杉作J太郎と吉田豪 昭和のスター・松方弘樹を語る

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杉作J太郎さんと吉田豪さんがJFN『スキマから聴こえてくるラジオ』に出演。昭和のスター、松方弘樹さんについて話していました。

(吉田豪)はい。吉田豪と……。

(杉作J太郎)杉作J太郎がお送りしております『スキマから聴こえてくるラジオ』。

(吉田豪)今日は昭和の日が近いということで、昭和のスターをテーマにお届けしていきます。Jさん、まずはどの方から行きましょうか?

(杉作J太郎)そうですね。今年の1月に亡くなった松方弘樹さんから行ってみたいと思います。

(吉田豪)はいはい。松方さんの代表作っていうと、何になると思います?

(杉作J太郎)まあ、これは人それぞれだろうね。いろんな感じの松方さんがいらっしゃいますからね。ええ。

(吉田豪)脚光を浴びたのは『仁義なき戦い』ではあるわけですよね。

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松方弘樹の代表作

(杉作J太郎)そうですね。たしかに『仁義なき戦い』は超超超大ヒットですから。これで松方弘樹さんというのを日本中のほとんどの人が知ったというのは事実でしょうね。。

(吉田豪)それと、NHKと。

(杉作J太郎)NHKの大河ドラマで主役をその後にね、やりましたから。『勝海舟』で。で、あれは普通の大河ドラマよりも……本来の主役の渡哲也さんがご病気になりまして。最初の3話だか4話だか、青年時代で降板をされまして。で、急遽、松方さんが登板という。

(吉田豪)その話題性もあったわけですよね。

(杉作J太郎)そうですね。だから普段の大河ドラマよりも注目度は高かったと思います。

(吉田豪)で、松方さんが「ギャラが安い」とかの文句を言ったりとかもしていて。その話題性もあり……っていう。

(杉作J太郎)ああ、まあ実際問題、かなりモメられたみたいですね。モメられたというか、まあしんどかったんだと思うんですよ。急遽松方さん、これね、NHKで大河ドラマに入ったけど、そのつもりでいたわけじゃなく。で、当時松方さんはもう主演・準主演で東映で第一線のスターだったので。まあ、これは大変なスケジュールだったとは思います。

(吉田豪)うん。

(杉作J太郎)で、その後、松方さんはテレビ、時代劇、そしてまた映画もありつつのね。だから松方さん自身のお話を聞くと、『最後の博徒』。もしくは『修羅の群れ』。

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(吉田豪)『修羅の群れ』はよく言いますね。

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(杉作J太郎)やはりここがね、これ80年代にたぶん入っていたと思うんですけど。「それがやっぱり自分の代表作だ」みたいにおっしゃりますね。

(吉田豪)言いますね。

(杉作J太郎)で、それはね、なんでだろう?っていうことを考えると、その前のね、たとえば『県警対組織暴力』。これは(菅原)文太さんの相手役になりますけど。それとか、『脱獄広島殺人囚』とか。『暴動島根刑務所』とか。この刑務所三部作っていうのがあるんですけど。それの松方さんが、まあ僕的には松方さんの最も好きな代表作として挙げる……まあ、僕もそうだけど、割りと挙げる方、多いと思います。

(吉田豪)そうですね。

(杉作J太郎)で、実際問題、作品の質と訴える訴求力もね、普通じゃないので。素晴らしいと思うんですけどやはり、その『修羅の群れ』『最後の博徒』になると、東映にいままで携わってきた、松方さんの好きだった萬屋錦之介さんとか、松方さんのちょっと先輩というか師匠筋にあたるような鶴田浩二さんとか。そういう方々が全員この脇でね。自分のライバルだった人とか、先輩だった人たちがみんな脇で回ってくれて。そこで完全主演で松方弘樹さんで行ったから、「ようやくここまで来れた」っていうのがまずひとつ、あったのかもしれないですね。

(吉田豪)でしょうね。その達成感みたいなもので、代表作として挙げている。

(杉作J太郎)うん。あとそれとね、この間僕、弟さんの目黒祐樹さんとちょっと一緒に舞台をやったんですが。お父さん、時代劇スターの近衛十四郎さんが松方さんに対してはかなり厳しかったっていうんですよ。

(吉田豪)らしいですね。

(杉作J太郎)で、映画を見ては、たとえば『仁義なき戦い』なんかでもね、あんだけがんばっているのに、「こんなことをやっていたんでは、お前はもう消えてしまうぞ」っていうね、厳しいことをおっしゃっていたらしいんですよ。

(吉田豪)目黒さんには言わなかったらしいですね。

(杉作J太郎)目黒さんにはものすごく優しかったと。

(吉田豪)「『ルパン三世』もいいぞ」みたいな。

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(杉作J太郎)で、たぶん……これも推測の域を出ませんが。ここは。『修羅の群れ』は褒めていただいたんじゃないですかね。もしかしたら。で、自分の中でもやっぱり「やったな」っていう。『巨人の星』の家庭ぐらい厳しい感じなんでね。もしかしたら、そうだったのかな? と思う部分はありますよね。

