宇多田ヒカルさんがシェアラジオ特別番組『宇多田ヒカルのファントーム・アワー』の中でラッパー、KOHHとの共演と楽曲制作について話していました。
(宇多田ヒカル)じゃあもう1曲、ここで行きたいんですけど。今回のアルバム『Fantome』ではじめてこんなにコラボレーションをしたんですけど。3曲目で『忘却』という歌なんですけども。KOHHさんとやらせていただきました。なんて言うんだろう? 「コラボ」っていうとだいたいの場合が話、決まりました。スケジュール合わせました。現場で会って、「あ、はじめまして」とか。下手すると会いもしないで音源のデータのやり取りだけでできちゃうこともあるし。パッと、「ここではい、作りましょう。やりましょう。録りましょう」みたいな感じにいきなりなるということがよくあるんですけど……
前からKOHHのファンだった
KOHHさん、私、前からファンで。お願いしてみたら向こうも「えっ、こっちもファンです」みたいな感じですぐに話が決まって。で、できる限りそういう不自然な取ってつけたようなコラボにはしたくなくて。お互いすごく本当に通じるものがあるって思ったんですね。だから、できるだけもともと友達で、ノリで「こんなのあるんだけど」「あ、じゃあこんなの、どう?」みたいな感じで自然に作っていくってしたくて。なので会ってすぐにレコーディングとか、歌詞をどうする? とかじゃなくて。まず、「じゃあちょっと、食べに行こうか。なんか飲みに行こうか」っていう感じでいろいろダラダラしゃべりながら、打ち解けてというか、落ち着いて。そっから制作を始めて。
いままでなかった私の感じと、いままでなかった彼の感じっていうのが本当にいい具合に出て、きれいに混ざり合っている感じがして。自分で、もしかしたらこのアルバムの中でいちばん好きな曲かもしれないです。じゃあ、聞いてください。宇多田ヒカル『忘却 feat. KOHH』。
宇多田ヒカル『忘却 feat. KOHH』
<書き起こしおわり>