ピエール瀧 ハガキ・封書限定の悩み相談へのこだわりを語る

ピエール瀧 ハガキ・封書限定の悩み相談へのこだわりを語る たまむすび

ピエール瀧さんがTBSラジオ『たまむすび』の人気コーナー・ハガキで悩み相談の中で、なぜハガキ・封書に限定して悩み相談を受け付けるのか、そのこだわりについて話していました。

(ピエール瀧)そして、こういうのも来ています。愛知県・36才男性の方。(ハガキを読む)「瀧さん、外山さん、こんにちは。毎回、タイムフリーを使って聞いています。さて、ハガキで悩み相談を聞いていて、ある疑問がわいてきました。それは、送られてくるハガキや封書は手書きが多いのか、それともパソコンで作成する人が多いのかということです。なぜ、こんな質問をするのかというと、自分の字が汚いからです……」。そんなことないですけどね。

(外山惠理)汚くないですよ。

(ピエール瀧)ちょっとかわいらしい字ですけどね。「……パソコンで作成した方が見やすいであろうと思ったりはしますが、どちらがいいのだろう? と思ってしまいます。しょうもないことだと思いますが、よろしくお願いいたします」ということで。まあね、このハガキで悩み相談、なぜハガキ・封書限定でやっているかというと、その字から出てくるその人の人となりね。これがね、やっぱり違うんですよね。

(外山惠理)ねえ。もう下手でもいいんですよね。

(ピエール瀧)この細かい字でびっちりと書いてきたり。縦書きなのか、横書きなのか。ボールペンで書いてあるのか、サインペンで書いてあるのか、万年筆なのか。イラストがちょっと入っているのか、入っていないのかによって、その人の相談、悩みの深度とか、これはギャグなんだなっていうのがわかったりするのが面白いというので。僕、古くからラジオをやっていますから、その頃はハガキが主流でしたから。やっぱりハガキからその人の人となりを知りたいっていうのがありますからね。

(外山惠理)そうですね。伝わってくるものがありますよね。字ってね。

(ピエール瀧)やっぱり活字になるとね、みんな利口になった気がするんですよね。Twitterとかさ、Yahoo知恵袋の回答欄とかさ、ああいうのってみんなさ、自分の意見がどんどん活字になってきれいに出てくるから。明朝とかゴシックになってさ。すげー利口になった気になるんですよね。

(外山惠理)バカですね。

活字になると利口になった気になる

(ピエール瀧)だからそれでさ、利口になった気になって、どんどん盛り上がっちゃって、評論家みたいなことを言ってうっとりするんですよ。あれ。

(外山惠理)ねえ。出てこいよ。

(ピエール瀧)おんなじように、「それは私にとって……」とか言っているけど、手書きの字で書いたら、「おめー、なに言ってんだ、この野郎!?」っていう人、いっぱいいますから(笑)。ねえ。だからみんな活字になるとね、利口になった気になっちゃってね。みっともないですよね(笑)。

(外山惠理)本当にね。

(ピエール瀧)それもあるんで、できれば……絶対とは言いませんけども、手書きが僕はうれしいです。

(外山惠理)ねえ。私もだって、自分の字は上手くないけど、返事は自分の字で書くようにしますもん。

(ピエール瀧)ああ、やっぱりね。

(外山惠理)そうしないと、ねえ。印刷したものとかだとさ、書かなくてもいいかな?って思っちゃうし。

(ピエール瀧)だからこんな字が下手な、汚い人が深いような質問をしてきたりとか。ものすごい達筆な人がくだらねえ質問をしてきたりすると、いいじゃないですか。そこがいいんでね。そこをね、楽しむのがこのハガキで悩み相談のコーナーです。

(外山惠理)だから、印刷よりも圧倒的に字ですよね。字が多いといか、字ばかりですね。

(ピエール瀧)同じ内容だったら手書きの方が僕は「読んであげたいな」っていう気になりますね。

<書き起こしおわり>

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