吉田豪 宇多丸に眉村ちあきを推薦する

吉田豪 宇多丸に眉村ちあきを推薦する アフター6ジャンクション

(宇多丸)はい。眉村ちあきさんで『ゲロ』。

(吉田豪)素晴らしい!

(宇多丸)っていうかさ、半端ないっすよ。これを即興で作って……っていうか、普通にいい歌じゃん!っていう。

(熊崎風斗)感動しちゃいますよね。すごすぎる。

(宇多丸)そこで、「腹から吐き出すもの」って言ってその連想からここに落とし込むって……なるほど。

(吉田豪)それがただの無茶振りじゃなくて、この人にとってはラッキーだったんですよね。こういう題材は得意なんで。

(眉村ちあき)得意なんですー!

(宇多丸)でも、いまの天真爛漫話からのこの曲のクオリティーのギャップで、やっぱりひっくり返っちゃいますよ。

(吉田豪)そうなんですよ(笑)。

(眉村ちあき)フフフ、ありがとうございます!

(熊崎風斗)歌声の第一声を聞いた時、そのギャップがすごいですね。

(吉田豪)声量がまずすごいんで。生で聞いたら。

(眉村ちあき)声もデカいし、口も大きいし、歯もぎっしり生えてます(笑)。

(宇多丸)ぎっしり(笑)。通常の本数と比べて多めに(笑)。

(吉田豪)アンドレ・ザ・ジャイアントですよ、それ(笑)。最近だとあれなんですよ。沖縄でライブをやった時、ちょっと一部に衝撃を与えたのが羽田空港で集まった時点でもう水着と浮き輪を装着していて。職員に声をかけられたという(笑)。

(宇多丸)大丈夫でした?

(熊崎風斗)普通の出発ロビーのところで。

(宇多丸)だってそんなの……ああ、いまお写真が上がっていますけども。

(眉村ちあき)でもこれ、浮き輪を持っていなかったからフラフープをかわりに持っていって。

(吉田豪)かわりにならないから!

(宇多丸)これ、航空会社のお姉さんに完全に呼び止められてますけどね(笑)。

(眉村ちあき)「お姉さん、それで搭乗されますか?」って言われました(笑)。

(熊崎風斗)でも搭乗すること自体はOKはOKなんですか?

(眉村ちあき)いや、たぶんダメですね。なので「いえ、服を着て乗ります!」っていいました。

(宇多丸)わかってるんじゃねえか!(笑)。

(眉村ちあき)これはお客さんに集合の時のパフォーマンスとして。

(吉田豪)そこで集まったお客さんがまずびっくりするんじゃないかっていう。

(宇多丸)まあサービス精神。

(眉村ちあき)朝5時(笑)。

(宇多丸)フハハハハハッ! でもそのサービス精神と自由度とアーティスト性と……。

(吉田豪)そうなんですよ。だから沖縄の旅行も面白かったのが、ファンの泊まっているホテルがあるじゃないですか。「ピンポンダッシュサービス」っていうのをやっていて。希望者には深夜、ピンポンダッシュをしに行くっていう……部屋を間違えたら地獄ですよ!っていう(笑)。

沖縄旅行ピンポンダッシュサービス

(宇多丸)これ、でもピンポンダッシュしても会えるわけでもなく? 「あっ、来たな! やりやがったな、あいつ!」っていう。ピンポンダッシュってやる側も結構大変ですからね。走ったりしてね。

(吉田豪)忙しいですね。でも私、その日は疲れちゃって。お客さんの中で元気な人にピンポンダッシュ代行をたのみました。

(吉田豪)フハハハハハッ! ファンがやったの?

(宇多丸)ダメでしょ、それ! 代行ってただの……アハハハハハッ!

(吉田豪)全然うれしくないじゃないですか! ヲタが鳴らしてくるんでしょう?(笑)。

(宇多丸)ただの嫌がらせじゃねえかよ!

(吉田豪)迷惑行為(笑)。

(宇多丸)いやー、でもここまで来るとモダンアートだね。

(吉田豪)はいはい。全ての活動がこういうね、ある意味アートな。

(宇多丸)モダンアート的な域に入ってくる。でもやっぱりなんか、わかります。トータルですごい、なんか素敵っすね。

(吉田豪)あと、ファンがもうなんとかしなきゃ!って思わせるものがあるじゃないですか。小学生すぎて。

(眉村ちあき)アハハハハハッ!

(宇多丸)あの、ぶっちゃけシンガーソングライター。ご自分で曲を作られて。さっきのあんな曲のクオリティーだったら、はっきり言ってアイドル的なね、僕らのアイドルの定義で言うとちょっとズレてくるかな? ぐらいの感じなんだけど、「応援したい」って思わせるという……。

(吉田豪)圧倒的なその子供力というか(笑)。

(宇多丸)僕の定義で言う、「アイドルとは人としての魅力がなんらかしらの実力を凌駕している人。そのギャップをファンが埋めたくなるのがアイドルだ」っていう。だからもう完全にそれですよね。

(吉田豪)実力がちゃんとある上で、さらに超えている。

(宇多丸)さらに上回る。「いや、ちょっと待って、ちょっと待って!」っていうね。

(吉田豪)曲もまたどんどん進化していて。新曲がすごくいいんですよ。いろいろと作った挙げ句、結構普通のポップスとかが作れるようになっていて。ただ、タイトルとかはデタラメなんですけどね。

(眉村ちあき)『ピッコロ虫』っていう。

(宇多丸)『ピッコロ虫』? ちょっと、どんな曲なのか。

(吉田豪)聞いてみますかね。

(眉村ちあき)じ、実力を凌駕しました。

(一同)フハハハハハッ!

