鹿島)それはやらなくちゃいけない。それも面倒くさいよ。面倒くさい。だけどやっぱり、いま言われてるのはコンピューターですよね。システムを変えなくちゃいけない。だからサンデー毎日も「導入すれば混乱が起きる可能性が高い」って書いてあるし。あと、コンピューター、システム的な問題は100歩ゆずって、やっぱり体ですよね。

(塩澤未佳子)そうですよ。このリズム、どうしますか?

(プチ鹿島)でしょう? で、医療関係者のコメントがサンデー毎日に載っているんですけど。日本人は世界でもっとも睡眠時間が短い部類に入るんですって。ただでさえ、睡眠不足。そんな中、2時間繰り上げたらただでさえ暑くて寝苦しい時期に始業時間が早まるっていうことですよ。朝の学校とか会社とか。「睡眠不足に拍車がかかり、高血圧や糖尿病、アルツハイマー病や心の病の原因になることは明らかです。医学的にはマイナス面しかない」っていう。だからこれ、東京オリンピックの2年限定。なんだったらもう東京オリンピックのためですよ。なんで僕らがそれに付き合わなきゃならないんだって思いませんか?

(塩澤未佳子)帳尻合わせみたいなところに。全部振り回されて。

(プチ鹿島)まあ、森喜朗さんはたぶんいま、早起きなんでしょうね。だからサマータイム、いいじゃねえかってもしかしたら思いついたのかもしれないですけど。でも、そこで気をつけなきゃいけないのは、早起きのその森喜朗さんも2時間早くなるわけですからね。わかります? 朝早いからこの時間でやれ!ってサマータイムを賛成しちゃう人がもしかしているとしたら、言いますけども。そのあなたの時間も2時間、早まるんですよっていうことですよ。だから俺、導入するのは森喜朗だけでいいと思うんですよ。

(塩澤未佳子)アハハハハハッ! 「1人だけでやってくれ」って(笑)。

(プチ鹿島)そう。1人だけでやってほしいんですよ。朝5時に起きていたものが3時になるって。で、昨日もね、東京の気温を調べたら、朝5時と朝7時。気温は1度ぐらいしか違わないんですって。だからサンデー毎日にも書いてありますけども、「猛暑対策としては焼け石に水」っていう。まあ、打ち水やるのと同じですね。焼け石に打ち水みたいな感じでね。

実は戦後すぐに導入されていたサマータイム

で、サマータイム。昨日いろいろ調べて「メリットは省エネ」って言うんですよね。でも考えてみてください。日本の場合、これだけ湿度も高いです。5時も7時も1度しか違わないです。朝起きたらエアコンつけるからこれ、省エネ関係ないですよ。デメリットの方が多くて、これも昨日調べてわかったんですが実は日本は1回、戦後サマータイムを導入してるんですね。1948年(昭和23年)、マッカーサー先生。GHQの指導によってサマータイムを導入したんですが評判が悪く、4年で中止になってるんです。その評判が悪い理由というのが、これです。「仕事は早く始まる。だけど帰る時間は一緒となって、結局残業が増えるだけ」っていう。

つまりサマータイムってよく考えればそうなんすけど、これ働く時間とかを生活時間を増やすための政策なんですよね。日が明るい時間を増やそうっていうことだから。これ、特に暑さは関係ないんですよ。そうでしょう? だからいままで夕方5時で終わっていたお仕事が昼の3時に終わるわけですよ。

(塩澤未佳子)そうすると、まだね。

(プチ鹿島)これ、だからむしろ残業増えますよ。だから昨日の産経新聞では「この国会で働き方改革関連法が成立して、残業規制が強化された。残業をもう規制しますよ。だからこういうサマータイムをやっても残業が増えないんじゃないか」みたいな、そういうことが書いてあるんですけど、でも一方でほら、高プロっていうのがあるじゃないですか。高度プロフェッショナル制度。時間に関係なく、成果で……って。言ってみれば残業ゼロですよね。ああいう人たちがじゃあ、仕事を早く終わらして、「昼の3時、4時に終わった。帰ろう!」ってなった時に、普段の5時、6時・まだ日が明るいんですよ。帰れます?

