みうらじゅんと安住紳一郎 還暦と還暦コスプレを語る

みうらじゅんと安住紳一郎 還暦と還暦コスプレを語る 安住紳一郎の日曜天国

みうらじゅんさんがTBSラジオ『日曜天国』にゲスト出演。還暦になったみうらじゅんさんが赤い帽子とちゃんちゃんこの還暦コスプレをする理由について話していました。

(安住紳一郎)それでは、今日のゲストです。みうらじゅんさんです。おはようございます。

(みうらじゅん)おはようございます。よろしくお願いします。

(中澤有美子)おはようございます。ありがとうございます。

(安住紳一郎)『日曜天国』には1年ぶり9回目の出演ということですが。2月1日に還暦を迎えられました。

(みうらじゅん)ああ、もう見ての通り……ちょっとラジオでお見せできないのが残念ですが、見ての通り、還暦のコスプレでやってきていますんで。

(安住紳一郎)アハハハハッ!

(中澤有美子)まぶしいです(笑)。

(みうらじゅん)ああ、まぶしいですよね。

(中澤有美子)華やか。お雛様みたいに赤く。

(安住紳一郎)フフフ(笑)。なんとなく、ふざけてクリスマスケーキを売っている人にも見えるんですけど(笑)。

(みうらじゅん)さすがに電車に乗る勇気はまだないですけども、絶えずこういう機会がありましたら、この衣装を持ってこの1年、転がしていこうかなって思って。最強のコスプレだと思うんで。1年間のみのコスプレ。らしいですよね、これ。60だけですよね?

1年間通して還暦のコスプレ

(安住紳一郎)それはお祝いの席で赤いちゃんちゃんこと赤い帽子をかぶるんじゃないんですか? 60才の1年間、それを通す人はいるんですか?

(みうらじゅん)マジですか? そうですか。いや、今日もほら、一応「還暦ですね」って言われると思って。っていうことは、お祝いの席にスタジオは変わるわけですから。当然、この格好をしてこなきゃとは思っていたんですけども。

(安住紳一郎)還暦の話が出ると予想される場所には、常にその格好で行くと?

(みうらじゅん)そうですね。それでやっぱり着ていないとなると、喜んでないんじゃないか?っていうことになりますしね。

(安住紳一郎)おしゃれな長袖の黒いシャツで、中は花柄。

(みうらじゅん)ここはちょっとね、最近目指している美魔女っていうやつで。

(安住紳一郎)はー。美魔女を目指しているんですか?

(みうらじゅん)そうですね。萬田久子さんみたいになりたいなって。今後。

(安住紳一郎)赤いちゃんちゃんこ。しかも、かなりごくごくオーソドックスな赤いちゃんちゃんこ。

(みうらじゅん)これって、あるんですか? 他に、これ以外のものって。

(安住紳一郎)みうらさん、去年は「ポールスミスにたのむ」って……。

みうらじゅん 還暦と赤いちゃんちゃんこ問題を語る
みうらじゅんさんがTBSラジオ『日曜天国』に出演。来年還暦を迎えるみうらさんが、安住紳一郎さんとともに還暦祝いの赤いちゃんちゃんこ問題について話していました。 (安住紳一郎)それでは、今日のゲストです。みうらじゅんさんです。おはようございま...

(みうらじゅん)あの、コートは作っていただいたんですよ。コートと赤い帽子を作っていただいたんですけど、やっぱり納得がいかないという人も多いだろうから、やっぱりこのちゃんちゃんこじゃないと……っていうことで。

(安住紳一郎)その帽子は名前、なんていうんですか?

(みうらじゅん)いや、知らないですね。これはなんて言うんですかね?

(安住紳一郎)アハハハハッ!

(みうらじゅん)ちょっとね、縦に基本的にはかぶるらしいんですけど、ちょっとチェ・ゲバラ的に横にかぶってみるのもどうかな?っていうことで。

(安住紳一郎)チェ・ゲバラ。

(みうらじゅん)ちょっとゲバラを入れているつもりなんですけども……。

(安住紳一郎)スペインの(サルバドール・)ダリとか。

(みうらじゅん)そうですね。ダリとか。

(中澤有美子)アハハハハッ! 素敵です!

(みうらじゅん)こうちょっと斜めにかぶると、悪くはない気がするんですよね。

(安住紳一郎)いいですね。うん。ちょっとレッドベレー的な。

(みうらじゅん)そうですよね。ちょっと大きいですけども。これも最終的には、七福神の大黒天になるべくやっているんじゃないかな?って思って。

(安住紳一郎)大黒天になるんですか?

(みうらじゅん)たぶん、この帽子は大黒天から借り物でしょう?

(安住紳一郎)そうですか?

(みうらじゅん)だと思うんですけどね。だから神仏習合しているんですよ。僕の中で。だから、僕はもういま神様ですね。たぶん。扱いは。これを着れば神様だということじゃないですかね? 畏れ多い格好なんで。

(安住紳一郎)失礼ですが、その赤いちゃんちゃんこと赤い帽子はどちらでお求めになったんですか?

