宇多丸『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』への熱い想いを語る

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宇多丸さんがTBSラジオ『タマフル』で映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』について語り、『騙されたと思って見てほしい!』と強く推薦していました。

(宇多丸)はい。ということでみなさんね、本日、2014年9月13日。もうなんの日かっていうのはね、もうご存知でしょうね。もうね、もう本当に国民のみなさん。みなさんがご存知の、あの日でございます。映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』日本公開日でございます!ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル!

はい。9月13日。東京赤坂TBSラジオ第六スタジオから生放送でお送りしております、ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル。通称タマフル、パーソナリティーの宇多丸でございます。はい。ということでね、まあもうすっかりね、季節は秋になりまして。僕もこの季節がいちばんいいですよね。ずーっと日本がこんな感じの気候だったら本当にね、もうちょっとなんて言うんですかね。いろんなことが平和に終わるんじゃないかっていうね、いい季節でございます。そんな季節、9月13日。先ほど言いましたけどね、映画ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー公開日。

あの、ちょいちょいムービーウォッチメンのね、カプセルをいまガチャガチャを回して決めているわけですけど。あそこのところで、要するにフライング的にね、私あんまり試写なんてのはね・・・まあやっぱりお金を払ってね、ブースカブースカ言うっていうのがこの番組の映画評の基本の姿勢ですから。基本的にはあんまり試写っていうのは行かないんですよ。よっぽどのことがない限りは。『アポカリプト』とかじゃない限りは行かないわけなんですけど。まあ、ガーディアンズは、評判を聞いていたっていうのもあって。評判っていうのがただごとじゃなかったと。事前の。ある人曰く、『スターウォーズの再来だ』って言うんですよ。で、それはいくらなんでも言い過ぎだろ?と。

僕、スターウォーズもう本当に日本公開、1978年。77年にアメリカで公開されて1年間、騒ぎに騒いで翌年の78年に、僕が9才で見ているわけですけど。その時の衝撃というか、世間的なインパクトみたいなのはもう、わかってますから。『それは言い過ぎだろ』と思って。んで、試写に行って。『面白いは面白いんだろうけど、それは言い過ぎだろ』って。『・・・そんなことはないかもな?』って。見てから。『結構、本当にそうかも・・・』ぐらいの。少なくとも、なんて言うんですかね?ここのところの、たとえばアメコミものでもなんでもいいですけど、まあシリアス路線と言いますかね。ちょっと暗い感じの、ダークな。それこそ、『ダーク○○』なんてつけるのがもう大流行りなわけじゃないですか。ダーク路線みたいなものを、流れを変えてしまうんじゃないか?というような1作という意味でスターウォーズっぽいかも。

スターウォーズ、その前までは要するにSFとかってだいたいディストピアSFだったりとか、あっても『2001年宇宙の旅』のシリアスな感じであるとか。だったのが、いきなりスペースオペラでものすごいカラッと明るい。言っちゃえばちょっとバカっぽいような感じの話でバッと時代を変えたっていうのがスターウォーズだとするならば、ガーディアンズ、たしかにこれ流れ変わるなと。暗い顔するの、これを見た後だとすげー古臭く感じるんだけど、みたいな。そんぐらいの感じで。アメリカでもね、ぶっちぎりの大ヒットしてて。1回あの、ミュータントタートルズで1位下がったけど、また返り咲いてと。これはもう要するに、中身面白くなかったらこんなこと、ないですから。

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スターウォーズ同様、SFの流れを変える作品

要するに単に大宣伝だからとか、マーベルがブランド化してるからっていうこと以上に、実際見ると面白いっていう。そこに尽きるわけですよ。で、しかも僕、事前にね、本当にね、みなさんと同じです。なんとなく、ナーメテーターわけですよ。やっぱり予告とかを見る限り。これには理由があるんだけど、やっぱりさ。まあ、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、そんなにキャラクターとして知られているわけじゃないし。なんだけど、なんだよ、監督ジェームズ・ガンじゃないか!と。ジェームズ・ガン、元々トロマ映画出身で。『トロメオ&ジュリエット』なんていうね、まあその話はいいや。

この番組のあれで言うと、シネマハスラー時代に『スーパー』というね、この前の前作で、素晴らしい傑作を撮っていてですね。なんだけど、やっぱりこんな大作ビッグバジェット映画任せられるっていうのはちょっと想像つかなかったんだけど。ジェームズ・ガンだと。で、それでいいっていうんだから本当にいいんだろうと思って行ったら、もう・・・あんまりここで話しちゃうのも良くねえのか。考えたら。まあ要は、素晴らしいんですよ。みなさん、ぜひちょっと騙されたと思って行っていただきたい。宇多丸の野郎が、私のことを嫌いでも映画の面白さは変わりませんので。ぜひぜひちょっと本当に。本当ね、他の、今日ね、せっかく『フライトゲーム』とかやるのに、本当すいません!もう9月13日になってしまったんで、他の映画見ている場合じゃないんですよ。

フライトゲーム、僕はもちろん2回見ましたけど。失敗したね。昨日、要は深夜にね、明けて12時過ぎて日付的には9月13日になった。日本公開の初回っていうのが各地で。東京だと遅くにやっている、六本木とかでやっているわけですよ。でもどうしても日本公開の初回に行きたかったんです。これ、だってみなさん考えてみてください。もしあなたがね、1978年の東京にいて、スターウォーズ公開の初日にいてね、その日家で自慰行為などしていたら。それを未来の自分が見たら、『バカ!お前!すぐ行け!』とかね。あるいは、スターウォーズ劇場でかかっている時にですよ、見ないで他の映画見て自慰行為にふけっていたらですよ、『バカ!お前!』ってことになるじゃないですか。それは。『すぐ行け!』っていうことじゃないですか。

