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小堺一機と海保知里 2018年お正月のおすすめ映画を語る

町山智浩『gifted/ギフテッド』『The Florida Project』を語る TBSラジオ
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小堺一機さんと海保知里さんがTBSラジオ『Fine!!』新春スペシャルの中で前向きな気分になれるおすすめ映画を紹介。『ボギー!俺も男だ』『gifted/ギフテッド』『スリー・ビルボード』『シェイプ・オブ・ウォーター』などについて話していました。

(海保知里)続いてはこちらの企画をお送りします。年の始めの開運映画。

(小堺一機)ムービー!

(海保知里)ということで、私と小堺さんでそれぞれ、リスナーさんが前向きな気分になれるような映画を紹介していきたいと思います。

(小堺一機)今日、どうしようかと思ってね。この宿題がありましてね。新しい映画でもいいの?

(海保知里)全然、昔の名作でもいいと思いますよ。

(小堺一機)今日は後輩も来てくれて、なんか「悩んでいる」とかいろんなことを言っていましたけども。さっきの後輩のコマタツくんはいろんなことで悩んでいるけどもそういう、「俺ってなんなんだっけ? 俺ってどうすればいいの?」って思っている人、いると思うんですよ。特にいま、SNSとかで人と情報を交換すると、いいこともあるけど、発信している方は悪く思わないで言っていることがグサッと来たりすること、ありませんか?

(海保知里)あります、あります。

(小堺一機)それはたぶん、気にしていることなんだよね。

(海保知里)当たっていたりするっていうね。

(小堺一機)で、いつも「どうしたらいいんだろう?」って。これはね、ウディ・アレンが自分で監督していない、ウディ・アレンが舞台でやったものを映画化したのがあるんですが。『ボギー!俺も男だ』っていうのがあるんです。これは若い時のウディ・アレンで、まだダイアン・キートンと付き合っている頃です。これはボギー……ハンフリー・ボガートが大好きな男なんですよ。で、いつも映画を見て「ハンフリー・ボガートみたいになりたいな」と思っているわけ。自分が。でも、この映画のファーストシーンが秀逸なんですけど。俺たちもそうだな。日本だったら高倉健さん? 誰でもいいや。ボウイを見ているファンの人も、永ちゃんを見ているような人も。

(海保知里)はい。

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『ボギー!俺も男だ』

(小堺一機)その時、なんか自分も永ちゃんになった気になって見ているじゃない? で、その『カサブランカ』のいいシーンが流れていて、パッと客席にいるウディ・アレンを映すと口を開けているわけよ。「かっこいいな」って。そう。この映画を最初に見た時、「これは、俺だ!」って思ったわけですよ。それで、離婚されたりして、友達夫婦が慰めに来るんだけど。で、だんだんいろんな女の子を紹介してくれるんだけど、いっつも自分じゃない人間をかっこよくしようとしたりするわけ。で、全部失敗するわけ。

(海保知里)ああーっ。

(小堺一機)いつも「ボギーだったらどうするだろう? ボギーだったらどうするだろう?」って思っているから、いつもここに人には見えないボギーの幻影がいて。「いま、キスしろ! いま、女にキスしろ!」「できないよ……そんなことしたら嫌われるよ」「だからお前はダメなんだ。キスしちまえばいいんだよ!」って。で、「あああ~っ」ってなっちゃうわけ。それで全然ダメで。ダイアン・キートンさんは友達の奥さんなんだけど、ずーっといつも「大丈夫、大丈夫。あなたは素敵よ」って言ってくれるんだけど……だんだん好きになっちゃうの。ダイアン・キートンのことを。

(海保知里)惚れてきちゃう。

(小堺一機)うん。それでうまく行っちゃうんですよ。でも最後に、ボギーと決別して、ウディ・アレンは主人公本人になっていくという話。これね、すごくいい映画です。

(海保知里)いいですね!

(小堺一機)楽しいですしね。1時間半です。これ、舞台もあって僕、舞台はウディ・アレンの役をやったんです。

(海保知里)そうなんですね!

