吉田豪さんがニッポン放送『上柳昌彦・松本秀夫 今夜もオトパラ!』で、文庫版が発行されたばかりの著書『サブカルスーパースター鬱伝』について話していました。
(上柳昌彦)吉田豪さんのですね、徳間文庫カレッジから出ている文庫本ですね。『サブカルスーパースター鬱伝』。
(吉田豪)先週、渡してたんですよ。お贈りし忘れてたんですね。
(上柳昌彦)これはねー、読ませていただきました。
(吉田豪)ありがとうございます。
(松本秀夫)読んでいる最中でございますが。
(上柳昌彦)まあ、リリー・フランキーさんとか大槻ケンヂさんとか。まあ、そうだろうな。ああいう人たち、ちょっとそういう鬱っぽい状態だとか、本当の鬱になったりとかね。あるだろうと思ったんですが。ユースケ・サンタマリアさんが、この文庫本だけに収録されているらしいんですが。結構大変だったんですね。
(吉田豪)ユースケさんはこのオリジナル版の本の方も読んでくださって。で、読んだ感想が『俺の方が重いよ』っていう(笑)。大変だったみたいですね。
(松本秀夫)吉田さんはでも、表情なんかをご覧になりながら、ちょっとそういうのを感じて?
(吉田豪)テレビで見てて、心配にはなってたじゃないですか。ちょっと痩せた時期とか、目が笑ってない感じとか。
文化系男子、サブカル男子は40才で鬱になるって本当?
(上柳昌彦)そう。ちょっと無表情かな?みたいなね。無表情だけどテンション高くしてるな、みたいな時、あったんだけど。そのね、『文化系男子、サブカル男子は40才で鬱になるって本当?真相に迫る』って。結果、その40になって、ある程度世間的に知名度が広くなった方が、またいろいろプライベートでもなんかあり・・・みたいなのが重なるみたいですね。
(吉田豪)なんか座りの悪い思いをするようになって・・・とか、いろんなものが重なって、一時期ちょっと鬱々とする時期があるんじゃないか?っていうような話ですね。
(上柳昌彦)で、全員ではないんですけど、やっぱりちょっとなんか『ん?モテるか?』みたいな感じになって。女の人がなんかこう、出会ってしまって。で、自分にはまったく無名の頃から支えてくれた妻がいて。糟糠の妻とちょっとこじれて、結局その新しいおねえちゃんとも、なんともかんともって。で、なんとなくグチャグチャになっちゃって・・・っていう方も。
(吉田豪)それは、映画評論家の町山智浩さんがざっくりしたやつを。『みんな、それなんだよ!』っていう(笑)。
(上柳・松本)(爆笑)
(吉田豪)ええーっ!?っていう(笑)。みんな!?っていう(笑)。
(上柳昌彦)このサブカルスーパースター鬱伝を読んでいて非常に私、面白かったのが、吉田さんがちょろっちょろっと出てくるわけですよ。
(吉田豪)まあ、基本聞き手ですけどね。
(上柳昌彦)基本聞き手で。吉田豪さんってじゃあどういう人なんだろう?っていうのは、僕らもまったくわかんないっちゃわかんない。吉田豪さんはあえて自分のプライベートな部分っていうのはあまり出さないようにして・・・
(吉田豪)インタビューでもあまり自分が前に出ないようにしますからね。
(上柳昌彦)僕らの場合は『あー、わかります!僕もね、それ、ああなんですよ、こうなんですよ』っていうスタイルなんですけど、たしかに吉田豪さんはそれを出さないですよね。
(吉田豪)そうなんですよ。
(上柳昌彦)それはやっぱり、なんとなくこう、守るというか?
(吉田豪)守るっていうか、雑誌とかで出過ぎるのがすごい邪魔だなと思うことが多くて。僕はもう、極力なくした方がいいっていう。
(上柳昌彦)最初からなくしておけば、『あいつ、最近出さなくなったよね』って言われないですしね。
(吉田豪)とか、『最近あいつ出しゃばってるね』もないだろうし(笑)。
(上柳昌彦)ないだろうしね(笑)。で、みんなに言われてるのが、『いやいや、豪ちゃんも危ないよ、(鬱に)なるよ』って・・・
(吉田豪)そうです。みんな脅すんですよ。本当にこれが、面倒くさい人ばっかりで(笑)。ユースケさんまでですよ、同い年だからね、『くるよ、もうすぐくるよ』っとかって。
(上柳昌彦)そのへんに対しては、どうですか?
(吉田豪)みんなこう、仲間がほしいんですよ。ぜったい(笑)。『お前だけ、なにもないのは許さない』みたいなね。いまんところ、ないですけどね。
(上柳昌彦)ない。まあ、あの真面目すぎず、ふざけすぎずのバランスっていうのを上手く取っていくっていうことが書いてありましたけども。そういう感じですか?
(吉田豪)そういう感じでいければいいですね。
(上柳昌彦)またこの吉田豪という人はね、いつも微笑んでるんですけど。このほほ笑みっていうのはなんなんだろう?って思うんですね。
(吉田豪)まあ、よく『目が笑ってない』って言われますね。
(松本秀夫)この番組、月曜日にこの時間に来ていただく松江哲明監督は、もう破顔一笑みたいにニコニコされて。
(上柳昌彦)心の底からニコニコされてるのね。松江さんはね。吉田豪さんの笑いは違うのよ。
(吉田豪)いろいろ伺っている感じがしますよね(笑)。
(上柳昌彦)そうなのよ!
(松本秀夫)どこかこう、大魔神が潜んでいるみたいに感じるところが(笑)。
(上柳昌彦)『ほほう、そういう感じね・・・』みたいな感じが(笑)。おもしれーなって思ってね。はい。
<書き起こしおわり>
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