なのでまあ、さぞかしね、これは話題も評判も高い。町山さんなんかもね、褒めてたりなんかして。評判も高いから、さぞかしこれね、争奪戦だなと。いまはもうインターネットで予約できますんで、昔と違って並んで見るなんてことはないですけど。これはさぞかし混んでるんだろうなと思ってね、3日前からチケットおさえてたんですよね。別に混んでなかったですよね・・・(笑)。それにこう、また憤りをさ。どうなってるんだ!と。いいよ、それは『STAND BY ME ドラえもん』もいいですよ、それは。見る価値がないとは言わないよ(笑)。

でもさ!ものには順番っていうものが(笑)。みたいなね、感じで。勝手に憤りを。まあ、だんだんだんだん人は入ってきて。初日だけあって。なんだけどね、なんかその、なんていうのかな?あんまり映画ファンみたいな感じでもなくて。なんかこう、派手な映画だからちょっと来ちゃいましたみたいな、そんな感じ。それはそれでいいんだけどさ。なんかもっとみんな、要するにナメてる人が多いんじゃないかな?と。で、これはやっぱり1つには、試写見させていただいて本当に申し訳ないんですけど。日本の宣伝の仕方がさ、僕だいたいガーディアンズ・オブ・ギャラクシーいいよ!っていうと、だいたいが『あ、あのアライグマのやつ』って。さっきだってK DUB SHINEね。こっちゃん、今日のゲスト、なんて言ってたっけ?『ネズミのやつ』って言ってましたもんね。

ネズミじゃねーし!まあ劇中でもハムスター呼ばわりしてたりしましたけど。いや、もちろんロケットっていうね、あのキャラクターは魅力的なんだけど。要はわかるよ。気持ちは。要するにアメコミ映画、そんなに日本では、アベンジャーズ以外はヒットしていない。だからなんでもかんでもアベンジャーズつけて宣伝することも、まあ気持ちもわかるし。ましてや、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーなんか日本では誰も知らないと言っても過言じゃないから。じゃあどうするべ?って言った時に、じゃあこのしゃべるアライグマがTED的な感じ。TEDはすごいヒットしたわけですからね。あんな、ある意味ギャグそのものはすごくマニアックっていうか、アメリカのポップカルチャーをわかっていないとわからないようなギャグがあれだけいっぱいあるようなんだけど。キャラクターの見た目のかわいさでヒットしたっていう。

そこを狙って、アライグマ推しじゃないですか。ぶっちゃけ。今日もトレーラー、渋谷ね、走ってましたけど。宣伝で。やっぱり『宇宙最強アライグマ』って。アライグマ主役だと思っちゃうよね。ロケットがね。これはね、実にもったいない気がするんですよね。っていうのは、これやっぱり見ればさ、そういう腰の引けた売り方じゃなくて、こんだけ面白いんだから、むちゃくちゃ面白いから見れ!でいいんじゃね?とかさ。いろんな人に見せて、大評判をフィードバックしていくやり方でいいんじゃないかな?っていうか。なんでこんな腰の引けたやり方のおかげで、なんかみんな『どうせあんなの面白くないでしょ』って言っちゃっているわけですよ。

スターウォーズ以来とか言われている作品がですよ。これ、大問題だなっていう風に感じて。んで、まあ3週間くらい前から盛り上がって。今日、ちなみにムービーウォッチメン、あとでカプセル回して決めますけど。もう8千円用意してますから。千円、回すっていうののさ、回せるっていうシステムあるじゃないですか。でね、最近『LUCY/ルーシー』逃げっていう・・・これ、だから先々週とか先週とかにたとえば『TOKYO TRIBE』とかだったら別にやったっていいんですよ。別にいいんだよ。TOKYO TRIBEもやりたい。ルパン三世だってやりたい。でも、今週だけは・・・ものには順番っていうものがあるじゃないですか。これは。ね。だから9月13日になっちゃって、これはだってね、園(子温)さんだってきっとわかってくれると思うんだよ。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーより先っていうことはねーなっていうことはわかってくれると思うんだよ(笑)。

ということで、8千円。8千円出して、全部外したら逆にこれはもうむしろね、それはしょうがないっていうことだからね。ということで、こんだけ推してるんで、とにかく中身は騙されたと思って見てくださいということです。いま、私ひさびさに、いつぶりだろうな?とにかく日本で日本版のグッズとかそういうのがあんまり売られていないと。たとえば、メイキングのアートブックみたいなのがあるじゃないですか。これ、本当だったらね、小プロさんとかから出てるところだろうけど。出てないから、洋書を取り寄せて買ったりとか。Tシャツもね、取り寄せて買ったりとか。缶バッチ取り寄せて。もう大変ですよ。フィギュアもひさびさに買っちゃおうかなとか。

ということで。あ、サントラももちろん買いましたし。これ、映画見たらぜったいサントラほしくなるという。あの、事前に曲目とか俺は、俺個人的には事前に曲目とか見ない方がいいと思うな。特に、最後のね、旅立ちのところで・・・これはもうね、おいおい!あっ、K DUB SHINEがまったく無意味にスタジオに入ってきて、レッドブルを取っていくだけのアクションでね。はい(笑)。びっくりしてしまいましたけど。なんなんでしょうか、あの人は(笑)。みたいな感じでございますので、ぜひちょっとね。後ほどムービーウォッチメン、ガチャでね、当たるか当たらないかというあたりでもね、楽しみにしていただきたい。とりあえずガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、騙されたと思って行っていただきたいというお話。ちなみに試写には行きましたけど、ディズニージャパンさんですか、お金は一銭ももらってないですから。これね。だからこそ、アライグマ推しはどうなんだ?っていう批判も込みのね、ことでございます。

<書き起こしおわり>

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