(小堺一機)毬谷友子さんとやって楽しかったですね。

(海保知里)じゃあこれをみなさんぜひ、レンタルなどで。

(小堺一機)配信もあるかな? 海保ちゃんは。

(海保知里)私はですね、年末に見た映画で『gifted/ギフテッド』という映画なんですけども。

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『gifted/ギフテッド』

町山智浩『gifted/ギフテッド』『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でフロリダを舞台にした映画『gifted/ギフテッド』と『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』を紹介していました。

(小堺一機)よかったね。この映画、よかったね。

(海保知里)ご覧になりました? すっごいよかったですよね。

(小堺一機)あの、キャプテン・アメリカの彼(クリス・エヴァンス)が普通のお父さんを演じているんだけど、すごく素敵だった。

(海保知里)クリス・エヴァンスが、どちらかというと寡黙な、お父さんではなくて自分の姪っ子を……で、その姪っ子さんというのが実はすごくIQの高い天才なお子さんなんですけども。なぜかその子と2人で、みんな知らない土地で暮らしているんですよ。それには理由があって。その中でどんどん、おばあちゃんが表れたりして。それで話が展開していくんですけども。同じ子供を持つ母親として、今後の自分の子供の子育ての仕方をどうしていくか?っていうことをちょっと考えさせられるということと、あと深い愛情。それぞれの愛情の形があるんですよね。。

(小堺一機)そうなの。

(海保知里)いろんな目線での。それを考えて、で、最後に号泣して。それで、番組の冒頭で言った餃子をプレゼントされたっていうのがこの映画なんですよ。(※映画鑑賞後に入ったラーメン屋で、海保さんのあまりの様子を見た店員さんから餃子をプレゼントされたという話)。

(小堺一機)ああ、そう!

(海保知里)私、これを見て号泣しちゃって。

(小堺一機)『gifted/ギフテッド』を見て、餃子を「ギフト」されたのね(笑)。

(海保知里)そう。フフフ(笑)。破れた餃子をプレゼントされたというのが(笑)。

(小堺一機)そうか。でもこの映画は本当に、派手な映画ではないんですが、すごく素敵な映画だった。アメリカが変わってきていると思った。要するに、上流社会のお母さんじゃない? 彼の本当のお母さんは。なんでも……「一流の学校に行け、こんな汚い家に住んで。ネズミやゴキブリがいる」みたいなことを言うんだけど、おばあちゃんの愛情も、おばあちゃんの正しいことなんだよね。

(海保知里)そう。いろんな、それぞれの価値観というか。で、それを全否定することはできないんですよね。

(小堺一機)特にこのごろのアメリカ映画を見ると、生意気なことを言うようですけども、そういう映画、多くないですか? だから、「違うものを許そう」とか、考え方は違うけど、勧善懲悪じゃなくて。昔だったら、この姪っ子さんを預かっているおじさんが主人公で、彼の価値観で映画が結論に行くと思うのよ。でも、最後は全員が全員を許すところで終わるでしょう?

(海保知里)そう! そこがグッと来たんですよね。

(小堺一機)そうだね。

(海保知里)それぞれの優しさと思いやりと……っていうのが来て、途中までもう涙が止まらなくて。これ、みんな泣くと思いますよ。

(小堺一機)子育て真っ最中だからだと思います。

(海保知里)これ、夫も別の日に見に行って、「キツかった。でも、すごくいい映画だった」ということを言っていまして。これはおすすめします。子育てをしている方。それだけじゃなくても、すごく。

(小堺一機)それから今年のこれからですけども、2月に公開になるのかな? 『スリー・ビルボード』っていう映画があるんですよ。

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『スリー・ビルボード』

町山智浩『スリー・ビルボード』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で映画『スリー・ビルボード』を紹介していました。

(海保知里)あ、はいはい! いま、話題になっていますよね。

(小堺一機)話題になっていますけども。田舎道の看板に、娘をレイプされた上に焼き殺されてしまったお母さんが、「警察と署長はなにをしているんだ!」というメッセージを、何も書いていないビルボード(看板)を見て、そこに(メッセージを)出すんですね。警察に対しての文を。それで街が大騒ぎになっていくという話なんですけど、これもいろんなそれぞれの価値観を監督も、「どれをいちばんのリーダーにする」という風にはしていないんですよ。

(海保知里)ふーん! それぞれの目線が全部入っているんですね。

(小堺一機)そう。「どの人も正義なんだ」という。昔の映画だったら、「この警察署長が悪徳な人で、仕事もしていなくて……」っていうことにすると思うの。でも、すごくみんなが好きな署長さんなんですよ。

(海保知里)ふーん!

