プチ鹿島 TOKIO山口達也「メンバー」呼称問題を語る

プチ鹿島 TOKIO山口達也「メンバー」呼称問題を語る YBSキックス

プチ鹿島さんがYBS『キックス』の中でTOKIO山口達也さんの事件報道の際、「山口メンバー」という呼称が使われる問題についてトーク。新聞を読み比べしながら解説していました。

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(プチ鹿島)今週、面白かった記事、オープニングで紹介しきれなかった部分がありますので、ちょっと行きましょう。まず、やっぱり山口メンバー問題ですよね。なんで「メンバー」って呼ぶんだろう?って。僕が面白いなと思ったのは、あれって15、6年前ですよね。稲垣吾郎さんとかのあれがあって。それを知らない若い人たちが「えっ、メンバーってなに?」っていうのをSNSでどうやら言っていたみたいで。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)そこで、僕らなんかは「懐かしいな、また来たか」って思ったんですけども。そこらへんの世代の、おじさんとそうでない人の差が出たというのがあったんですけども。まず、東京新聞ですね。4月27日。「山口メンバーなぜ多い? 容疑者、さん、呼称も。メディアによって呼称がまちまちだ。多くが使っているのが『メンバー』の呼称だが、ネットなどでは違和感を訴える声も噴出している」という。で、やっぱりガイドラインがあるんですって。東京新聞のガイドラインでは「書類送検や在宅起訴の場合は原則として肩書き呼称としているため。微罪のケースでは『さん』付けすることもある。東京新聞編集局はガイドラインに沿って判断したとしている」という。実は東京新聞も「山口メンバー」と書いているわけですね。

(塩澤未佳子)ああ、言っているんですね。はい。

各メディアのガイドラインに従って……

(プチ鹿島)で、「NHKと在京キー局も『山口メンバー』と報じていた。TBSもコメントをしていて『すでに示談を進めており、女子高生側が被害届を取り下げる方針』という。フジテレビは『逃亡の恐れがない。ふさわしい肩書きがない』と番組で『メンバー』と呼ぶ理由を視聴者に説明していた」という。

(塩澤未佳子)ほうほう。

(プチ鹿島)ただ僕、さっきもチラッと昔のことを言っちゃいましたけども、今回だけなら「ああ、そうなのか」と思ったかも知れないんですが、東京新聞にも書いてありますが、「メンバーという呼び方、呼称は今回がはじめてではない。流行語にもなったのが稲垣メンバーの事件だ」という。まあ、稲垣さんもせっかく新しい地図で踏み出して、これで昔のことを持ち出されるのはあれでしょうけども。どうしてもこれ、稲垣メンバーっていうのは「2001年、元SMAPの稲垣吾郎さんが交通違反をめぐり警察官とトラブルになった。公務執行妨害などの疑いで現行犯逮捕された。後に起訴猶予処分となった」ということで……まあ、この時に新聞各紙は「容疑者」と書いたんですが、一部のテレビ局が「メンバー」と報道。芸能事務所、所属事務所に配慮したんじゃないか? という自主規制との批判を浴びたというのがあった。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)やっぱりこれがあるから、今回も「あれっ、もしかしてなにか配慮したの?」っていうのが批判の元になっているということですね。で、東スポ。見てみましょう。「なぜ呼称 山口メンバーなのか?」。これ、26日の東スポに載っています。東スポは「山口」と呼び捨てなんですね。

(塩澤未佳子)ああ、そうなんですか。

(プチ鹿島)はい。スポーツ新聞は結構、これ読んでもらうとわかるんですけども。「山口の書類送検を伝えた26日の一般紙やNHKを含むテレビ局のニュースはほとんどが『山口メンバー』とその名を伝えた。読売新聞のみ『山口容疑者』。通常は呼び捨て表記のスポーツ紙は軒並み『山口』でサンケイスポーツだけ『山口メンバー』だった」という。だからスポーツ紙は呼び捨てなんですね。というのがここでわかった。

(塩澤未佳子)そうですね。

(プチ鹿島)で、ここから。「山口も所属するジャニーズ事務所のタレントでは、元SMAPの稲垣吾郎が2001年、道交法違反で逮捕された後に釈放されると『稲垣メンバー』の呼称による報道が相次ぎ、視聴者らから疑問の声が上がったこともある」っていう。まあ、やっぱり同じことを振り返っていますよね。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)で、「一般紙やテレビの場合は書類送検扱いの事件や釈放された被疑者には匿名か容疑者呼称を使わないケースが多い」という。だから「山口容疑者」とは言わないケースが多いという。だから今回、読売だけが「山口容疑者」と伝えたという。「とはいえ、呼び捨てもできずジャニーズへの配慮もあるためか苦渋のメンバー表記となったとみられる」という。だから、これもう1回東京新聞に戻ると、そうかと言って「山口さん」と呼ぶのも、「いや、こういう事件を起こして『さん』付けはなんかおかしいな」とか、やっぱりいろいろと悩みがあるらしいんですよね。

(塩澤未佳子)ああー。

(プチ鹿島)これ、青木理さんという僕も月曜日の『荒川強啓デイ・キャッチ!』でご一緒しているジャーナリストの方のコメントも東京新聞には載っていて。「おかしな日本語を報道機関が率先して報じるのはいかがなものか。かつてテレビ局が大手事務所への忖度から編み出したと思われる言葉に新聞まで引っ張られている」と。だから稲垣さんの時は稲垣メンバーっていうのはあれ、事務所に対する忖度だったんじゃない?っていうのがどうやらメディアの中でも共通認識なんですよね。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)で、青木さんというのは韓国の共同通信で長く勤めた方でもあるんですよ。韓国特派員っていうんですか? で、その時に「韓国の事件報道は敬称をつけることが多い。日本も変な肩書をつけるんなら、『○○氏』で統一した方がスッキリするのではないか?」と。だから、「山口さん」だとあれだけども、「山口氏」で別にいいですよね?

(塩澤未佳子)ああ、それでいいですね。

「○○氏」でいいのでは?

(プチ鹿島)その方が、だって「山口メンバー、メンバー」って呼ぶ方がずっといまなんかSNSが発達して誰もがおかしいと思ったことは意見表明できますから。山口メンバーって気を遣うようでそれがずっと体制になるとむしろなんか本人には呼び方に関しては責任がないのに、「ああ、なんか気を遣ってもらってる」みたいな、変なそういうツッコミを生んじゃうじゃないですか。だから「山口氏」でいいのかなと。

(塩澤未佳子)そうすればいいのに。

(プチ鹿島)ねえ。これが山口メンバー問題です。

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/49946

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