松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中でDrake『Get It Together ft. Black Coffee&Jorja Smith』とJorja Smith『Beautiful Little Fools』を紹介していました。
(松尾潔)さて、続いてご紹介しますのは、ドレイクです。ドレイクのアルバム『More Life』、これはまあ本当によく聞かれていますね。ええ。アメリカ国内だけでもはじめの1週間で3億回以上……3億4800万回という、もうちょっとわからないぐらいの数字ですね。「天文学的数字」って言うには割りとキチッとした数字という気もしますが。その「枚数」ではなくて「回数」っていうところにドレイクのいまの音楽業界にきちんとフィットした感じが出ているかと思います。そんなドレイクの音楽がいま支持されているというのはこれ、事実としてあるんだと思いますね。
で、アルバム『More Life』。これ、前作の『Views』からは僕も大好きな『Hotline Bling』とか、後に名曲と言われるであろう曲がいくつか出ましたけども。今回も現時点で『Fake Love』ですとか『Passionfruit』。いまバックで流れている『Passionfruit』。これもなかなかこの番組向きのメロウな曲で、いくつかリクエストもいただいたりしているんですが……。
Drake『Passionfruit』
僕がね、この『More Life』の中で注目したいのはイギリス勢がフックアップされていることなんですね。ラッパーのギグスっていう人なんかもそうですし、もう1人、僕が『メロ夜』でたびたびプッシュしてまいりました女性シンガー、ジョルジャ・スミスをドレイクも気に入っているみたいで。彼女がフィーチャーされております。もう彼女を世界に紹介するためだけのインタールードを作っているぐらいなんですけどね。あらためてご紹介しますけどもこのジョルジャ・スミスっていう人はイギリスのいわゆるウェスト・ミッドランズと言われているエリアのウォルソールっていう街の出身で。いまはロンドンに移っているみたいなんですけど。たしかいま、19才。ハタチになったのかな? とにかくそれぐらい若い女性シンガーですね。
彼女の歌声に惹かれたのは僕とドレイクだけじゃないと思います。いまなら間に合います。どこかで聞いたフレーズですね(笑)。いまなら間に合いますんで、ぜひその1曲をお楽しみいただければと思います。それではご紹介しましょう。ドレイクのニューアルバム『More Life』の中から『Get It Together』。ドレイク feat. ブラック・コーヒー&ジョルジャ・スミス。
Drake feat. Black Coffee & Jorja Smith『Get It Together』
Jorja Smith『Beautiful Little Fools』
快進撃を続けるドレイク。ニューアルバム『More Life』の中からブラック・コーヒーとジョルジャ・スミスをフィーチャーしておりました『Get It Together』。そして、ジョルジャ・スミス。このタイミングでまたもう1曲。結構なハイペースですけどね。もう1曲ドロップしてくれました。これは『Beautiful Little Fools』という曲ですね。あえて『Get It Together』とは正反対に位置するような色合いの曲を出してきたんじゃないかなという風に推測しております。
「エイミー・ワインハウスの後継者」とも言われますし、また「アデルの次はこの人だ」。そういう言い方をする人もいます。ジョルジャ・スミス。いずれにせよ、覚えておいて損はない名前ですね。というかまあ、こういう音楽。この声の響きは素晴らしい楽器だと思います。ジョルジャ・スミス。そして、少し話はさかのぼりますけども。ドレイクの『More Life』ね。これはどれぐらい、ここからヒット曲というか記憶に残る曲が出るのでしょうか。前作『Views』っていうのもアルバムとしてのトータルの出来はもちろんなんですけども。先ほどお話しましたように『Hotline Bling』ですとか、もちろん『One Dance』とか、『Too Good』とか。
そういった、「ああ、あの曲ね」って言われるような曲が含まれていたというのがアルバムに大きな価値をもたらしていましたから。『More Life』もこれまたやっぱりちょっとね、いまは「あのドレイクが新作を出した」っていうことで飛びついた人たちが多いでしょうけど、ちょっと時間がたつと、その中でグーッと上に浮いてくる曲っていうのがいくつかあるもんなんですが。それが何になるんでしょうかね。『Fake Love』『Passionfruit』に続いての曲は何になるのかな? なんて思いますが。
<書き起こしおわり>