(塩澤未佳子)帰らないね(笑)。

(プチ鹿島)これだから本当にサマータイムと高プロって相性悪いと思うんですよね。下手したらこれでまた過労で体悪くする人、増えるんじゃないすか。働きすぎで。そうでしょう? だからね、それを言ったらやっぱりサマータイムっていうのは働く時間を増やすための、もしかしたら政策かもしれないので。むしろこのいまの時代、合わないんじゃないかと僕は思うんです。

(塩澤未佳子)逆行しているような気がしますね。

(プチ鹿島)で、これだけ「多様な働き方」って言ってるのに、「ヨーイドン」でみんな2時間早めるって、どういうことだよ?っていう。森喜朗だけ早めろよっていう。でね、そんな時間の繰り上げとか時間のマジックを言うんだったら、僕はもう一度、サマータイムではなくて、あの森喜朗さんが何で五輪の組織委員会の会長になったかっていう経緯をもう1回、洗った方がいいよ。絶対に洗った方がいい! そんな時間のマジックを取り入れようとするんだったらね、俺はそもそも森さんが会長になった経緯のあのマジックをみんなもう一度考えた方がいいよ。

だって、何度も言いますけど、2013年9月ですよ。東京オリンピック招致が決まったのが。思い出してください。あの時あの五輪総会でおもてなしのお姉さんが出てきたり……まあ、いまどこに行ったか知らないですけど。で、猪瀬都知事ですよ。テンション高くプレゼンしましたよね。それで成功しました。もう我が世の春ですよ。ところが、猪瀬さんが辞めたのはたかだかその3ヶ月後です。東京オリンピック招致を成功させたあの絶頂の3ヶ月後に、なぜかの5千万円の話題が出てくるわけですよ。

で、実はその3ヶ月間、何があったかっていうのも調べてみますと、9月7日に開催が決まったその1ヶ月後の記事です。2013年10月12日、スポーツニッポン。「安倍首相と猪瀬都知事、大会組織委員会の人事で足並みに乱れ」って書いてある。これ、どういうことかっていうと、安倍さんとか首相官邸は大会組織委員会の会長に森喜朗さんを当てる方向で調整している。ところが東京都の猪瀬知事は「いやいや、人選は僕のところでやる」と否定してちょっと怒ったんですよね。「僕のところでやる。東京都とJOCで決める」っていう。まあ、東京オリンピックですからね。「いろんな人がいま、こういう時期に便乗して出てくる」って結構強い言葉で不快感を表明したわけですよ。

そしたら11月、12月にあのスキャンダルが出てきたんです。で、僕は「あれっ? おかしいな」って思って。で、猪瀬さんがいなくなった。そしたら、都知事選挙を前にした2014年1月14日、都知事がいない時に大会組織委員長に森さんが就任してるわけです。こんなサマータイム、ないよ! こんな繰り上げ方、ないよ。いや、サマータイム導入するんだったらこの森喜朗のサマータイム……まあ、1月ですから冬ですけど。この謎の会長繰り上げをもう1回、徹底的にみんな、検証した方がいいですよ。

(塩澤未佳子)ああ、そうだった!

謎の大会組織委員会会長繰り上げ人事

(プチ鹿島)猪瀬さんに文句を言われたら、その猪瀬さんが消えて。で、都知事どうしようか?って空位になった時、しっかりシレッと組織委員会のトップについているんですよ。2010年1月14日。開催都市である東京都の知事が不在だった時期。これ、なんですか? だからこういうよくわかんない経緯で就任したおじさんが「サマータイム導入しよう」って言ってるわけですよ。そんなもん、誰が付き合うか! 誰が付き合いますか? そんなもの。しかも、「2年限定」とか言ってるわけですよ。これ、レガシーでも何でもないですよ。「サマータイム導入すればレガシーになる」って言いますけど、けど2年って何ですか?

だからね、2年後のことではなく、2014年1月。もっと言えば2013年9月から2014年1月、東京組織委員会の委員長の座を巡って何があったのか? そっちをもっと時系列方、そのサマータイムを調べた方がいいですよ。本当に。

(塩澤未佳子)そこはあんまり触れられていないですね。

触れられていなし、僕はずっと3年前から言っているんですけど、いまこそここの不透明なサマータイムを検証するべきだと思います。まあ、サマーじゃないですけどね。というわけで火曜キックススタートです。

<書き起こしおわり>

スポンサーリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする