マキタスポーツさんがTBSラジオ『東京ポッド許可局』の中で、お父さんの葬儀をして考えたことを語っていました。
(サンキュータツオ)ということでね、マキタ局員はお父さん亡くなりましたけども。
(マキタスポーツ)お父さんね、死んじゃった。お父さん、死んじゃったんですよ。まあね、ウチのオヤジはもう82才ですからね。
(タツオ)結構お年だったんですね。
(マキタ)そうなんですよ。
(タツオ)これさ、もうお母さんも亡くなったでしょ。
(マキタ)だから2人ともいないですよ。ウチは。
(タツオ)次、死ぬ順番としてはマキタさんでしょ?
(マキタ)そうだね。確実に。だからね、確実に人って死ぬんだなって。当たり前のことを当たり前に感じて。いま、だから俺、準備に入ろうかなと。
(プチ鹿島)死ぬ準備。そして骨になる。
(タツオ)(笑)。父になる、ね。もう父になっちゃったもんね。
(マキタ)父にもなったね。あとは骨になるだけです。
(タツオ)やっぱり考え方、若干変わってきますか?
(マキタ)あのね、考え方・・・そうだね。やっぱり親って、死ぬんだよね。自分より先に。基本的には。で、死んだよ。でまた、親がさ、いろんなことやり散らかして死んでんだよな。ウチ。その後始末しなきゃいけねーんだよ、俺。だから自分の子供たちにはそんなの、あんまりしたくねーなっていうのはね。とは思うね。あと、葬式って俺、5年ぶり2度目の出場なんだけど。
5年ぶり2度目の出場
(タツオ)(笑)。5年ぶり2回目。ありますね、主催。
(マキタ)またね、今回もいろいろなことあったからね。やっぱり前回も・・・
(タツオ)前ね、『葬式』論っていうのをやりましたけどね。
(マキタ)ずいぶん前にやりましたけど。やっぱり葬式っていうのは問題点が多すぎるぞ。で、あの葬式って準備期間たった1日のフェスなんだよね。
(鹿島)たしかに。急遽だもんね。
(マキタ)急遽やるわけよ。
(鹿島)だいたい急遽ですよね。
(マキタ)ほんで、最大多数の最大幸福を目指さなきゃいけないって、そんなことできるわけないんですよ。葬式っていう儀式っていうのは、ローカルルールがありすぎるの。だからどこに基準をもっていっていいのか、わからない。俺なんかの基準で言ったら、やっぱり笑いがあるような感じで・・・
(タツオ)(笑)。だからお葬式で笑う必要、ないでしょ。
(マキタ)いや、それは別にいいじゃん。俺のスタンダードでいいじゃん。と、思うけど、やっぱりすり合わせをしなくちゃいけないんですよ。
(タツオ)親戚一同とね。
(マキタ)だけど、俺は悪あがきしたいわけですよ。俺なりにスジを通してですね、俺はこんな子供だったけど、そんなお父さんありがとうっていう意味で、俺はたとえば喪主として挨拶をする。で、滑るんですよ。俺、結構いい漫談をしたつもりなんですけど、きっちり滑ってるんですよ。っていうか、ボケ代、めちゃめちゃあるんですけど。俺、途中から怖気づいてボケらんなくなってきちゃって。
(タツオ)(笑)。戦ってきたんすね。
(マキタ)たとえばフェスだって言ったら、坊主っていうのはあれ、アーティストですからね。しかも、持ち歌1曲しかねーんだ。般若心経。
(タツオ)そうだ。ロックバンドみたいなもんね。
持ち歌は般若心経、1曲だけ
(マキタ)で、あれ、カヴァーですから。それがさ、また戒名代がさ、内訳で見たわけよ。戒名代で30万ぐらい取るわけよ。
(鹿島)人のキャッチコピーつける。
(マキタ)で、ウチのオヤジの戒名が『たくじょういっくこじ』っていうのね。『たくじょう』の『たく』っていうのは拓殖大学の『拓』。切り拓く。開拓するの拓なんですよ。『この意味は・・・』ってありがたく言うわけですよ。『切り拓く。商売を自ら始めて、これをフロンティア精神でもって切り拓ていったという意味で、拓としました』と。だけどウチのオヤジ、2代目なんだよ。初代じゃねーんだよ。切り拓いてねーんだよ。っていうのもさ、もう又聞きみたいな感じで、間違えてるわけ。
(タツオ)ツッコミ代、たくさんあるな。
(マキタ)絶対そんなヤツに30万なんか払うわけねーじゃねーかよって話ですよ。
(鹿島)Wikipedia、慌てて見たみたいな感じですよね。本人に、スターに会う前にね。
(タツオ)放送できるんでしょうか、これは(笑)。
(マキタ)いや、いいよ。放送してくれよ。届け!
(鹿島)そういうことだよね。
(タツオ)お葬式論は改めてやってもいいかも。
(プチ鹿島)君に届け!ってね。
<書き起こしおわり>