マキタスポーツさんがTBSラジオ『東京ポッド許可局』の中で米米CLUBの『君がいるだけで』を紹介していました。
(サンキュータツオ)ここで1曲。今週はマキタ局員の選曲です。
(マキタスポーツ)はい。まあ、この曲をわざわざという感じになってしまいますけども。『Say Yes』を流したじゃないですか。
(プチ鹿島)はい。よかった。
(マキタスポーツ)あれと同じような感じで味わっていただけたらと思います。最近は僕はずっとドラマの主題歌をテーマにやってきたんですけど。これも大ヒット。言わずと知れた名曲です。米米CLUBで『君がいるだけで』。
米米CLUB『君がいるだけで』
(マキタスポーツ)さあ、累計売上が約289.5万枚を記録したという。まあ、歴代……90年代はミリオンセラーを連発していたのもご存知だと思いますけども。その中でもすごい曲ですよね。
(プチ鹿島)いまでもチャリーンと落ちているでしょう。
(マキタスポーツ)もちろんです。もう本当に、打ち出の小槌みたいな曲ですよね。ところが、この曲が売れてしまったことで米米CLUBはすごく歪みが生じてしまったという風に言われているぐらい……というのは、『素顔のままで』というドラマの主題歌で。これ、ドラマも高視聴率で、みなさんも記憶にあるかと思うんですけど。当時、タイアップでみんな出す曲出す曲売れていた時代。CDが売れていた時代だったじゃないですか。で、それにやっぱり米米も乗っかっているんですけど、米米ってもともとはライブバンドとしてすごく尖ったことをやっていたわけじゃないですか。
(サンキュータツオ)メンバーも多いしね。
(マキタスポーツ)メンバーは不特定多数というか。日本のジョージ・クリントンみたいなものなんですよ。で、すごく面白いことをやっていたんですよ。尖っていて、舞台装置や舞台装飾や衣装とかにしてもそうだし。やることや曲とかもすごく風刺・パロディーが効いていたりとか、面白いことをやっていたりしてたの。アートスクール出身の人たちですから、そういうことを自分たちの宴会芸みたいなものだったわけよ。言ってみれば。アートスクールの宴会芸みたいなことをやっていたものが、だんだんだんだん大衆寄りのもので、ちゃんとそういうニーズに当てて。で、大爆発してしまった曲だったということですね。
(サンキュータツオ)うん。
(マキタスポーツ)で、これが300万枚近く売れてしまって、イメージとしても『君がいるだけで』の人みたいになってしまったことで、米米CLUBが米米CLUBではなくなっていったということのきっかけ。で、もともとは米米CLUBっていうのは僕はコミックバンドぐらいのイメージで思っていたんですよ。
(サンキュータツオ)そうだよね。「KOME WAR♪」とか歌っていたもんね。
(マキタスポーツ)『冗談画報』ってあったじゃないですか。あれとかで最初に見た時とかも、なんでこんなかっこいい人が、こんなちょっとふざけた面白いことをやるんだろう?って思ったものだったですけど。
(サンキュータツオ)『浪漫飛行』って売れたじゃん。
(マキタスポーツ)『浪漫飛行』も売れました。だから80年代の米米と90年代の米米はちょっと違うんですよね。やっぱりその点は……あと、萩原健太さんっていう方がプロデューサーでやっていた時代とそれ以降とかでも違うと思いますし。いろんな面もあるんですけど。ちなみにこの曲はメンバーのシュークリームシュっていうダンサーチームがいたんですけど。MINAKOさんっていうのがカールスモーキー石井さんの妹さんなんですよね。で、その妹さんと金子さんっていうサックスとかキーボードをやるメンバーの方が結婚するにあたって作った曲らしくて。
(サンキュータツオ)へー。
(マキタスポーツ)それがきっかけらしいんです。
(サンキュータツオ)ああ、そうなんだ!
<書き起こしおわり>