宇多丸 山崎貴監督作『ゴジラ-1.0』への期待を語る

宇多丸 山崎貴監督作『ゴジラ-1.0』への期待を語る アフター6ジャンクション

宇多丸さんが2023年7月12日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で山崎貴監督作『ゴジラ-1.0』に対する期待を話していました。

(宇多丸)こちらのメール。「本日はシャラメ主演の『ウォンカ』のティザー。そしてドラマ『アソーカ』の本予告。DCの『ブルービートル』の新予告と話題作がわんさか重なりました。そしてもうひとつ、早朝4時、ついに山崎貴監督の『ゴジラ』が解禁されました。昨年11月制作発表の際、宇多丸さんが次のタイトルを……」。ああ、これはふざけてですよ? ふざけて。山崎さんの『ゴジラ』のタイトルは『Memory of Legacy』とか『Wind of the Earth Godzilla』とか『Voice of Nature Godzilla』とか『Nature of Love Godzilla』とか……(笑)。

(日比麻音子)ネイチャー(笑)。

(宇多丸)「宇多丸さんがダサいいタイトル予想をしていましたが、今作は『ゴジラ-1.0』に決定しました。『-1.0』に込めた意味は『戦後、全てを失いゼロの状態になった日本へ追い打ちをかけるようにゴジラが現れ0を-1にする。そんなかつてない絶望を与える存在として、恐怖そのものが歩いているかのように見えるゴジラを描く』そうです。正確な時代設定や出演者は未発表ですが、昨年6月エキストラ募集要項に1945年から47年。戦後の日本という……」。だから、オリジナルゴジラよりもさらに前っていうね。

(日比麻音子)なるほど!

(宇多丸)「おそらく戦後1、2、3年目が舞台。来年のゴジラ70周年に先駆けた映画と発表されていたので続編または別シリーズもやられているかもしれません」ということで。山崎監督ということですが、コンセプトを聞く限り、史上最も容赦なく怖いゴジラが見られそうなので期待したい。というか、お願いします。うまくいってほしい」というメールで。

これ、私ね、茶化して田舎の喫茶店風のタイトルをね、いろいろ並べましたけど。私、この情報を見て正直、「ああ、これはいけるかも?」って。ティーザー映像を見ても「これは結構、山崎さんの中でも……」って。ちなみに僕、山崎さんのことをけなしているわけじゃないですからね? 『アルキメデスの大戦』とか、大絶賛してますからね。特にオープニングシーンとか、本当にもう涙が出るほど感動したっていうようなことを言ってますけども。どっちかっていうと、その方向っていうか。そんな感じ、しますね。

(宇多丸)要するに、絶望を味わせるすごく怖いゴジラだし。その戦後すぐっていう設定が……ある意味、架空の日本史っていうことです。ここを実際に見て、どういう意味合いとしてこっちに伝わってくるのかみたいなのは実際に見てみないとわかんない。どういうメタファーにとれるのか? もしくは本当にただの設定に……まあ、ただの設定で終わらせるっていうことはないとは思うんですけどね。要するにメッセージ性というか、ゴジラという存在そのものに関わってくる。

現代日本にそのオリジナルゴジラの怖さのあり方を置き換えるっていうのは『シン・ゴジラ』がやっぱりこれ以上ないほど非常にうまくやってたと思うんで。だから、面白い手を考えたねって感じもするし。山崎さんのいろいろある引き出しの中でも、これは結構手が合う方じゃないかと。僕は少なくとも、テイストが合う方じゃないかなと本気で期待しています。本当に期待してますよ。お願いします! だからお願いっていう感じがします。でも本当にいろんな意味でね、非常に楽しみに……これはね、私の予想ですけど。ヒットしますよ?

(日比麻音子)出ちゃった! 今日、2本目出ちゃった(笑)。

(宇多丸)楽しみにしていますという感じでございます。

【特報】映画『ゴジラ-1.0』

<書き起こしおわり>

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