(吉田豪)いま覚えたてのフレーズを使ってみた?(笑)。「実力を凌駕」ってわかっています?

(眉村ちあき)わかんない(笑)。

(吉田豪)あの、日本語が基本、わかんないんですよ(笑)。

(眉村ちあき)凌駕した曲です。

(宇多丸)眉村ちあきさんで『ピッコロ虫』。

眉村ちあき『ピッコロ虫』

(宇多丸)いやー、『ピッコロ虫』。最高です。あの、マスタリングが終わった直後ということで。

(眉村ちあき)はい。1時間前に。

(吉田豪)さっきの曲も含めて、実は初解禁できたてという。最近はもう、曲を作っては即配信するぐらいの異常なスピード感ですけども。

(宇多丸)その、だって『ゴッドタン』で即興であのレベルのができるんだったら、いまはできてできてしょうがない時期みたいな感じですか?

(吉田豪)ちょっと前にスランプがあったんですよね。

(眉村ちあき)そう。スランプがあって。みんな褒めてくれるのはうれしいけど、すごいいっぱい「天才、天才」って言われてきて。なんか曲を作って「これは天才じゃないからボツにしよう」とかっていう時期が2週間ぐらいあって。

(宇多丸)ちょっと天才の呪いが。

(吉田豪)ところがそういうのも全部込めた新曲を作って。それが実にエモーショナルっていう(笑)。

(宇多丸)完全に、アーティストをこっちは追う視線としてはいちばん真っ当な……。

(吉田豪)いま、なにを考えているかが全部歌詞に入っているので。

(宇多丸)これ、僕ね、吉田さんもそうですけども。各方面の結構な目利きみたいな人たちがみんな「眉村さん、眉村さん」って言っているのがわかりました。これは……すごいですよ。って言うとまた、呪いがかかっちゃうかもしれないけど。

(眉村ちあき)ファーーーッ!(笑)。 でももう乗り越えてポヨポヨ作っているんで大丈夫です。

(吉田豪)ポヨポヨ(笑)。

(宇多丸)呪い、もしくはうれしすぎてうれションっていう……。

(吉田豪)フハハハハハッ! 危ないですからね。ライブでピョンピョン跳ねていると出たりする人なんで(笑)。

(眉村ちあき)ファーーーッ!(笑)。

(宇多丸)うれション(笑)。それは締めていきましょう。そこらへん、筋肉をつけましょう。

(眉村ちあき)はい(笑)。

(吉田豪)TOKYO IDOL FESTIVALも出すべきですよ。出してほしいなー。

(宇多丸)TIF。ああ、まだ決まっていないとか?

(吉田豪)バトルのライブでね。負けちゃって。

(宇多丸)ああ、そうなの?

(吉田豪)出してほしいなー。

(眉村ちあき)やさしい(笑)。

(宇多丸)この番組、ライブコーナーがあるんですよ。だから次は……。

(吉田豪)ぜひ。

(眉村ちあき)やったー! ぜひお願いします!

(吉田豪)僕も通訳で来ますんで。

(宇多丸)あの正直……吉田さん、お願いします。

(吉田豪)ですよね?(笑)。まだ通訳が必要なんですよ。もうちょっとみんな慣れてきたら大丈夫だろうけど。まだ怪しいんで。

(宇多丸)いろいろな処理がしきれない可能性があるので(笑)。でも、本当に素晴らしいと思います。ぜひ今後とも番組にいらしてください。

(眉村ちあき)はい。また遊びに来ます!

(宇多丸)吉田さんもありがとうございました。じゃあ、お知らせごとなどを。

(眉村ちあき)はい。私は7月22日に地引網ライブっていうのをやります。

(吉田豪)それも説明が必要じゃないですか?

(眉村ちあき)ええと、みんなが地引網をして私が歌って応援するっていうやつです。

(宇多丸)フハハハハハッ!

(熊崎風斗)これは説明を聞いても……。

(吉田豪)わからないですよね?

(宇多丸)どこでやるんですか?

(眉村ちあき)ええと、海、海。どっかの海。

(吉田豪)どっかの海(笑)。

(眉村ちあき)忘れちゃいました。

(宇多丸)それはだから……。

(吉田豪)検索すればね。あと、配信を近い内にできるんですよね?

(眉村ちあき)この『ピッコロ虫』はもうすぐ、2日後ぐらいに出ます。『ゲロ』も。

(宇多丸)めちゃめちゃいい曲でしたしね。ぜひぜひ。まあ、とにかく眉村さんの情報をちょっと追っていって。

(吉田豪)すごいスピード感なんで追っていくだけでいま、楽しいので。

(宇多丸)そして吉田さんは?

(吉田豪)僕は大丈夫です! あ、あとさっき言った武道館のアイドルフェスがまた今年もあるんでがんばります。

(宇多丸)あ、物販?

(吉田豪)今年も100人組手をやるという。

(眉村ちあき)がんばれー!

(宇多丸)アハハハハハッ! 消耗していく吉田さんを見れるという。

(吉田豪)7時間SHOWROOMで僕の消耗ぶりが見れることでおなじみの(笑)。そこに今年はX JAPANのPATAさんも付き合わされるという。

(宇多丸)ということで、ありがとうございました。

(眉村ちあき)ありがとうございました!

(熊崎風斗)眉村ちあきさんと吉田豪さんでした。ありがとうございました!

<書き起こしおわり>

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