(みうらじゅん)失礼ですね。その聞き方も。

(安住紳一郎)いえいえ(笑)。

(みうらじゅん)たぶんハンズとかそういうところだと思うんですけど。

(中澤有美子)でも正絹の、すごく質のいい……。

(みうらじゅん)どうやら松竹梅あるらしくて。たのんで、せっついて買っていただいたので。自分で自ら買うよりは、せっついて誰かに買ってもらうべきだろうと思ったんで、松竹梅ある中の「竹」だということなんで。間を取っているらしいです。はい。

(安住紳一郎)間を取って(笑)。

(中澤有美子)素敵です!

(安住紳一郎)還暦を迎えて、なにか思うところはありましたか?

(みうらじゅん)いや、これを着なきゃっていうのが、やっぱり誰しもが重荷だと思うし。やっぱりみんなから「そろそろあれ、着るんじゃないの?」とか言われるわけじゃないですか。もう59才の時とか58才の誕生日なんて、誰からも祝ってもらってないのに、突然言われるわけですから。これはこっちから、前のめりで「着たくてしょうがない!」っていうフリをして行った方がいいんじゃないかと思うし。今後、このファッションも一代で終わるのももったいないので。これ、また安住さんもたぶんいつか、還暦を迎えられる時に。高校野球とかで優勝旗とかあるじゃない? あれみたいに俺、名前を書いておきますんで。いろんな方から回っていくの、どうですか? これ。まあ、その時には相当汚いですけども。

継承する赤いちゃんちゃんこ

(安住紳一郎)それぞれ、『2018年 みうらじゅん」とか「2019年 ○○」とか。

(みうらじゅん)いっぱい書いて。で、お亡くなりになった時には消して。いつか、来るわけですから。

(安住紳一郎)そういうのがあると、ちょっと楽しみになりますよね。先輩からユニフォームをもらうみたいな。

(みうらじゅん)そうです、そうです。晴れの日じゃないですけど、一代で着るっていうのもあれなんで。

(安住紳一郎)そうですよね。で、ずっとつながっていると、150年ぐらい前にはこれ、大塩平八郎が着ていたんだ! とかね。

(みうらじゅん)そうそう。名前が、銘が出てきて……っていうことになりますんで。回していくの、どうかな?って思っているんですけどね。

(安住紳一郎)たしかに(笑)。

(みうらじゅん)ハロウィーンとか、困りませんので。これで。全然、誰よりもインパクトあるし。たぶん1キロ先からでも、これは目立つでしょう? こんなに目立つファッションが世の中にあるんだっていうことに、やっぱりすごい衝撃を受けましたね。いままで、やっぱり奇をてらって生きてきたんで。変なことをしなきゃ、変な格好をしなきゃって思っていましたけど、これには勝てないですよ。やっぱり、この格好には。ええ。

(安住紳一郎)たしかに、満60才の人は、日曜日は全員それを着るというか。

(みうらじゅん)そんなの、やっぱり法律で設けた方がいいんじゃないですかね。そろそろ、これ。

(安住紳一郎)面白いですよね。

(みうらじゅん)面白いです。ええ。こんな格好をして、落ち込んでいる場合ではないじゃないですか。もう。気は上がっているわけですから。小さいことで落ち込めないですよね。これ。

(安住紳一郎)ええ(笑)。

(中澤有美子)ご一緒しているだけで、なんか上がってきます。はい(笑)。

(みうらじゅん)上がってきますもんね。

(安住紳一郎)みうらさんが着ているせいなのかもしれませんけども。やっぱり、いまの60才って元気いっぱいですから。

(みうらじゅん)もう全然ありますから。いま、定年とかっていうやつも65ぐらいになっているじゃないですか。で、俺は60になった時にすぐにうちの区で、1ヶ月に4回、お風呂がタダになる券が。前からハガキが来ていて、当日朝から行ったんですけども。4回ってどういうことなのかな?ってすごい思うし。たぶん、その制度ももうちょっとしたら引き上げられちゃうと思うんですよ。

(安住紳一郎)はい。

(みうらじゅん)僕はまだお風呂、自分で行けますし。ちゃんと行けますし。4回というところにやっぱり、「もう垢が出ないんじゃないか?」っていう感じなんでしょう?  上から、「もう出ないと思うから、風呂も4回ぐらいでいいんじゃないの?」っていう。

(安住紳一郎)フフフ(笑)。それは予算の関係とか。そんな、30回券を渡しても困っちゃうんで。まあ、4回ぐらい、どうぞっていう。

(みうらじゅん)たしかに、そんなに垢も出ないんですよ。フケがまず出なくなって。当然、ニキビとか吹き出物っていうものがもう出ないですよね。

(安住紳一郎)新陳代謝が。

(みうらじゅん)新陳代謝が出ないんですよね。落ち着きましたんで。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)本当に赤いちゃんちゃんこ、しばらく見ていると……。

(みうらじゅん)もうなじんできたでしょう?

(安住紳一郎)なじんできて。むしろ、やっぱり若々しいから、還暦のお祝いというよりも、これから仮装大賞に出ようとしているみたいな、そういう生き生きとしたふざけた感じが……。

(みうらじゅん)これで仮装大賞は、落ちますよね。絶対に。普通ですからね。これがノーマルだということが、すごいんですよね。ええ。

<書き起こしおわり>

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