スター一家伝説

(吉田豪)うんうん。最近、松方さんの本が出たじゃないですか。それを読んでいると本当にデタラメな話だらけじゃないですか。ご両親に小学生の時にヒロポンを打たれたとか(笑)。

(杉作J太郎)まあまあ、時代が違うからね。いまの時代で翻訳すると、ご両親に栄養ドリンクを飲まされたっていう。

(吉田豪)そんな感じですかね?(笑)。

(杉作J太郎)いや、たぶんそうじゃないの? 時代が違うから、これはなんとも言えませんね。まあでも、かなりめちゃくちゃな……「めちゃくちゃな」っていうか、さすがのスター一家。そして近衛さんもやはり、日本でいちばん立ち回りの上手い時代劇俳優と言われてましたから。やはりこの、豪快な人生だったのは間違いないですね。

(吉田豪)そうですね。

(杉作J太郎)それで、お父さんもスターだから細かいことにこだわらなかったというかね。いろんな商売に手を出されたりもしてたと思うんですけども。

(吉田豪)有名なね、親子でソープランド経営というのがね。

(杉作J太郎)(笑)。そうそう。親子でね。まあ、あれなんかもね、やりたくてやったというよりは、なんか土地があったからすすめられてやったというのが真相みたいですね。

(吉田豪)まあ、松方さんに言わせると本当にお父さんは商売が下手で、よく騙されて……みたいな。

(杉作J太郎)本当にその一環だったみたいでね。だから僕らも土地があればね、始めたいですけどね。

(吉田豪)ソープ?

(杉作J太郎)割りと興味津々ですね。

(吉田豪)はいはいはい。有名なのがね、その『(天才・たけしの)元気が出るテレビ!!』が毎回収録が終わるとたけしさんも含めて全員でソープに行っていたっていうね。

(杉作J太郎)昭和の時代は、終わったらソープなんですよ。

(吉田豪)連れソープみたいな。

(杉作J太郎)うん。もう映画もテレビも、終わったらソープ。まあ、もちろん全部じゃないと思いますけど。

(吉田豪)わかります、わかります。

(杉作J太郎)でも、僕が聞いている現場はね、90%ぐらい、終わったらソープだね。

(吉田豪)行きすぎて、最終的にはその『元気』のスタジオにソープのオーナーが迎えに来ていたらしいですよね。

(杉作J太郎)やっぱりこれは時代だな。ねえ。

(吉田豪)その松方さんの本ですごいなと思ったのが、海外ロケでトラブルがあった時の話で。たしか、フィルムが全部没収されて、撮影できなくなって。もうずーっとそのホテルにみんな待機する羽目になって。何日かはみんな楽しんでいたけど、だんだんみんなイライラしだして、ヤバいってなった時に、スタッフ全員をロビーに集めて、大金と女性を並べて。「お前ら、これで遊べ!」って言って、それでみんなを落ち着かせたっていうような。「なんでそんなに若いのに、そんなことができるんだ?」みたいにその本には書いてたんですけど。

(杉作J太郎)やはりそういうのを見てきているからでしょうね。見てきてなかったら、急には思いつかないでしょうからね。だから、松方さんはやはりその鶴田さんとかがね、あったんだと思いますね。

(吉田豪)はいはいはい。だから、高倉(健)さんの下だったらそうはなっていないですよね。たぶん。

(杉作J太郎)高倉さんの下の方っていうのは、小林稔侍さんとか、谷隼人さんとか、北大路欣也さんになりますけど。やはりみんなそういう雰囲気じゃないですよね。みんなこう、スポーツマンというか。どちらかと言うと、なんか走り回る感じですよね。やっぱり昭和の時代のスターは女性が好きだったっていうのは間違いないですね。

(吉田豪)間違いないですね。

(杉作J太郎)で、いまのスターも本当は好きなんだろうけど、許されないんだろうな。なんでか知らないけど。

(吉田豪)「女性が好き」をあそこまでキャラにする人もそういないじゃないですか。あんな、800人斬りだのなんだのっていう。

(杉作J太郎)それもね、だから(山城)新伍さんとかもそうじゃないですか。ただ、それもやっぱりね、鶴田さんっていう先輩がいるからね。

(吉田豪)ああー、実はすごかったらしいですね。

(杉作J太郎)うん。だから、やっぱり先輩の姿を見て、後輩は育ってくるんでしょうね。

(吉田豪)「かっこいい! 俺もそうなりたい」っていう。

(杉作J太郎)だから、もしかすると、松方さんもね、もちろんずっといたわけだから。見て育った人はいるはずでね。いまの時代にもいるはずですよ。女性をすごく好きな人は。

(吉田豪)そりゃそうですよ。みんな好きですよ。それをキャラにできるかどうかですよね。

(杉作J太郎)ああ、なるほど、なるほど。そうですね。

(吉田豪)はい。そんなところで1曲、聞いていただきましょうかね。Jさん、曲紹介をお願いします。

(杉作J太郎)はい。その松方弘樹さんが大好きなビートたけしさんと一緒に出した曲ですね。『I’LL BE BACK AGAIN…いつかは』。

『I’LL BE BACK AGAIN…いつかは』

<書き起こしおわり>

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