(小堺一機)配役も素晴らしいです。

(海保知里)へー! 顔にちょっと特徴があるウディ・ハレルソンとかね。

(小堺一機)ウディ・ハレルソンが署長さんなんですけど。あと他の役者さんも皆さん、すごいです。これは、話としては非常に怖い話ですよ。レイプされて殺されたお母さんが、街中に反対されてもその看板を……いろんなことがあるんだけど、するのよ。なのに、見終わった後にすごく優しくなれるんですよ。

(海保知里)ええーっ! そういう……。

(小堺一機)僕はラストで参ったですよ。「アメリカがこういうラストにするんだ!」って。

(海保知里)変わってきていますよね。いろんな目線、いろんな人への思いをちゃんとみんな映画の中で伝えようとしてきている。

(小堺一機)あとね、『シェイプ・オブ・ウォーター』っていう映画も来ますけども。これも、要するに未知の生物が出てくるのよ。もうSFの世界じゃないですか。

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『シェイプ・オブ・ウォーター』

町山智浩 『シェイプ・オブ・ウォーター』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でアカデミー賞の最有力候補、ギレルモ・デル・トロ監督の映画『シェイプ・オブ・ウォーター』を紹介していました。

(海保知里)たしか私、映画評論家の町山さんから聞いたところによると、半魚人でしたっけ?

(小堺一機)半魚人ですよ。それと、ある女性の話なんですよ。なのに……おとぎ話、SFじゃない? よく考えたら。でも、ちゃんとリアルな映画なんですよ。

(海保知里)へー! で、それも監督が美男美女カップルにはさせたくなくて。そうしないとスポンサーがなくなるけど、自分のお金も出してまで、それでキャスティングしたというね。

(小堺一機)それは「異種を認める」ということなんですよ。この映画もそうなんですよ。

(海保知里)へー! これも。ちなみにさっきの『スリー・ビルボード』も日本では2月公開ですね。

(小堺一機)『シェイプ・オブ・ウォーター』は3月ぐらいかな?

(海保知里)そうですね。

(小堺一機)で、どちらもアカデミー賞の有力候補です。『シェイプ・オブ・ウォーター』、これは僕の個人的な意見ですよ。『シェイプ・オブ・ウォーター』では異人種を助けようとするのがマイノリティーなんです。

(海保知里)はー。メインのマジョリティーではなくて、マイノリティーの虐げられているような人たちが?

(小堺一機)異物扱いされている人を助けるんですよ。

(海保知里)へー! そこもまたグッと来るんですね。

(小堺一機)すごいです。うん。

(海保知里)そうなんですね。それも楽しみ! あっ、もう時間なんですって。小堺さん

(小堺一機)オー・マイ・神!

(海保知里)フフフ(笑)。そこだけ日本語なんだ。もっとご紹介したかったですね。タイトルだけでも言っておきますか? おすすめなのを。

(小堺一機)『ディナーラッシュ』。これは前から言っていますけども。これ、絶対に見てください。これは見始めた時に「ああ、こういう映画ね」ってみんな見始めるの。途中からね、「あれっ、ちょっとなにこれ? なにこれ? なにこれ? なにこれ!?」って。最後は「なーにーこーれー!?」って。

(海保知里)ちょっとIKKOさん入ってません?(笑)。

(小堺一機)「背負投げ~!」。

(海保知里)ありがとうございます。すいません(笑)。私はいまDVDでも見られる『ジーサンズ はじめての強盗』。

(小堺一機)すごいですね。

(海保知里)これをおすすめします。おじいちゃんたちが働いていた会社で年金がなくなって、この後どうなる? 路頭に迷うっていうところで強盗をするという話なですけども、モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・キートン。このお三方は顔を見ただけわかる重鎮の3人。

(小堺一機)これ、いい意味でベテランが力が120あるのに80で芝居しているんですよ。これが渋い!

(海保知里)肩の力を抜いてね。

(小堺一機)全然力が入っていないの。

(海保知里)ねえ。そうですね。最後まで面白いです。

(小堺一機)気持ちいい!

(海保知里)気持ちよく見られる。あと、前向きな気持ちになって「よし、やるぞ!」っていう気になりますね。これ、おすすめします。

(小堺一機)見事でした。

(海保知里)良かったですよね。ということで、2018年がみなさんにとっていいスタートが切れますよに、映画をご紹介しました。『ボギー!俺も男だ』『スリー・ビルボード』『シェイプ・オブ・ウォーター』も今年の2月、3月公開でおすすめの新作。そして私は『gifted/ギフテッド』『ジーサンズ はじめての強盗』をご紹介しました。

(小堺一機)うん。まだまだあるんだけどね(笑)。

<書き起こしおわり>

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